ダイエットを再開したところ、一瞬で停滞していた体重をぶち抜けそうです。休憩って大事ですな。中元です。
さて。今日はですね、期末テストが迫っている最中ですが、その【対策勉強のやり方】を分かってる生徒って、ほとんどいないよねっていう話をしたいと思います。
もちろん学生時代の僕もそうだったっていうのはあるんですけれども、特に高校の試験勉強って、大体の生徒が上手にできませんよね。
終わって検証させてみれば、「自分の理想とする対策が取れなかった」とか「時間が足りなかった」とか、そんなのばっかりです。
しかし、全責任が生徒にあるかと言われれば、それもまた微妙かなと。
そもそも、どうやって勉強すればいいかを誰からも教わってないケースが非常に多いですね。
例えば、学校から事前にプリントなり何なりで、「直前に暗記するだけじゃ太刀打ちできないよー」とふんわりした忠告を受けるくらいじゃないでしょうか。
それだけを見て、「なるほど、じゃあこうすればいいやん!!」って戦略を考えられる人って、いないと思うんですよね。
ということで今日は、試験週間にならないと勉強できないという一般的な高校生と、その指導に携わる方に向けて、おすすめの対策とその手順をお伝えしたいと思います。
【分析】を怠ることの愚かさ。
まず一つ目はですね、とにかく、自分がこの試験週間中に何をしなきゃいけないのかっていう全体像を把握することです。
ぶっちゃけ試験週間に入った初日はこれから絶対やるべきだと、僕は思ってまして。
長ければ数時間ぐらいかかると思うんですけど、全科目の試験範囲に指定されているプリントや教科書、問題集などをまず全部ざっと目を通す。これが大事です。
すると、「なんとなくいけそうなところ」とか、逆に「全く駄目そうな所」ってのが、いい加減な当て推量じゃないレベルで見えてきますよね?
【対策】っていうのは、まずそうやって全体像を知るところから始まるんですよ。仕事もぶっちゃけそうですけど・・。
試験範囲を見ました!数学は教科書60ページ分!すなわち、もうダメ!!!
・・・なわけないんですよ、よほどのことがない限り。その中でも、例えば数列の基本は大丈夫だけど、部分分数展開からダメだとか、そういうのはあるはずです。
60ページ全部をかなりの労力かけてやんなきゃダメだなんて、よっぽど学校の授業サボってなければ稀ですので、まずは冷静に何をすべきか確認することが大事です。
だからこそ、それは絶対に行いたいし、行わせるようにしたいですね。
勉強法という武器を知らないことは、かなりのデメリットじゃ。
そんな風にして、ある程度全体を知った後の計画の作り方なんですけど、「とりあえず4時間勉強すれば間に合うだろう」みたいな頭を使ってないそれは避けたいですね。
例えば1日4時間学習するとして、その4時間ずっと数学の問題を解き続けられるとか、思わない方がいいです。せいぜい45分くらいかなと思いますよ。
試験で点を取ること、そしてそのための学習法というのは、あるテクニックを知っているかいないか、極論それだけです。
だからこそ、何を今からマスターしなきゃいけないのかっていうのを分かったうえで、それに対する有効な勉強法をぶつけていくのが基本なんですよ。
例えば数学って、演習してナンボじゃないですか。もちろん公式を覚えるのも大事ですけど、それを使いこなせるようにならないと点は取れないですよね。
ちなみにそれは英語の方も結構同じで、文法と熟語とか単語とかを暗記しても、実はそれらを瞬間的に閃かないと、解き終われないので点が低くなります。
そういう意味では、これらはどちらかといえばスポーツの実技に近いです。
そのため、その能力を鍛えようと思ったら、基本は問題演習とか音読学習をする方が効果的ですね。つまり主体はアウトプットとなります。
とはいえ、世界史や日本史の勉強ってなったときに、いきなり問題集を解いても、この場合は意味があるのか非常に眉唾物じゃないですか。
そもそも知らないことに対して問題出されても、「知らねえよ」って言うしかないですよね。
経済学を全く勉強してこなかった人にいきなり、「比較優位論についてどう思いますか?」と質問しても仕方がないのと同じです。
だからまず、世界史や日本史の勉強は、インプットを主体にして学習を始めた方が伸びます。
例えば教科書を思い出しをはさみながら読んだり、フラッシュカード(単語カード)を作ったり、というところですね。
さて。実は【勉強時間】をざっくり分けると、こういった風に【アウトプット】と【インプット】、そして【休憩】の三つになります。
そして、大体同じ"性質"の作業を繰り返すと、集中は切れます。数学の問題を解いた後、英語の長文問題を解いても長続きしないのは、両方アウトプットだからです。
そこで、大体人間の集中力が切れる15分~45分ぐらいでタイマーをセットして、その間はひたすらに同じ性質の学習を行いましょう。
その後3分~5分ぐらい休憩を取った後に、今度は違う性質の作業を行う。するとですね、結構集中力が持続します。
例えば、25分数学の問題をひたすら解いて疲れたら、5分ほど休んだ後に、世界史の教科書を【想起法】で読み進めよう、というのがオススメですね。
尚、そうすると「記憶がごっちゃになる・・」という方もいますが、少し休憩を挟んでいるときにある程度頭に定着しているらしいので、過度に心配する必要はありません。
また、人間は「これで終わり!」と思えば、多少きついことでも頑張り切れます。だから、勉強のシメに英語の教科書を10分音読するっていうのもアリですね。
こんな風に、戦略を知ると色々とやり方も変わります。そうすると、結果も変わる。このへんって、知らないとマジ損だなと思うんですよねー。
終わりに。
さて、最後に小言を書いておきます。
例えば計画を作る時に、なんか「夜の9時から9時半まで数学」と書く人がいるんですけど、あれ何言ってるのか、よくわかんないんですよね。
その30分は、数学の問題を解くのか、それとも公式を覚えるのかって言ったときに、話がまるで変わるじゃないですか。
だからこそ、自分が今日、今から取り組まなきゃいけないことは、アウトプットで鍛えていかなきゃダメなのか、インプットが先なのか、考えてほしいんですね。
やはり、しっかり分析した上で、作戦を決めてから、取り組むってところまで考えてやってる人が勝つよな、と。
この辺って、実は勉強が得意だった人って無意識にやってることなので、人に伝えるのがなかなか難しいんですよね。どうしても感覚論になってしまう。
なので、以前もここでしゃべりましたけど、【勉強法の勉強】っていうのは、曲がりなりにも教育に関わる人は絶対サボっちゃいけないなと思います。
てかなんなら、「俺の言う通りにやってみて、しくじったら全部俺のせいにしていいからやろうぜ」って風呂敷広げたりすればいいんじゃないかなと思うんですよね。
まあ、独り言みたいなもんですけど、何かしらが参考になれば嬉しいかなーと思います。
では今日はこの辺で。