精神年齢9歳講師のブログ

校舎での出来事、読んだ本、つまりインプットを全てアウトプットに変える実験場、的な。

【同業者向け】テスト対策のために、【集団授業】をするか、【集団自習】をさせるか。

最近除毛クリームをなんとなく買って、なんとなく塗って、なんとなく腕をつるつるにして遊びました。すごく楽しいです。中元です。

 

さて。現在、テスト週間まっしぐら。僕の休日はすべて溶かし、対策とそれによる実績作りに時間と体力を投資しまくっている。

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正直生徒の学力や現状の点数、そして目指す得点によってどういう対策をすればいいかというのは、自分の中でほぼ体系化されている。つまり、ベースはそれをなぞるだけ。

 

後は個性に応じて教材を工夫したり講師を手配したりなので、実は十把一絡げに生徒を一教室に放り込んで同じ対策を行うことに、僕は結構懐疑的である。

 

もっと言えば、テスト対策【授業】した方が伸びると思う生徒もいるし、集団で【自習】をさせた方が伸びるという生徒もいると思うのだ。

 

今日はこの2つについて、メリット・デメリットを整理しつつ書いてみる。

 

 

テスト対策【授業】について。

 

こちらの方がイメージは簡単だと思う。試験範囲を分析し、可能なら過去問を参考にして、狙われるポイントやテクニックに特化し伝授するというものだ。

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これの存在についてバコバコ広告を打つような塾も多く、戦略として非常にメジャーかつ効果的なのには間違いない。てことでメリット・デメリットを考えよう。

 

メリットについて。

 

まず一番は、【広報の材料】として非常に強いというものが挙げられる。

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生徒が集まり、講師が授業をし、その板書を添えてブログやSNSにアップ。これほどわかり易く効果的な素材は他にない。

 

今のご時世ちょっと微妙にはなったものの、ブランドを構築するのに役立つ施策の一つであるので、講師力に自信があるところほどこれを強気に打っているのも納得である。

 

デメリットについて。

 

あまり言いたくないが、この単発の授業、そして短時間で、成績を"因果関係をきちんとさせて伸ばす"のは非常に難しい

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断言するが、よほど優れた腕を持たない限り、「わかった感」以上のものは生徒に届けられないと考えている。

 

もちろん普段は50点くらいですぅという生徒を60点にすることとかは可能かもしれないが、80点を90点にすることはまず無理ゲーだ。

 

つまり実情として、真面目な人ほどジレンマを抱えたり、生徒に感づかれたら熱が冷めたりというあまりにも悲しいデメリットが潜んでいると、僕には思えてならない

 

広報を取るか、実績を取るか。こちらは前者に重きを置いた作戦だといえる。

 

集団【自習】について。

 

こちらはイメージがわきにくいかもしれないが、いわゆる勉強合宿でやることと同じで、大教室に人を集め、時間を区切り延々と問題を解かせるというものだ。

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これにもメリット・デメリットがそれぞれあるので、1つずつ考えてみよう。

 

メリットについて。

 

はっきり言うが、成績が超伸びる。演習とは成績を伸ばす最たる手段の1つなので、それを延々とやれば伸びるに決まっている。

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特に「普段勉強サボり気味です、えへ」というタイプの生徒ほど、10点20点は平気で高い点が取れるようになってくる。理科や社会などであれば、特に顕著だ。

 

即効性の高さで言えば、こちらの方が明らかに分があるという印象がある。ちなみに人件費も抑えられるので、コスト面でも優れた点はあるかな、と。

 

デメリットについて。

 

逆に、広報の材料や生徒の満足度というオマケ的要素で、どうしても授業には適わない

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誤解を招きまくる言い方をすれば、すなわち【自習】とは放置なのだ。工夫しなければ、そうとだけ思われる可能性も消しきれない。

 

演習させまくることは点が伸びるに違いないが、「塾のおかげ」という感覚が薄れる。要するに、「がっかりされる」という話。

 

経営者側の目線に立つと、これって手放しに容認するのはちょっと呑気すぎるよなぁと、そんなことを感じずにはいられない。

 

ならばどうするか?

 

ちなみにこの解決策は非常に簡単だ、混ぜればいい。だから僕も、ハイブリッド式の対策を打つことをずっと意識したり提案したりしている。

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授業形式にこだわるなら、説明は前半に固めて、後半はすべて演習にするという感じ。まさに、【学びて時に之を習ふ】である。

 

また、人件費をもっと抑えたり、あらゆる科目に対応したりという方に特化したければ、自習の会場に講師を1~2人巡回させればOK

 

こんな風に、「どちらか」というより、「どっちも」というのが、この地味にめんどくさい問題を解決するコツだと僕は考えている。

 

ちなみに僕は、自習室に講師を巡回させるスタイルの方が成績が伸びるし、スタッフの実働を減らすことができるので、できるだけこっちを推したいと考えている。

 

というかこれも、両方やればいいんすよね。受講生に形式を選択させて、それぞれ何%が選んだかとか検証して、次の手を打てばいい。

 

ここはもう少し自分のワガママが通るようになったら、がつがつ言ってみようと思います。

 

では今日はこの辺で。

 

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