今日、実は有給休暇頂いておりまして、かなり珍しいオフでございます。
ー本当は若干仕事したいんですが、今日だけは頼むから有給を大事にしてくれと言われたので、おとなしく魚釣りでもしようと今ドライブしているところでございます。
まあせっかくドライブするので、その道中で喋りながら記事を作ろうと思って、今これを吹き込んでいるわけなんですが・・・さて何を喋ろうかな?
そう思った時に、今ふとひらめいたことが一個ありまして。今日はそれについて記事にしようと思います。
教科書にない世界。
意外と子供達って社会問題に対して敏感です。
なぜこんなことを言うのかというと、こないだ小学4年生の国語の授業やった時に、あることについて語った際、普通に理解して食いついてくれたからなんですね。
どういう流れだったかは忘れたんですけれども、『なんで給料ってあがりにくいんだろう?』という質問が生徒から出たんですね。
凄いところに気が付くヤツだなと思って、その時は授業の導入の話とかも考えてなかったのでちょうどいいやってことで、その日はその解説をしたんですね。
もしかしたら厳密性に欠けることもあるかもしれないんですけども、まあ簡単な例え話ということでお読みいただければと思います。
日本人の給料がなぜ上がらないか?すごく簡単に言えば、お金がグローバル化しているからです。・・・もちろん、もっと説明は続きます。
日本の労働者の給料が例えば毎月20万円だとしても、発展途上国から脱しつつあるぐらいの国は、極端な話毎月日本円で10万円でも働きますよって人もいるわけです。
するとどうなるかと言うと、中学3年生の公民を勉強すれば書いてあるんですが、同一商品の値段は、いずれ大体同じ価格に調整されるってのがあるんですよ。
さっきの例で言うと、日本人の20万円も、外国人の10万円も、同じ労働力に対する価格ですよね?お前の仕事量を20万円で買う!みたいな。
ただし労働力ってのは不思議なもので、単純労働であれば、生み出す財に極端な差はつかないんですよ。つまり、同じモノなのに、値段の高いと安いがある。
するとどうなるかというと、日本人が20万円なのはどう考えても高すぎるってことで、日本人の給料が世界的に見て下がり始めます。
同時に、そんなに安いのに一生懸命働いてくれるなら是非雇いたいですということで、外国人労働者の需要が高まって、結果給料が上がるんですね。
みんなが欲しがれば値段が上がるってのは自然な話なので。
日本人は世界的に見て給料が高い方なのでじわじわ下がり、他の賃金の安い国の人たちは人気があるからこそ給料が上がる。
つまり長いこと、ずっと日本人の給料が下がり、一方他の国の人の給料がちょっとずつ上がり続けるという状態が、グローバル化によって起きてるんですね。
日本人に支払われる賃金が安くなるという圧がかかった状態で、給料を上げていくって、かなり難しいんですよ。流れるプールを逆向きに泳ぐようなものです。
しかも厄介なことに、日本に回っているお金はどこから来るかと言うと、国民の税金からだけじゃありません。日本以外の動きとも非常に関係があります。
例えば、見込みがあるところにもっとお金を回せるようにしようとか、応援しようっていうのを伝えるためには、クラウドファインディングが最近話題ですね。
けど、そういう新しい考え方っぽく言わなくても、同じシステムはずっと長いこと存在しています。『株式会社』です。
「この会社、もっと応援したいな」という思いがあれば、その会社が発行する『株』というチケットみたいなものを買って、お金を援助することができる。
その代わりに、持っている株に応じてその会社から『配当』というものをいただけるっていうシステムなんですが、これってですね、国レベルでも出来るんですよ。
『国債』って考えですね。すると日本って、「支援しよう」という思いを世界から集められる国なのか?
・・・残念ながら世界的に見て、現状魅力としては微妙なんです。あくまでも、世界的に見て、というハナシですが。
理由は簡単で、少子高齢化状態だからです。未来を担う子どもが減って、じいちゃんばあちゃんが増えている状態。
しかもこれドロドロしてんですが、お金持ちがいれば全員で叩き、足を引っ張り、国外に追い出したり牢屋にぶち込んだりする国民性の国に未来はないだろう、と。
そうドライに考えちゃう人は、世界にはやはり多いらしいですね。
だから日本にお金落とすよりも、他国から優秀な人がいっぱいやってきて、金持ちに優しいシンガポールやマレーシアといった国に流す方がまだマシだと。
ーするとどうなるかというと、ニッポンというブランドの価値が、今この瞬間も下がっているようなものなのです。
魅力が失われつつある状態で、給料だけ上げろと言うのはちょっと無理ですよね。かなりきついですが、これがある意味、現代の一面なんですよ。
・・・・確か、こんなことを話しました。小4が相手なので、もちろんもっと言葉も砕きましたし、選びもしましたけど。
けど、大体ここに書いたのと同じことを、本当に伝えました。子供相手に何喋ってんだと言われたらそれまでですけど・・・。
ただし、彼らは完全なる初耳でありながら、この話をめちゃくちゃ面白そうに聞いて、食いついてたんですよね。
この場合はこうなんですかとか、将来どうなるんですかといったふうに質問も出て、食いつき良かったんですよ。
もちろん彼らが優秀なのもあると思うんですけど、同時に思ったのは、きっと普通に生活してる限り、こういう社会問題に目を向ける事ってないんだろうなってことです。
西村ひろゆきさんもおっしゃってましたけど、子供が勉強するようになる全ての原動力って、多分好奇心なんですよね。
これをくすぐるってのはなかなか難しいんですけども、例えば教科書に全く書いてないことを喋るってのも、一つの手と思うんですよね。
そこに書いてないことを知るためには、実は大人側の勉強が結構大事なわけです。知らないことは、語ってあげることもできないからです。
勉強を重ねてネタがたくさんある、知識をたっぷり持っている人たちからそれを語ってもらい、刺激を受けることが、好奇心をくすぐる一つの方法なんじゃないかなと。
僕はそう思います。正直、うんちくでもいいんですよ。そんなんでもいいから、知識の多い人の話を聞かせる場面とか、そういうのが大事なんじゃないかなと思います。
仮に知識に強い人がいないのであれば、自分が勉強するしかないので、そこは一緒に頑張っていきましょうという結びでよろしくお願いできればと思います。
では、今日はこの辺で。