マッジで何もしてないのに、ダイエットが着々と進んでいる中元です。このペースだと、1年後には無くなります。わお。
さて。前期教育相談のシーズン真っ盛りだ。簡単に言えば、塾での様子を伝えたり、家での様子を聞いたり、そして夏にどうするか話し合ったり、そんな場だ。
今でこそそこまで苦労しなくなったが、スタートしてすぐは本当に大変だった。当時はまだ20代中盤のペーペーだ。年齢が醸し出す威厳がそこには全くなかった。
被害妄想と言われればそれまでだが、僕は元来の見た目もあり、「頼りないなー」というところから保護者の評価がスタートしてしまうのだ。
こういうマイナスの状態からだと、たとえ校舎長と同じ情報を喋っても、実りある時間として捉えてもらえなくなる可能性が上がる。これは難儀だ。
だから、我ながらかなり努力した。マイナスからスタートしても、最終的にひっくり返せばいいと思い、緩和する方法と同時に、逆転する方法も勉強して試しまくった。
結構な仮説を試し、そこそこな失敗を食らい、割とぼこぼこにされながら、今はある程度のテンプレートがようやく作れた自負がある。
手前味噌だが、以下若輩である僕が心掛けていることを、2021年7月現在という但し書きを添えて書いておこうと思う。
1:生徒の情報を必ずリサーチする。
これは当然レベルのことなのだが、驚いたことにここを怠る人はたまにいるらしい。それはちょっと、無いなと思う。だって、怖くないだろうか?
だから僕は、僕の目から見た生徒像だけでなく、他の方の目も、できれば直接ヒアリングの上集めるようにしている。(僕しか担当していないなら別だが)
どうしてもそれが叶わなくても、授業ごとに日報を記入してもらっているので、それを読んでから臨む。
もちろんすべての情報を使うかどうかはわからないが、引き出しとして情報が多いことは結構な安心を生む。安心が生まれれば、姿勢にも出るので、頼りなさも減るらしい。
基本にして絶対な行動なので、ここは心掛けた方が良いと思う。
2:褒めどころと課題は事前に考えておく。
以前も記事にしたが、「課題」を見つけるのは簡単なのに、「褒めどころ」を見つけるのは難度が高い作業である。
jukukoshinohibi.hatenadiary.com
だからこのへんは「仕込み」として、事前にどこを褒めてあげるかを考えておいた方が良いと思う。アドリブではなかなか閃かないのだ。
例えばパッと思い付きで、
「しかし、みっちり対策した連立方程式の部分はしっかり解けていましたね。大問5が満点でしたし、ミスはすべてケアレスでした」
といった情報が引っ張り出せる人はほぼいないだろう。これは事前の準備がものを言う。
尚、「課題」を伝えて終わりというのもナンセンスだ。例えば数学に苦戦しているという課題があるなら、「では夏季講習は数学をしましょう」と伝えるべきである。
こういった部分は、慣れてくればリサーチとイメトレ合わせて数分の作業で済むので、めんどくさがらず試してみてほしいと思う。
3:自分の中の「成功」を決めておく。
【ゴール】がないと、面談がうまくいったかいかなかったかの評価すらできない。言葉にすると当たり前だが、意外とこれが無い人って多い気がする。
ちなみに僕は、【笑いを取ること】【「そうなんですよ」というセリフを引き出すこと】のどちらかを満たせば、「上手くいった!」と判断するようにしている。
自分なりにゴールを作ると、結構集中して面談に臨むことができる。終わるたびに自己嫌悪が始まるタイプの人は、ラインを設定するのをオススメする。
4:返答は基本「即答」。
手前味噌だが、以下の記事を読んでから、「即答」を心掛けている。
確かに、切り抜き動画として売れている人を見てもわかるが、彼らは基本【即答】である。そして、それを見て「すげー」と思わされる。ならば、試したいではないか。
もちろんすぐすぐにまねはできないが、【パターン化】が進んでくれば、少しずつ【即答】ができるようになってくる。だから、長い目で努力を重ねた方が良い。
ちなみに僕が【即答】できるようになってきたな~と思ったタイミングで取り組んできたことは、泥臭い話だが【反省と検証】である。
「進路の質問にこう答えたら反応が良かった、悪かった」「不安点・不満点についてこの目線からコメントしたら反応が良かった、悪かった」
ってのを結構うじうじと考えて、「じゃあ次はこう来たらこう返そう」と決めておく。その場面が来たら、そうする。でまた、フィードバックを得る。
飽きもせずこれを繰り返していると、結構な質問に対し即答ができるようになった。時間と労力を必要とするけれど、オススメである。
5:ミラーリングを意識する。
最後は、最近試していることを紹介してみよう。なじみがあるかどうかはさておき、【ミラーリング】という心理学の言葉がある。
簡単に言えば、「意識的に相手をまねること」である。露骨にやればウザいのだが、適切にやれば親近感を生むことができるのだという。
では、露骨ではないラインはどこか?僕は勝手に、以下の行動をそうだと定めているが、そこまで間違っていないという認識もある。
① 相手が笑ったら笑う
② 「そうですね~」という同意のコメントを挟む
これをするとしないとではどう違うのかは、まだ経験値を得られていないけれど、心掛けといてソンはしてないよなとも感じている。
終わりに。
僕は生まれ持った性格を直すことはかなり難しいと感じているし、人から見たイメージを正すとなればなおさらだとも感じている。
僕は頼りなくみえるのであれば、それを根こそぎ変えるためには肩のトレーニングを鬼のように積むとかしないと無理だ。それには莫大な時間が掛かる。
しかも、外面だけ変えたところで、中身が変わっていなければマイナスに転じる。「ガタイは良いのに気弱なんかい」となれば、評価は色々ガタ落ちだ。
となれば、スタートがマイナスであることを利用すればいいという話。繰り返すが、「無駄な心掛けだね」と言われながらも、ねちっこくここの勉強は重ねてきた。
すると自分なりに色々つかめてきているし、質も上がってきている実感がある。単に経験を積んだだけってのが理由でもないはずだ。
ここに書いたことが、何かしらの役に立っていればありがたし。
では今日はこの辺で。