授業中居眠り常習犯だったので、眠そうな生徒を怒ることができない中元です。
さてさて。とはいえ、塾講師として、生徒がうつらうつらしているのは見ていて愉快じゃないものがある。学校の先生も僕を見て歯噛みしていたんだろうなぁ。
ただし僕は、こういうのに根性論で挑むのが嫌いなので、ぶっちゃけ眠たくなる原因は他に説明がつかないか、調べてみることにした。
結果、かなり怖い話も出てきてびっくりでござる。
今日はそんなお話。
授業中に眠くなる原因とは?
こんなもん真面目に調べた研究とか記事とかあるんかいなと思ったが、かなりちゃんとした記事を見つけることができた。
論文とかの類ではないが、これによると、【10分以上の一方的な刺激】がそのトリガーだと書かれていた。
集中力が25分程度で切れるとは聞いていたが、10分とは。生徒の集中が尽きるのは、想定の数段早いとみて良いらしい。
だから優れた講師は、10分に一度は刺激の質を変えるのだという。具体的にはアウトプットを盛り込んだり、参加させたり、そんな風に。
うーむ、色々と忙しい授業になりそうだが、これは一考に値する話だと思う。
尚、他にも要因として挙げられているものはあった。
① 学習直前にがっつりとした食事を摂っている
② 換気が不十分
③ 生徒がすでに極端な疲労を抱えている
―どうにもならないところはどうともしないが、少なくとも環境としても配慮できる点が無いか、頭は使っていこうと思う。
では、生徒の目をどう覚ますか?
冷厳な事実ではあるのだが、授業中の睡魔を覚ます方法は現状無く、そもそも眠気が来る前に手を打たないとどうにもならない、ということであった。
では、どうすれば水際でその辺を食い止められるのか。ヒントになる論文が1つあった。
ここに書かれている一節を引用して紹介する。
ということですぐにでもこちらが打てそうな手は、【進行早めでテンポよく】【板書を使って】【課題に取り組ませる】というところらしい。
僕も今度試しに、10分刻みでやることを変えて、板書もちゃんと用意し、課題も今以上に小刻みにやらせようかなと考えている。
「夜寝ても眠いんです!!」―万一のケースは【ナルコレプシー】
とはいえ、「夜にきちんと寝ても、日中耐えられないんです!!」という悲痛な叫びを聞くこともある。
ぶっちゃけ大抵は、それでも足りないくらいのロングスリーパー体質とか、言うほど寝てないとか、寝る前にガンガンスマホでブルーライト浴びてるとか、原因が他にある。
しかし、中にはそれでは説明がつかないものも存在する。それは、日本語訳だと”過眠症”であり、英名は【ナルコレプシー】である。
―このナルコレプシーとは何なのか。定義や症例を、そのまんま引用して紹介する。
時間や場所にかかわらず、突然強い眠気に襲われ、居眠りを1日に何回も繰り返してしまう病気。古くから知られる過眠症のひとつ。
「情動脱力発作(カタプレキシー)」という症状を伴うこともある。思春期に発症することが多く、男女で有病率の差はないとされる。
夜に十分な睡眠をとっていたとしても、日中に突然眠気に襲われて寝てしまうこと。
車の運転中などに突然眠ってしまうこともあるため、病院での治療が必要である。
ナルコレプシーのある子どもや青年は、眠気や夜間睡眠の分断の影響で攻撃性が高くなり、行動上の問題が生じることがある。
てな感じ。
これはマジで本人の意思とは関係ないため、あまりにも他に原因が浮かばない場合や、病的なまでに寝落ちしまくる場合は、知識として持ってた方がいいかもしれない。
(―まぁ7時間授業で1回ずつ寝るという珍記録を持つ僕でもそれじゃなかったので、傍目で見てもわかるくらい異常に眠気が来るという話でよさげです)
終わりに。
ってことでまとめてみよう。
前日に2時間しか寝てないとか、部活動がマジくそハードといった特別な事情は、ぶっちゃけこちらがどうこうできる範囲を超えているので、レッツ課題の分離。
しかし、退屈な集団授業を提案しているとしたら、それは手を変えないとプロとしてどうなのと言われても仕方ない。
【進行早めでテンポよく】【板書を使って】【課題に取り組ませる】
この3つのポイントを踏まえて授業を展開できれば、眠気を誘発する効果をだいぶ軽減できるそうなので、試してみてはどないでしょう。
そんな提案をもって〆としまーす。
では今日はこの辺で。