中3の入試が終わったけれど、人事を尽くして天命を待つモードと言いますか、じたばたしてもどうにもなんねぇなって達観が勝っている中元です。
僕らがコミットできるのは、こっからはもう先の世代である。だからそちらに対し有益な指導や情報を提供できるよう、毎日何かしらの情報源をずっとリサーチしている。
例えばこないだは『精神疲労』って言葉をほぼ全ての学年に10分くらい授業したし、リクエストがあった関係で『サブプライムローン問題』を中1に講義したこともある。
もちろん合間合間で自分が試した結果効果があると確信している学習法も伝えているし、授業内でそれを実践する場面もしばしばだ。
しかし、それが定着するかしないかは結構バラバラで、どれだけ熱量を込めて伝えてもハマらないときはハマらず、ぽんと言ったことが逆にドハマりすることもある。
ここは狙ってコントロールできないのだろうか?色々考えて伝え方を工夫してみたが、最近その身もふたもないメカニズムがわかった気がする。
今日はそんなお話を短編でドウゾ。
そのメカニズムとは、ちゃんとメリットを伝えること、である。
うまく定着しない学習法は、得てして『僕の経験談』ばかりを伝えてしまっている気がする。
例えば、『これで俺の成績は上がったぜ!!』と伝えたところで、僕の点が伸びて幸せになる人間は僕以外いないので、ぶっちゃけどうでもいい話なのである。
だからといって、『これをしたら成績が上がったって実験もあるんだぞ!!』というのが響くかと言われれば、それもまたアヤしい。
どっかの誰かさんの成績が上がったことを喜べるほど、聖人ばかりではないのだ。だから、お客様のメンタルをしっかり考えねばならない。
嫌な勉強を早く終わらせながら、かつ成績を上げてチヤホヤされたい。
子どもたちの願いってのは純粋で、人から言わせれば"甘い"とされる部分にあるモノだ。そこに刺さるような伝え方を工夫せねば、どんな学習法も弾かれる。
実際ここを意識すると、最近ようやく少しずつ、僕がオススメしたい勉強法がすーっと染み込んでいくのを感じている。
『英語の勉強法で書くヤツが多いけど、音読した方が早く終わるしラクだしワンチャン効果も高いぞ!!』
『暗記が大変だってヤツは全部覚えるからしんどいんじゃない?まずは知ってる単語を仕分けて、知らん奴だけ覚えたらええねん!』
とかとか。相手のメリットにダイレクトに刺さる売りを選べた時、勉強法を一考してくれる端緒が得られる。
後はそこできちんと効果を体感してもらうこと。やり方を間違えればどんな勉強法も面白いほど効果が出ない。
だからできる限り授業内で実践までやるようにしている。てか、実践せずに伝えるだけで帰したとき、その勉強法が定着したことは一度もない気がする。
さて。
子どもたちはそもそも大抵は『勉強だいちゅきー』というやる気満々さんではないし、『やらんとだめだ!』と使命感に燃えているわけでもない。
そういうのを怒るより、理解した上で言葉を選びたい。僕は別に熱血漢じゃないので、そういう道を選んでいきます。
では今日はこの辺で。