精神年齢9歳講師のブログ

校舎での出来事、読んだ本、つまりインプットを全てアウトプットに変える実験場、的な。

「教えたがり」はコンプレックスの裏返し説。

最近お腹が再び緩い中元です。下痢って色んなこわ~い病気の初期症状でもあるから、むやみに楽観視できません。ぴえん。

 

さて。今日は少しコラムめいた話を書いてみる。

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最近漢検対策の授業を担当している関係で、予習を結構重ねているのだが、特に部首において例外が多くて大変である。

 

例えば「衰」の部首が「衣」とか、ちょっと強引すぎやしませんか、と。だから過去問を解いては、納得できない箇所に印をつけて、まとめて検索しては説明を考えている。

 

すると、だ。すっごくぼかしていうと、質問する側も回答する側も、自由に参加できる

Webサービスのそれが、時折ヒットする

 

もちろん有益なことも書いてあるが、同時に結構な確率で、ずいぶん上から回答をしているなぁ・・というコメントを見つけてしまう

 

今日はそのコメントについて、ちょっと思うことを書いてみる。

 

 

【衒学的】なオーラを纏いし回答。

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僕が引っかかる回答とは何か。

 

それは例えば、「衰の部首は衣です」とかで止めておけばいいのに、「知らないのは努力不足ですから、学習をもっと頑張りましょう」と付け加えるような感じだ。

 

これって一皮めくれば、「知ってる俺は頭が良いし、知らないお前は俺よりバカ」というメタが込められている気がしてならない

 

そしてこの手の回答って、タイプは様々であれ、意識すれば結構目立つ。

 

別の傾向だと、「知ってるけど教えない」ってのもある。例えば、「ここで質問するのではなく自分で調べましょう」といってURLだけ載せるアレだ。

 

これがベストアンサーになっているのをたまに見るが、ただの皮肉じゃね?と思えて仕方がない。

 

―さて。一体どうしてこういうコメントが出るのか。実は僕がこの塾講師を選んだ理由の1つにも通じることがあるのだが・・・。

 

何かしらのコンプレックスを抱いているからじゃないかなと思う。どういうことか、説明しやす。

 

まず僕自身、中学の頃は問題児だったという自覚がある。振り返れば周りの友達はそんな風に評してなかったらしいが、僕が僕をそう解釈していたのだから頂けない。

 

そして基本、過去の汚点はひっくり返らない黒歴史は永遠に黒歴史というのが大半なのだ。

 

しかし、それをひっくり返す方法は、実はある。過去の汚点と思うことを活用し、現在で成功を収めることである。

 

僕の場合であれば、逆に中学生を導く側に立つことで、劣等生だった自分を肯定できるというワケで。

 

正直そういった捻くれたモチベがゼロだったかと言われれば、多少あったとは絶対に思う。僕は自分が救われたくてこの仕事を選んだって記事、書いたことあるし。

jukukoshinohibi.hatenadiary.com

 

さて。ここまで書いたうえで最初の話に戻ると、多分それと同じじゃないかなという心理が垣間見えてくる。

 

それは【優越コンプレックス】だ。

yuk2.net

rinnsyou.com

 

アドラー心理学における言葉なのだが、簡単に言えば、

 

「俺はすごい!お前に勝ってる!お前より上!というのを、成長しようと努力することなく吹聴する」

 

という感じである。これはある種、かなりこじれた心理であり、放置すると自分の成長が止まるばかりか、周りから人が消えていく。

 

例えば「有名人と親戚だと言いふらす」「一流大学を卒業したと自慢」「得意分野を別の誰かの苦手分野と比較し、勝ってると言う」といった言動がそれに当たる。

 

さて。それを踏まえて、最初に紹介したケースに戻ってみよう。

 

この目線を適応すると、「知らないのは努力不足ですから、学習をもっと頑張りましょう」というセリフの捉え方が変わる。

 

これはつまり、「教える」という行為に見せかけたマウント、すなわちネジくれた自己肯定ではなかろうか。

 

どうでもいいのだが、こういうすごく「わからんお前はバカ」という意味合いを感じる説明で、「うわ、すっごくわかりやすい!!」と思ったことは皆無である。

 

これはなぜかというと、多分大体は自分をすごく見せることが目的なので、他者が理解するかしないかなんて、知ったこっちゃないからでなかろうか、と。

 

むしろ、理解されたらバカと思われるという考え方をしちゃうケースも少なくないので、こういう人はそもそも教えることに向いてないかな~と、僕は思ってしまう。

 

さて。ということで、やたらめったらと教えたがる人がいて、しかも別にそれを真面目に聞いて得られることが特にないなら・・・。

 

少しその裏にあるメンタルに思い馳せてみるのはどないでしょう。

 

では今日はこの辺で。

 

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