昨日、まさかの食べ過ぎで吐いちゃいました。やることはわんぱく、中身はおっさん。恥ずかしいですね。中元です。
さて。今回は、いざ勉強を頑張ろうってとき、【時間】を目標にするのってなんかズレてるよねって話をちょっとしたいと思います。
まぁ、これは個人的な意見なんですけど、ぶっちゃけ僕は勉強だの学習だので、【時間】で区切り、努力を可視化していくのってあんま好きじゃないんですよ。
これはどういう話なのか、こっから2000字程度で喋ってみます。
勉強時間至上主義のナゾ。
勉強時間が長いと、それは無条件で良いことだって、昔から言われてきましたよね。
例えば僕が大学受験をしてた頃なんかは、難関大学に行くためには4000時間以上勉強しなきゃいけないと、よく言われてきました。
当然、その4000時間の勉強には、学校の勉強時間は入れません。つまり、学校での授業をやるのとは別に、4000時間以上勉強すべきという意味です。
それを達成するには、1日当たり3~5時間で、休みの日には10時間くらいやって、やっとトントンなんだよ、みたいな話を聞いたこと、何度もあるんですよね。
しかもこれは、高1の時点から大学進学を見据えた生徒の話です。スタートが遅れれば遅れるほど、1日当たりのノルマも、休日のノルマも、すごいことになります。
僕が受験に本腰入れたのって高校3年の時からなので、「ああもう、絶望的な差がついちゃってるじゃん(笑)」っていう風に、逆にちょっと面白かったです。
しかし。これって、どこまで本当なんでしょうね?ぶっちゃけ眉唾だと思うんですよ。
なぜかと言うと、もしあの本当に勉強時間で4000時間を超えないと絶対に受からないんだったら、部活やってる奴って大学行けるわけないですよね?
だって、時間確保ができないんだもの。
朝6時に起きて1時間勉強してから学校に行って、夜9時ぐらいに家に帰ってきて2時間やるっていう無茶苦茶な生活しても、一日3時間しか取れないんですよ。
休みの日もどうせ練習と試合とかで半日以上潰れるわけですから、学習時間としてそもそもそこまで確保できないと思うんですよね。
・・・でも現実には、ラグビー部とか野球部に所属しながらも、偏差値60を超えるような大学に普通に受かる方々もいるわけです。
こういう事実を、ただの天才とか生まれ持った才能とかで片付けるのもまた違うと思うんですよねー。天賦の才や根性では説明がつかない部分。
そういうのもあって、僕は勉強の尺度として、【積み重ねた学習時間の長さ】を使ったことはほっとんどありません。
要するに、「今日は絶対1時間勉強するぞ!」とか思ったことないんですよ。これには僕の性格とか、その辺も絡んできます。
では続いて、その詳細な理由と、代わりに何をしていたのかについて、お話していきます。
【時間】さえ掛ければいいのなら、合理的な選択は「席に着くこと」、以上。
理由は簡単で、時間を目的にすると僕はサボるからです。5時間勉強することは、5時間席に着くことと同義。
だから塾の自習室に行っても、集中が切れてからは時間になるまで、過去の塾生の合格体験記を読み漁るなど、「しているフリ」に注力していたくらいです。
ということで学習に取り組む際は、例えば【二次関数の問題集のこっからここまでやるぞ」ってな感じで、ノルマを決めてたんですよ。
そして、一回一回タイマーや時計で、所要時間を計ってました。この理由は、後ほどご説明します。また、問題に対して自分が抱く第一印象も、結構気にしていましたねー。
例えば、「これ、大変そうだな」とか、「これなら大したことないな」とか。そして、この印象なら大体1時間かかるし、楽だと思ったら15分くらいで終わる、と。
先の所要時間と合わせてそういった経験値をストックしていくと、また違った戦略を立てられるようになるんですね。
例えば「数学のはここ、英語はこれ、最後は国語の漢字を残り時間いっぱいまで」と言った風に、予算に対して支出を決めるように、勉強を組むことができるんですよ。
そしてこの、なるべく制限時間を決めて、その枠にはめるように勉強組み立てるっていうやり方には、色々なメリットもあります。
・・また個人的な感想を言いますが、「毎日4時間とか5時間、きっちり勉強してます!」って人のほとんど、嘘やと思ってんですよねー。
4時間から5時間ぶっ続けで集中しているわけないし、絶対途中で休憩とか挟んでるわけですよ。それをかたくなに否定する人は、気のせいじゃないかなって。
もしぶっ通しで4時間とか5時間とか10時間とかできますって言うんだったら、それは【勉強依存症】とでもいうべき状態で、つまり病気と診断されちゃう気がします。
10時間とか11時間とかって、大好きなゲームでもさすがに無理です。好きなものでも無理なのに、義務的なものであんなにできるわけないなと、今でも思ってます。
しかも、集中モードでの勉強って、どれだけ調子が良くても、累計1日4~5時間が限界だと僕は思うんですよね。しかも累計なので、必要な時間はもっと増えます。
そういうのもあって、だらだらと12時間ぐらい勉強しているやつがその日に得た成果って、やり方次第では半分以下の時間で超えちゃうことって十分可能なんですよ。
これを逆の意味で裏付けることって、結構現実でも起きてるんですよね。例えば毎日13時間勉強したのに、夏休み終わっても成績伸びない人って、実はいます。
これまたただの経験則ですが、夏休みに急成長した人と同じぐらいの数はいる気がするんですよ。
多分これは、やり方がまるで違ったから。やり方が違うのに、やればやるほど伸びるほど、勉強ってやはり甘くないんですよ。
勉強時間はすごく長いのに伸びない生徒って、多分勉強してないんですよね。もっといえば、勉強になってないと思うんですよ。
そういう時は、勉強時間ではなく量を決めて、それを何時間以内に終わらせるかといった風にゲーム性持たせて取り組むほうが、有意義じゃないかなと思います。
勉強時間を長く取っても伸び悩んでいるなら、ぜひ試してみてほしいと思います。では今日はこの辺で。