夜の海は怖いところでもあり、落ち着けるところでもあり。海に振り込んだ仕掛けをみながら、中元です。
さて。高校生のテストがどんどんと近づいてきた。特に高校1年は、不馴れな環境も相まって、戦々恐々としている。
当然そういう悩める彼ら彼女らに対し色々答えるのが僕の仕事なのだが、最近そのなかでも意外と多く、ただ解決策が提示されてない問題に気がついた。
それは、【答えが埋まったワーク、超勉強しにくい問題】である。
例えば学校から配布される問題集みたいなのは、結構な確率で【課題】として、日々の学習で解くことを強要される。週末課題の一環になっていることが大半だ。
だから、試験週間に入る頃には、すっかり答えが埋まったそれが完成しちゃうというわけ。
なのに、そこからガッツリと問題を作るというのもまた、お決まりである。やってみるとわかるが、答えが埋まった問題集、こと英語となると死ぬほど使いにくい。
さらに、一度なんやかんやで答えを埋めた代物だ。ただでさえ学習効果の乏しい『読むだけ勉強法』が、ここで一役買うとも思えない。
じゃあつまりどうすればいいのか?もう王手飛車取りどころか、詰んでないか、と?いや、まだ若干、戦い方はあるですよ。
今日はある種の解決策、そのヒントを3つほど書いてみたい。
想起演習
最初に釘を刺しておくが、答えが埋まったワークの問題をルーズリーフに改めて書いたり、修正テープで全部消したりという行動は、学習ではなく作業。
それ自体で成績はまず伸びないので、超気を付けられたし。やるにはクソ時間が掛かるし、さして賢くもならないし…。マジで避けてほしい時間である。
ではどうするか?極論、メルカリやヤフオクなどの手を使い、もう一冊まっさらなワークを買えば全解決ではある。
しかしなかなかそれも難しいので、妥協案を提案。それは、【想起演習】である。要するに、「思い出す」という負荷をどうにかして頭にかけるのだ。
例えば、テキストを2分眺めて、その後そのページに書いてあった文を、なにも見ずに書き出すのもいい。
あるいは、訳の一部だけをノートに控えておいて、それらだけで例文を暗唱するといったテストをしてみてもいい。
とにかく何も手を打たなければ、文字通りボーッとしているだけに等しいので、負荷は意識して掛けるようにしよう。
板書ノート作成
こっちは少し上級者向け。
例えば、『自分がこのワークのこのページを人に解説する講師だったら、どういうことを話そうか?』という設定で、そのカンペを裏紙に書きなぐる、という具合である。
特に概念がごちゃごちゃしがちな時制とか関係代名詞とかで、結構効果を期待できる。自分が何をわかっていないのか、丸裸にする勉強法だ。
ただしその分難易度が上がり、できる人できない人がかなり分かれてしまうので、余裕があれば挑んでみてほしい。
いいからひたすら音読だ‼️
この両方が難しい、あるいは絶望的に時間がない場合は、仕方ない。
とにかくそれらを気が狂いそうになるまで音読するしかないだろう。なんだかんだで、これが一番伸びるかも。
ちなみに東進衛星予備校のQ&Aで提案されていたのは、『累計20回』である。目玉が飛び出る回数に思われるだろうか?
しかしやってみるとわかるが、1ページ辺り数分もかからないので、毎日30分くらい掛けて、読んで読んで読みまくるのも、学習法として決して悪くない。
時間がない!勉強法もわからない!という完全なる迷子ちゃんは、いいからひたすら音読だ!
終わりに。
てなわけで、意外?にメジャーな悩みについて書いてみた。
もちろん最初から、ワークの答えを赤ペンで全部書けばいいというアイデアもあるが、それはなかなか厳しい。
多くの場合、【思考を放棄して答えを見やがった!】という風に解釈され、平常点が下がるためだ。うーむ。
となれば別ベクトルから手を打つしかないので、ここにある方法を試してみてはどないでしょう?
では今日はこの辺で。