精神年齢9歳講師のブログ

日々を自由研究の如く生きたい。

【やる気】が無いと、勉強はしちゃいけないのか?

最近、夜になるとちゃんと体力が切れます。このままではおじさん。中元です。

 

はい、今日はまた仕事に向かいながらこの記事を吹き込んでいます。

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やはり塾講師なんてしていると、【勉強に対するやる気が出ない】とか、【やる気出させてください】とかいう要望は、本当に多いです。それこそ毎日レベル!

 

こういうのってご家庭からはもちろんなのですが、生徒本人からもよく聞かれます。そして、それに対する答え方って、不思議と決まってますよね。

 

「勉強頑張ったら、素晴らしい人生が待っているよ!!」とか、「今頑張れない奴はどうのこうの!!」といった風に、前向きでキラキラしたそればかりじゃないですか?

 

間違っても【現実】というすごく怖い話で生徒のケツを叩いてはならない。何故か知らないですけど、それこそがこちら側に常に求められるバイアスな気がしてます。

 

かくいう僕自身も、もちろん基本はそれをベースに話をするんですけど・・・・。生徒はやはり上手で、それに対して”最強のフレーズ”を準備してるんですよね。

 

「いや、俺勉強で将来飯食って行こうと思わねえから」といった風に、前向きなワードを頭から拒絶するようなものです。

 

そういった生徒はですね、そもそも前向きにさせようって言葉とか、応援されるみたいな発言を、【個性】として嫌っていることが多いです。

 

僕も実は、人から応援されることをモチベーションに何か始めるとか頑張るって経験があまりないです。

 

自分が面白いなと思ったり、逆にやばいという危機感だったりでしか、新しい行動ってそうそう起こさないんですよ。だってめんどくさいじゃないですか。

 

僕はそもそもがひねくれ者。だからこそ、生徒にモチベーションのこととか伝えるときに意識してる点もまた、微妙にズレています

 

色んな意味でただのネタですが、それをここにちょっと提供しておこうかなと思います。

 

 

【勉強】しないという選択をした先人の話、知ってる?もちろん上手くいかなかった方のことね。

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まず意識することは、現実を伝えることですね。

 

なんか勉強頑張ればいいことあるぞって話は数多存在するんですが、「勉強しなかったらどんな人生になるのっていうif」の方は、とんと聞かないですね。

 

ここの説明を怠ると、「頑張らなくても何とかなる可能性があるし」と変に前向きになる生徒が居るんですよね。

 

学校に行かなくても上手くいった人はごまんといる、と。テレビで観たことあるぞ、と。だから俺も大丈夫だ!!

 

・・・突っ込みたいところは山ほどあるんですが、こう言うヘンなポジティブは思考実験で潰します

 

例えばお前は社長で、そこに社員の応募がありました。そしてそいつは言うワケです。

 

「勉強はサボりました!義務教育もサッパリです!でも何とかなるんで、採用してください!!」

 

・・・雇う?

 

はい。こういうのを雇う人って、まずいないですよね?自分が勉強苦手だと自覚するのは別にいいと思うんですが、だからといって何か手を打ったわけでもない。

 

つまり「勉強しない!!」という選択は、社会に出た人の大多数から上記のやり取りと近いことを思われるというリスクを、必ず内包しています

 

こういう単純明快なリアルを、「勉強しときゃ後で役立つから・・・」といった言い回しでぼかす人って多いんですけども、響かないなら言っちゃっていいと思うんですよね。

 

よほど酷い学習障害とか持ってて、学校でやる勉強そのものが苦痛であるとか、そういう次元じゃない限り、BAD ENDを伝えて反応を見るのも一手だと、僕は考えてます

 

間違ったマインドセットよ、さようなら。

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部活が忙しいとか、やる気が出ないとかで、勉強に取り組まない生徒は多いです。

 

まぁ正直、勉強する時間が無いとか捻出する方法を考えてないだけでしょって思うんですが、それはさておき。

 

前者について痛いところを突けば、【部活が忙しい】とかって言う生徒は、「学習時間が取れない」という意味でこのセリフ使っていると思うんですけども。

 

そもそも論として、部活とか関係なく、「授業」という形で週5日か6日、学校で6時間とか7時間は勉強してますよね?

 

ぶっちゃけその時間内に成果を出し、超えるべきノルマを達成してさえいれば、忙しいとかなんとか言い訳せずに堂々とそれ以外の勉強時間を減らせるんですよ。

 

ハッキリ言いますが、過去の自分含め、「勉強できないです」とか「テストで伸びないんです」ってヤツは、そもそも要である授業を聞いてないことが大半です。

 

つまり状況として、そもそもあまりにもヤバすぎることがほとんど!学習法とか勉強法とかモチベとか、カッコいいことを言っている場合じゃないです。

 

参考書を買ってくるとか、教科書ガイドで爆速で追いつくとか、他の手段を何か探してこないとループから出られないままに留年の危機は続きます。

 

ーちなみに人の話を聞くのが病的に苦手な僕は、当てられると予想される部分の答えはどっかから拾い、細かい中身は勝手に授業内で勉強してることが多かったです。

 

例えば数学のワークの答えのページに付箋を貼っておき、当てられるまでは教科書例題を解く、という風に。内申点がどうでもいい強心臓はお試しください。

 

そして、"やる気がないから勉強できない"という命題も、僕は眉唾です。

 

例え話なんですけど、「やる気がないから歯磨く気になりません」とか、「やる気がないのでお風呂入りません」って人って、ほぼいないじゃないですか?

 

どんだけ疲れていようが歯は磨くし、風呂にも入りますよね。したがって、こういった行動は、変動する【やる気】とは無関係で動いてるものと言えます。

 

となれば、そういうレベルの行動にまで【勉強】を落とし込めれば、”やる気”なんてなくても勉強できるよねって話になるわけです。

 

また僕の話ですが、大学受験の勉強してるときなんかは、やる気なんぞに勉強の量とか時間とか左右されることはないようにしてました。意味不明ですね。

 

調子が良いとき悪いときで進度について多少の増減はしましたけど、やると決めたんだからやるしかないという決定はまずしておきました。

 

やらないって選択肢を用意しなければ、あとはやるために工夫するしかなくなるので、自分なりに色々試したり外したり行動してましたね。

 

ということで、「やる気がなくて勉強できないっす」という命題に対しては、「そんなんに依存しない方法を考えてみよう」っていう返しも面白いのではないでしょうか?

 

さて。こんな風に、できるだけたくさんの返しをこちらがちゃんと用意しておいて、言い訳さすだけさせて言い返せないフレーズを使って返すのもまた、一手です。

 

もちろんこれをやり過ぎたら、普通に嫌われて生徒が自分に対して相談してくれなくなるんですけど・・・。

 

ただし伝えたかったことはそれじゃなく、モチベーショントークはなにも"キラキラした"ものばっかじゃないんだぞっていう方なんです。

 

仮にあなたがそういったキラキラルートの人生を歩んでいるのであれば、それはすごく尊敬するんですけど、そうじゃなければ即ゴミってわけでもないじゃないですか。

 

テンプレな成功モデルをとっとと外れた同志はですね、思いっきり踏み外した人の人生を独自の目線と経験談を添えて語ると、それはそれで面白いと思いますよ。

 

では、今日はこの辺で。

 

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