精神年齢9歳講師のブログ

精神年齢が低いまま塾講師になっちゃったからこそ見える教育とか勉強とかをつらつらと。

【英検】の長文が安定しないキミ!それは"速読"してるからじゃね?

笑顔が少ないと言われたので、自分の発言に意識を向けて「俺おもろいこと言ってんなぁ」と思うようにしたら笑えました。笑えばいいと思うよ、中元です。

 

今日はふと思った話ことを話したいと思います。それは、英語検定の長文読解】についてです。

このセクションについて、取り組み方や考え方について、勘違いされてることが多いなぁって思うので、今日はその話をしようと思います

 

 

速く読めると点が取れるテストと、速く読めても取れないテスト。

 

それは端的に言えば、読み取る際の心掛けです。実は英検の長文は、速読しようとすると大抵すぐ引っかけられます

この理由は少し抽象論なのですが、【情報】を拾ったうえで、それと他の語句のつながりまで意識を向けなければ答えにたどり着かないからです。

 

選択肢を見ていると気づくのですが、【情報(もとい語句)】はほぼ例外なく、すべて本文に登場したものが使われています。数値とか、人名とか、地名とか。

 

つまり、「本文にある!」というだけで、解答に行き着くのは不可能。むしろ、「表面しか読んでない」のを見抜くため、わざと罠を張っているものさえある始末です。

 

特に高校生になって、共通テストであったりセンター試験の過去問であったりで練習重ねてる生徒に、この傾向は顕著です。

 

すなわち、英語検定の長文も、そういったテストで求められる【速読】で対応しようとするってことですね。

 

そうすると、情報を拾いきれない、論理をつかみきれないなんてことになり、結果読めてるのに正解ができないことが増える、と。これは意外な盲点かなと。

 

かくいう僕も、英検準一級初めて受けるときなんかは、そのセンター試験を読み切るのと同様に速読で挑んでいました。

 

すると不思議なことに、読めたという実感の割に、正答率がそんなに良くなかったんですよ。しかも、なぜか時間がだいぶ余る。これってどういうことなんだろう、と。

 

そして色々考えた際にふと気づいたのが、英語検定の長文で求められる読解って、そもそも速読ではないのでは?という仮説です。

 

一度読むとわかると思うのですが、英検の長文って筋道だった説明が非常にしっかりしてて、単語の難しさを度外視すればかなり"読みやすい部類"と言えます。

 

例えば接続詞がちゃんと文と文の間に挿入されてて、それぞれの関係性とかが非常に読み取りやすいです。

 

しかし、読みやすいということが、同時に問題のレベルも簡単であることを意味するかと言われれば、全くそういうことではありません

 

なぜかというと、本文が非常に長いからです。

 

その中で立場がさりげなく変わっていたり、言い換えが多発していたり、関係代名詞をたっぷり混ぜ込んで主語をかく乱したり。そういったこともまた特徴です。

 

読みやすいのは間違いないけれど、情報量があまりにも多いので、つながりを意識しながら読まないと、途端に変な読み取り方をする。こういう感想ですね。

 

もう今は絶対読みたくないんですけど、英検1級となればその傾向はさらに強まり、高校世界史の教科書を英語にしたようなのを読んでいる気分になります。

 

これくらい情報が圧縮されて詰まっているのが英検の長文なので、速読でガガガッと拾い読みすると、外すに決まってるよねと言うのが、見てて一番思うことです。

 

では、心掛けてほしいものは何か?

心掛けてほしいこと。それは精読ですね。僕は段落1つを速読でざっと確認したあと、問題を見ながら、精読を行いつつ選択肢を検証しています

 

例えば英語検定3級の問題を例に取ると、選択肢にある情報そのものは、必ず本文にあるんですよ。特に数字ですね。ちょっと一例を紹介してみます。

 

In Arizona in the United States, there is a very large and deep valley, and the Colorado River runs through it. This place is called the Grand Canyon, and it is 446 kilometers long, about 1.6 kilometers deep, and up to 29 kilometers wide. The weather there can be very hot in summer and very cold in winter. 

Every year, millions of people come to see the beautiful views of the Grand Canyon.

 

(26) The Grand Canyon 

1 was made by Native Americans. 

2 is visited by many people each year. 

3 is the coldest place in the world. 

4 is 1.6 million years old.

 

※2020年度第一回英検3級過去問より*1

  

こんな風に、本文に【単語】としては存在しています。しかし、指し示すものがまるで違う。だから、読み取れていれば3も4も即効で消せるはずですね。

 

超速読して、情報が本文にあることだけを検証し、特に吟味もせずに選び、正解だと解釈する。そういう考えが浅いやつを、たぶん出題者は落としたいんですよ。

 

だから逆に、数字そのものがなんの言い換えもなく答えとなることってほぼなくて、特に準2級超えてくると、”照らし合わせる作業”というのが必要になります。

 

念押ししますが、ただざっと読んで、情報を拾って終わりってほど、やはり甘くはないんですよね。時間がかかって当たり前なんです。時間がかかって良いんです。

 

だから演習や本番において、長文読解にかける時間は、最後の最後まで削る必要はないし、むしろ削っちゃだめだとさえ思ってます。(大問1つ20分とかは使いすぎですが)

 

もしどっかで時間を削る必要があるのなら、僕は長文じゃなくて単語と英作文をスピードアップするべきだと考えています。

 

正直序盤の単語・熟語・文法セクションは、どの級でも15問から20問です。その分野で15分以上使ってたら、個人的には遅すぎるって凄く思ってます。

 

準1級も1級も、1問2~30秒というのを自分へのノルマにしていました。わかるなら即答できるはずだし、わからなければ考えても仕方ないからカンで答えるしかない。

 

その辺を考えたら、妥当な時間だったと思います。それは英作文も同様。

 

これはすでに頭の中にある材料を使って"組み立てる"のがそのイメージなので、練習を重ねればどんどん時間は短くなります。

 

そっちを削ってでも、長文には多めに時間を残し、たっぷり余裕をもって挑むのがコツかなと思います。

 

終わりに。

 

さて。英検の長文の点数がなんかしっくりこなくて伸び悩むのであれば、あえてたっぷり時間をかけてみてください

 

演習の際トータルの時間を測ってみるとすぐ気づくはずですが、対策さえしておけば、意外と余裕はありますから

 

むしろ、長文問題をスピードアップで短縮して効率化するっていうのは、こと英検だと実は伸び悩む原因になることがあります。

 

3級以上を目指す段階となり、長文ががっつり問題として問われるレベルになってきた方は、心がけてみられたらいいんじゃないかなと思います。

 

では今日はこの辺で。

 

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