最近晩御飯が毎日さつまいも。信者になりました。中元です🍠
ということで、性懲りもなく今からしゃべって行くんですけれども、どんな事を語ろうかな、って。
そんなんを考えたら秒で閃いた、昔っから子供に対してやんやと言われている、あるテーマについて話したいと思います。
それは、『全然うちの子供が、新聞やニュースを見たり読んだりしないんです・・』とか、『時事ネタに対して興味を持たない・・』というご相談ですね。
とはいえ、これは僕が子供だった頃から存在する、ただの最近の若いヤツ論だと思えてならないんですよね。
実際、『ニュース観ないで漫画ばっかり!!』・・と言われていたのが僕が子供の頃で、今は『 YouTubeばっかり!』と言われるだけの違いなんですよね。
そして僕は、この問答の中に、『子供がニュースを観ない理由』が潜んでいると思えてならないんですよね。そしてそれは、不思議なほど気付かれていない。
以下、そんなお話です。
報道について、当たり前だけどあまり知られていないこと。
なぜ時代が変われど、子供ってニュースを観ないのか?その理由って簡単ですよ。
単にそれが子供向けじゃないから。何言ってるかわからないし、興味も湧かないから観ない。以上。
・・ぶっちゃけこれって、あまり言われないですけど当然の話ですよね。
大人が難しい言葉で何か語ってるニュースや新聞を読んだり見たりするのって、彼ら彼女らからすればぜんぜんおもんないじゃないですか。
それに加えて、それを噛み砕いて学べるツールや、教えてくれる人がいないとなれば、もう詰みですね。
基本的に大人がニュースと呼ぶ類の番組は、子供向けの説明になってないです。その中で子供でもわかるとなれば、それは悲惨なニュースばっかじゃないですか?
例えば誰かが誰かを殴りました、殺しました、いじめがありました、とか。
そういったものはシンプルでインパクトが強いし、ドラマや漫画、身近な環境や友人で置き換えればギリギリ想像できるから、結構わかるんですよ。
逆に言えば、それ以外はほぼわからないので、印象に残らない。
となれば、ニュースというものはネガティブなものばかり発信するんだから、観てても面白くないよねと思っちゃう子供達が多いのかな、って考えちゃんですよね。
ちなみにこのことは、生徒当人たちの話を聞いていても強く思います。何か観ててもふりんとかやみえいぎょうとかばっかりだと、そんな風に。
なので僕はとりあえず、ニュースを”観る”のは大人の仕事だと思うようにしています。偉そうな言い方ですが、保護者や塾講師、先生の仕事だと思うんですよね。
それを、子供たちに関連があることだけでもいいから噛み砕いて、例え話を使って伝えて、教えてあげる。これが健全な形じゃないかなと思うんですよ。
やはり、ニュースの視聴者層は子供ではありません。大人に伝えるってのが目的なわけですよ。
なので、それを子供に『観ろ!』と仕向けるっていうのは、言葉悪いですけどちょっと筋が通ってないよなって感じなんですよね。
例えば英語の勉強を始めたばかりの人に、いきなりロイター通信の視聴を薦めるわけないよねって話なんですよ。
だからこそ正直なところ、子供のニュース離れというのが起きてるって話、僕は眉唾だと思ってまして。
そもそも離れるも何も、始めから彼ら彼女らは食いついてないんですよ。子供ってまだまだニュースから情報を得るにはハードルが高いですし。
しかもどちらかといえば、そういう難しい話を分かりやすくしてくれるって意味では、 YouTube とかから情報を得ているのも悪くないと思うんですよね。
もう一度言いますと、ニュース離れもなにもそもそも食いついてないんだから、それを論じるのって色々違うよねと言うことです。
一度も売れたことの無い商品に対し、『なぜ売れなくなったんだろう?』と考えるのに似ています。不毛です・・。
ぶっちゃけ、今はどこから情報を得るかという段階から選択肢がたくさんあって、競合だらけなんですよ。
大人向けで難しいとわかっているんだから、子供って正直それを選ばない。ただそれだけだと思うんですよ。同じことを何度も言ってる感じですが。
完全に興味を持たないのを問題だと思うのなら、それは子供ではなく発信したり与えたりするこちら側の問題だと考えた方がいいかなと僕は考えています。
「今世界ではこんな事が起こってるんだよ。学校で言うと、友達のAくんが・・・」という風に、難解なことも分からせてくれる誰かが、ツールがあるか周りにどうか。
救いとしては、別に子供はですね、ニュースで扱われてるトピックそのものに全く興味や関心がない・・・ってわけじゃないんですよ。
時たま、これは知っとった方がいいんじゃないかなと思うこととか、自分が勉強した時事ネタのあれこれとかを、学年問わず授業の頭に喋ってます。
その反応って、押しなべれば結構いいんですよ。「そんなことが起きてるんだ!」っていう風にですね、世界が広がったというような感じで見てくれる子供が本当に多い。
だからこそ、子供が全然時事ネタとかに興味無いから心配ですって言うんだったら、まずは自分がそれらを勉強した方がいいのかなって僕は最近考えてるところです。
ちょっと大きめの事件があったら、「これってどういう例えを使えば子供達に伝えるかな」と考えることはしょっちゅうです。
実際それを授業で使ったら、伝わることもあれば伝わらないことも当然あって、この仕事の難しさと面白さを同時に噛み締めてる日々でございます。
・・・ってことで、実はもう仕事終わったばっかでかなりクタクタなので話のとりとめがないですけれども。
言いたいこととしてはですね、
ニュース離れが起きてるんじゃなくて、そもそも大体のニュースは子供向けじゃない
っていうのを認識すれば、わざわざ硬くて難しいそれにしがみつく必要性が薄れますよね。
その上で、より易しいソースから情報を得る方法を用意してあげるっていうのが、結果一番健全じゃないのかなと思います。自分が勉強することも含めて。
では今日はこの辺で。