ジンをビールで割ったら二日酔いになって死にそうです。いっぺん死んだ方が良いのかしら。中元です。
さて。公立高校入試の結果が出た。結果の中身はルーティン日記に書いたので割愛するけど、特に上手くいった生徒から出てくるのが、以下の決意表明だ。
『高校受験のペースでこれからも勉強します!!』
おぉ、頼もしい。こら~期待できますね。
なんて言うとでも?僕の答えはいつも同じだ。
頭を冷やせ!!!!!!
今日はその真意について語ろうと思います。
コンテスト前のモードは、そもそも維持ができない。
いきなりマッチョの動画を置いてみたけど、ここに至るまでの努力というのは本当に『死ぬような』ものである。
カロリーを徹底して削り、管理して、エネルギーは枯渇していくのにトレーニングは負荷を変えず。その血を吐くような努力の結晶があのキレキレの身体なのだ。
・・ここまでのプロセスは結構受験生も似ており、ハッキリ言って受験生の頃の暮らしを維持することは物理的に不可能である。
夜遅くまで続く部活は始まるし、他の誘惑だって大量にある。勉強の難度は上がるのに、取れる時間がどんどん減っていく。
そんな中で、1日5時間とか6時間の勉強ができるならやってみてほしい。何日で入院するか見物である。
―ってことで、悪いことは言わない。僕個人がつくづく思うのは、入試がどっちに転んだかどうかはさておき、これからのことを頑張ろうという意思があるのなら・・。
やる気全振りでどうにかなるというマインドを捨て去ることから始めるべきだ。
受験生の頃の暮らしは維持できない。それはボディビル前の減量期の生活を3年間続けるようなものであり、絶対どっかでぶっ壊れる。
無理したから勉強時間が取れたし点数も上がっていたんだってことは、意識した方が良いと思う。
やる気よりも戦略を学ぶよろし。
ではここで僕なりの意見をば。
特に高校生になってからの学習は、『質』の意識が絶対に大事である。
中学校の頃のような丁寧さでは速攻で置いていかれるし、しかも3回も4回も復習する時間は取れなくなっていく。
ということで高校生になるまでの期間でやっておきたいのは、高校から出る課題の消化にプラスして、学習法の勉強である。
軟式野球のテクだけ持って硬式野球を始めても全く戦えないのと同じで、それ専用の戦略にアップグレードすることが大切。
そして時間があるうちに、それの『習得』まで持っていきたいところだ。
推薦したい本は以下の2つ。ぶっちゃけ何回も読んだ名著なので、中学を出たタイミングだろうが全力でオススメしたい。
大切なのは熱量よりルーティン。
で、こっからは自論。
試験週間"だけ"頑張ろうとするやつがたまにいるが、それは大抵上手くいかない。日頃はゼロだからだ。
ということで、勉強がどんだけ嫌でも大変でも、その中でマシな科目の楽な勉強法でいいから、一日に行う決まりごとの中に作っておくべきだ。
かくいう僕も受験生でも何でもなかった頃、めんどくさい課題は全て答えを写しながらも、英文の音読だけは愚直に続けていた。その恩恵で今があるとさえ思う。
毎日実戦練習をする必要はないが、日頃から素振りやシャドウピッチングを続けていれば、いざそのシーズンになったときにすぐ適応できるのと似ている。
熱量は大事かもしれないが、そんなのより実際は熱量が無くても決まり事として実践できるルーティンの方が大切である。
無茶苦茶な量を続けようと頑張るんじゃなく、続けられる量に削ってしまう。それくらいの方が健全だし、多分成績は上がるんじゃねーかなと強く思う。
終わりに。
ってことで高校受験の生活を維持することは、物理的に不可能なので考え方を変えた方が良い。
色んな生徒を見てきて思う、正直な感想である。県内一の進学校でも、非効率なやり方を強いるような場面は多いそうなので、なんか気の毒である。
例えば、辞書を引くのってめんどくさいじゃないですか。最初からネットで検索した方が、例文がたっぷり載っているのでオススメです。
心の底から思うので何度も繰り返すが、非効率な努力を一生懸命繰り返す生徒より、要領の良い奴が買ってしまうのがこれからの勉強である。
単語帳をイチから書いて覚えようとするヤツより、単語帳の知らん単語だけ何度も音読してるヤツの方が、多分英語の長文を読めるようになるまでは速い。これは真理。
一生懸命やれば必ず報われるってのは、残念だが幻想だ。
毎日1000回リフティング”だけ”をしたら、試合でシュートが打てるとでも?ボールを磨いたらレギュラーになれるとでも?
そういう気付きは、生徒が喜びに浸り終わって少し平常運転に戻ったころを見計らって、何百回だろうと伝えてやろうと思う。
では今日はこの辺で。