精神年齢9歳講師のブログ

日々を自由研究の如く生きたい。

結局【推薦】で合格できるのって、どんな生徒なんでしょうか。 -身も蓋もない事情を考察する

生徒が眠そうにしているのを見ると、昔の自分を見ているようでほほえましい気分になります。底辺からここまできました。中元です。

 

さて。周りは現在大学生が就活真っ盛りであり、それに伴って色々とシフトを動かす場面が多く、仕方ないけど忙しく感じている。

f:id:pochihiko_inunosuke:20210515182448p:plain

 

そんな様子を見ていると、ふと思いを馳せてしまうのが、【推薦入試】というシステムの存在である。

 

すごく雑に言えば、主に大学・高校において、学校での成績がある程度優秀な生徒を対象に、簡単な小論文(作文)と面接で合否を決めるという入試システムである。

 

これは学力が微妙でも、人間的に魅力がある生徒にとっては貴重なチャンスである。しかも、多くの学校で、推薦による合格者の比重が高まっている傾向さえある。

passnavi.evidus.com

 

僕は人間的魅力がカスなので、人生の選択肢に入れたこともなかったのだが、担当している生徒の中には、これを狙っている子も結構多い。

 

だがここを本気で狙えるということは、模範的な優等生モデルを忠実に体現しているということである。そしてそれゆえ、努力がズレることもしばしばだ。

 

今日はそれについて、身もふたもない話を書いてみる。

 

 

求める人物像の裏を読み解け!

f:id:pochihiko_inunosuke:20210515183038p:plain

さて。こっから、マジで身もふたもないことを書いていく。もしかしたら不快に思われるかもしれないが、それはそれということで。

 

尚、話がめんどくさくなるので、今回は高校の推薦入試一本にしておく。

 

まず、【求める人物像】というのがどの学校も募集要項に書いてあるが、あれは紋切型も良いところで、大体どの学校のそれを見ても同じである。

 

だから参考になるようで、そんなにならない。【校訓】通りの人間であることをアピールする努力とか、徒労以外の何でもない。

 

そして冷静に考えれば、特に公立高校であればどんな生徒を求めるかって、言ってしまえば2つしかないのではなかろうか?

 

① 部活動でバリバリ実績を作ってくれる

 

② 輝かしい進学実績を作ってくれる

 

つまり、学校にとって旨味がある生徒が欲しいに決まっているし、その"旨味"とは、上記の2つのことを指すと、僕は思えてならないのだ。

 

となれば、それら2つを貴校にもたらしますよ!というのをアピールした方が、たぶん面接官には響く。部活の実績とか、中学時代に取った検定とか。

 

正直、【真面目で模範的な優等生】アピールは意味がない。そうだからこそ推薦を貰えたんだろうという話だからだ。

 

ということで推薦合格を狙うのなら、部活か学業において、「将来的にいい結果をコイツは出す」と思わせる材料を作っておくのが、戦略としては大事だろう。

 

ちなみに定期テストで90点以上といった実績はダウト。学校によって難易度が違いすぎるためだ。できれば客観性がまだある、外部試験を受けておくのをオススメする。

 

口に出さないけど要らない生徒像も読み解け!

f:id:pochihiko_inunosuke:20210513201900p:plain

せっかくなら、学校が【イラネ】と思ってしまう生徒像も知っておいた方が良い。それは実績を作れる生徒の反対、実績を作れない生徒・・・というワケでは実は無いからだ。

 

断言するが、指導の邪魔になる存在だ。あるいは、風評被害を学校にもたらす存在

 

軽いところで言えば、通知表の「関心・意欲・態度」で【C】が付いている生徒で、重いところで言えば不良だったとか、いじめに加担したといった過去を持つ生徒だ。

 

これは将来的に面倒を起こす可能性が高いと思われるので、いくら面接そのものでカバーできても、数値や但し書きにそれらが書かれていると、合格は少しきつい。

 

消せない過去の汚点を引き合いに出して合否を決めるってどうなの、という意見はもっともだが・・・。

 

「じゃああなたは、授業を真面目に聞かない可能性が高いと通知表からわかる生徒を、積極的に合格させますか?」と言われたらどうだろうか。

 

進学校としてのブランドが強いところや、歴史が長い学校ほど、そういう瑕疵は致命傷になりがちである。

 

生まれ持って多動性などが強いとかであれば厳しいが、できれば学校で悪目立ちはしないよう、しっかり教育しておいた方が良いと僕は思えてならない。

 

終わりに。

 

こんなことを書くと、「差別をするな!」とか何とかいう人がいるが、それは残念だがちょっとズレている。

 

学校での評価を良好に保つ努力をした生徒と、さして努力もせず好き勝手にふるまってきた生徒。それを対等に評価すると、頑張った生徒への差別になる。堂々巡りだ。

 

実際僕も好き勝手にワヤしてきた結果、ちゃんと苦労したのだが、そりゃそうだろうなというのが正直な感想である。

 

それによっていろいろと不利な状況になったのは僕自身の責任だ。それを「差別するな!」なんて、口が裂けても言えない。

 

「面接官も人間」だし、「合否を決める学校も人間」なのだ。人間心理を考えると、ここで書いた部分はどうしても切り離せないし、大事な要素になってくる。

 

そういった身も蓋もなさすぎるところも、しっかり含んでおいてはどうでしょうか。では今日はこの辺で。

 

にほんブログ村 教育ブログへ
にほんブログ村 にほんブログ村 教育ブログ 教育論・教育問題へ
にほんブログ村 ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村