最近出社してすぐ、「元気ないけど、どしたん?」と言われる中元です。実は出社前に結構な運動をしていることが原因かな~と思います。
さて。今日はかなり同業者向けのことを書いてみる。テーマは、【塾業界(特に中小)】における、中間管理職のマネタイズについてである。(カタいね~)
―というのは建前で、要するに今日は、中間管理職である僕が何をされると激萎えするかっていう愚痴を書きなぐる記事である。
参考になるのか、ならないのか。ま、色々差っ引いて読んでいただけるとありがたし。では行こう。
【自分の時間の使われ方】は、かなり見られてます。
価値観と言われればそれまでなのだが、【面倒な仕事は部下がやってナンボ】という考え方が僕は嫌いである。
しかしこれは、年代が10ちょっと上の人からすれば、「それが仕事じゃ、甘えんなボケ」となる、過渡期の考え方だとも思うワケで。
ではなぜ面倒な仕事は部下がやってナンボという考え方が通用しないのかというと、そうすることにさしてメリットは無いと思われているのが原因じゃないかな、と。
【お金2.0】や【革命のファンファーレ】を読んでいると、リアルな話がうかがい知れる。
もちろん金銭的な報酬も大事とはされているが、それ以上に【貢献】という感覚が今の働き方における、最たる動機だとも書かれているからだ。
理屈っぽく書くと、以下のようになる。
上司目線:【面倒な仕事は部下がやってナンボ】なので、お礼なんか要らない。だが、求めるクオリティは高くて当然だ。
↓
部下目線:感謝もされず、言われても改善点であるならば、積極的にコミットする意味が分からない。
「ガキかよww」と思うかもしれないが、【自分の時間の使われ方】は、確実に昔より見る目が厳しいということは、トップに立つなら認識しておいた方が良いと思う。
例えば、校舎長から仕事を依頼されました、と。結構タフな仕事で、ひぃひぃ言いながらクリアしたとしよう。
その間、その方はずっと飯を食いながら漫画を読んでいるとしたらどうだろうか?たまったもんじゃないと思うだろう。だが昔は、上司が楽をすることが正解だったのだ。
特に塾業界における中間管理職は、こういった【裁量】と【雑用】の衝突になる。面談は誰が担当すべきか?売上に対する責任は誰のものか?実は結構あいまいだ。
塾の仕事は授業だけではない。授業だけをさせてあげることが本人の幸せではないこともある。
テスト採点、資料作成、面談、非常勤講師の対応。めんどくさい仕事は挙げればキリがないからこそ、下の人間に振りまくりたくなるのも人情だ。
だがそのうえで、その時間を無下にしたり、責任は持たせつつも裁量をあげないといったことをし続けると、簡単に心は離れるとみて間違いない。
過去、別の塾の塾長を交えて飲んだ酒の席で、そんな愚痴を何度も聞かされた。若い人間はやっぱすぐに辞めてしまう、という話だった。
そのケースを直接見たわけじゃないのでいい加減なことは言えないが、「無下に扱ったからじゃね?」という疑念はちょっと持ったことを白状しておく。
依頼は自然で当然な作業だけど、その理由やそれによって得た資源の使い方、人にどう見せるかは気を付けた方が良いと思う。特に中間管理職には。
【ラクするため】というのが見えたとき、仕事に対する熱量は一気に冷める。これはもう、どうしようもない。
いつ【仕事してない】と思われるのか?
【最強の働き方】にも書いてあったが、厳しいことを言うと「二流の上司はとにかく仕事をしない」と評されているそうだ。
ただ、本当に仕事をしていないのか、実は膨大な思考を重ねて戦略を練っているのかは、一見するとわからない。もし後者なら、ただの損である。
では、一体いつのタイミングで、「あ、仕事してない」と思われるのか?僕が思うに、それは大きく分けて2つである。
① 自分がしろと命じたことをサボっているとき
② 上からしろと命じられたことをサボっているとき
まず①についてだが、これって結構多い話なのだ。例えば校舎美化を徹底するために、掃除をしようと決めたとする。
だが、掃除が苦手な人にとってはかなりの苦行だ。ただ、できる人にとっては造作もない時間である。
すると、できる人だけがやるようになり、言い出しっぺはいつの間にかサボる図式が出来上がるわけで。こういう人は、大抵「やってよ」というと怒る。
部下に徹底させたいことがあるなら、自分だけはサボっちゃダメ。結構これは感じるので、僕が大学生講師に何かをお願いする際は、かなりここは気を付けている。
そして②について。組織のトップは社長であり、そこから出された命令は、従うのが組織の鉄則である。まぁ、教科書通りの定義では、だけど。
だが、依頼されたことは基本的にちまちましたことが多いのも事実だ。塾であれば、配布物なりスケジュール管理なり、その辺。
そういうのさえさらに下に外注すると、結構不満が溜まるので気を付けた方が良い。理由は、「どうせ面倒なんだろ」とバレているからだ。
もちろん依頼せざるを得ない事情ってのは存在することもある。だが、それがあるなら、絶対言わないとダメだ。
ラグビーのパスみたく、条件反射で仕事を投げ続けると、いずれ手痛いしっぺ返しが来る可能性が高い。
別に塾業界に限った話じゃないが、とりあえず自分事として気を付けようと思う。
終わりに。
なぜこんなことを書いたかというと、どうやら僕はプレイヤーであることをそんなに求められていないと感じているからである。
ならば早めにマネジメント側の目線って学んだ方が良いよねってことで、たまに視点を変えて遊んでいるという話。
すると色んな粗はやはり見えてくるし、結果色んな本に書いてあった対処法も同時に閃いてくるわけで。
しかし出しゃばって実験をすると、釘を刺されてモチベが下がる。今の僕は、支配されたり実験したりを繰り返して、性懲りもなく怒られているところという具合だ。
だから最近は、全責任をちゃんと責任者にパスするようなシステムを勝手に作ったのだが、多分まだバレてない。どうなることやら。
ということで最終的には塾関係なくなったけれど、単なる愚痴なのでご了承いただきたし。
では今日はこの辺で。