精神年齢9歳講師のブログ

日々を自由研究の如く生きたい。

生徒から受けたエグい質問箱:CASE1 【人類が言葉を使い始めたタイミングって、なんでわかるの?】

今日、今年一番寝起きが悪かったです。10度寝くらいしたのでは?意識が朦朧、中元です。

 

いきなりなんだって話ですが、講師の腕の見せ所って色々あるとは思うんですけど、僕は以外とそれって【授業】だけじゃないと思ってまして。

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同じくらい、生徒からの質問に対してどうリアクションするかってのも結構大事だと思ってんすよ。

 

無下に扱うのは論外として、真っ向勝負するには重すぎる質問もあるじゃないですか?それって宿題として、一旦持ち帰り、後日解説することがほとんどなんですよね。

 

さて。今回から新しいシリーズみたいなものとして、生徒の質問の中でも「よくこんなとこに疑問持ったな!!」と感心したレベルのものを記事にしたいと思います。

 

要するに、難しい質問に対し、僕が調べたことの備忘録です。そんな感じで、以下続きからお願いします。

 

 

「人類が言葉を使い始めたタイミングって、なんでわかるの?」

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一番ここ最近で強烈に食らわされたのは、「歴史の教科書に人類が言語を使い始めたタイミングが書いてあるんですが、それってなぜわかるんですか?」ってヤツです。

 

どういうことかっていうと、「10万年前に本当に人類が喋っていたかどうかなんて、CDがあるわけじゃないし、誰にも分からないじゃないですか」ってことでしたね。

 

確かにな、と。誰も声なんか聞けるわけないのに、なんで言葉を使い始めたかどうかがわかるのかってのは、無茶苦茶面白くて、かつ難しい質問ですよね。

 

ことで調べてみたんですが・・・結論言うと、かなり難しかったです、はい。

 

順に説明していきます。例えば人間に近い霊長類動物を考えると、チンパンジーとかが頭に浮かぶのでは、と思います。

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実は、野生におけるそれの群れの限界って、せいぜい100頭ぐらいらしいんですよね。それ以上になると、群が分裂し、規模が小さくなるそうです。

 

言葉を使わないコミュニケーションによって集団を維持する方法は、例えば毛づくろいとか餌あげるとかなんですが、そういったやり方だとそのサイズが限界らしいです。

 

ところが、我らの先祖【ホモ・サピエンス】とか【ホモ・ネアンデルターシス】といった新人たちは、数百規模の集団とか平気で作ったらしいんですよ。

 

遺跡や生活・集落の痕跡といった考古学的物証を見る限り、そのくらいの規模はあったようです。

 

となれば、そういった集団を維持するためにはチンパンジーのやり方とはまた違う方法が必要だよな、と。それって、言葉を使ったコミュニケーションじゃね?と。

 

これが、人類が言語の使用を開始したと考えられる理由の1つっぽいですね。

 

別の理屈だと、出土した骨を研究すると、その形的に声を出すという能力が備わってても全然違和感ないよねという考察が得られるから、という話もどっかで聞きました。

www.s-yamaga.jp

 

ただし、結局は一説です。そういった過去の遺物とか骨からわかることは、ぶっちゃけほとんどすべて、【解釈】が限界です。

 

そういう推測を、断言口調で書いてあるからややこしい。なんかドラマが無いですが、こんな話だったんですね。

 

こういった所ってのは、当然学校で習う歴史のレベルを超えています。調べないと出てこないですし、テーマ的に調べても大体は出てこないです。

 

―余談ですが、【サピエンス全史】にも書いてあったんですけど、太古の時代の人間って、頭の中で何を思っていたかを言葉で残してくれていないんですよね。

 

壁に描いてあるわけのわからないイラストとか、謎の石を削ったものとかから、「多分こういう宗教みたいな何かがあったんじゃねーの」って解釈が限界なんですよ。

 

例えば、有名な壁画で、【ラスコー洞窟壁画】ってのがあります。フランスにある洞窟の壁に20000年前に描かれたとされる、有名なヤツですね。

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http://blog.livedoor.jp/huukei44/archives/51929688.html



描いてあるものは【牛っぽい】ですが、本当にそうなのか、どんなメッセージを込めたのか、書いた者が何を脳内で考えていたのか、すべて忘却の彼方に消えています

 

こんな風に、太古の時代については、「メッセージはあると思うんだけど、それが何なのかは永遠にわからない」っていうのが実情らしいです。

 

例えば日本で言うと、縄文から弥生にかけての情報はほぼ残って無いので、その時代についての記載は教科書でもペラペラです。

 

一応アニミズムって風に、モノ全てに神様が宿っていると信じていたらしい痕跡はあったとされているんですけれども、それ以上の詳細なことはこれまた不明です。

 

どういう名前の神様がいて、一体何を司っていて、その神様を祀るとどんな良いことがあると考えていたのか。それらは跡形もなく全く残ってないんですね。

 

はい。ちょっと話がそれましたけど、調べたこれらのことは、生徒にちゃんと伝えました。

 

どういうことか納得しきっては無かったですが、とりあえずの答えを渡すことができたので別にいいかと思います。

 

やはりえげつねぇ質問というのは、学べることも当然多いので、別のネタもいずれ順繰りに記事としてまとめて遊んでこうかなぁと思います。

 

それでは、今日はこの辺で。

 

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