精神年齢9歳講師のブログ

校舎での出来事、読んだ本、つまりインプットを全てアウトプットに変える実験場、的な。

【同業者向け】これからの時代、キツいだろうな~と思う塾のスタイルを独り言ちます。

今日は軽く仕事で分裂しました。影分身は禁術のはずなんですけどね。中元です。ちなみに、今日は少し久しぶりの吹き込みです。

 

そしてこの日のテーマはですね、「昔は支持されていたけれども、最近はそうじゃなくなってきた塾の特徴」についてにしようかなー、と思います。

f:id:pochihiko_inunosuke:20210703172735p:plain

 

ただこの話をする前に、ちょっと前提としてお話ししたほうがいいかなって思うことがあるんで、それをお伝えするところから記事を始めたいと思います。

 

 

僕が周りの塾をどう思っているか。

f:id:pochihiko_inunosuke:20210704152853p:plain

まず、僕自身が周りの塾を、ひいては理想の形態についてどう思っているかをお話したいと思います。

 

最初に言っておくと、他の競合相手が減ればいいから大体の塾なんて潰れればいいとか、そんなクソみたいなことは全然考えてないんですよ。

 

むしろこっちが無理したくないので、超専門的な塾がいっそ増えてくれねーかなって、ぶっちゃけ思ってるんですよね。

 

今はそれこそ、 YouTube とかの履歴を見てもわかるんですが、色んなコミュニティやサービスを同時並行で利用するってのが、当たり前じゃないですか?

 

主に商品は楽天で買うけれども、サブスクリプションサービスはAmazonプライム使ってて、でも映画だけはNetflix使ってますとか、結構普通ですよね。

 

そういう状況を考えると、例えば英語はあっちの塾、数学はこっちの塾という風に、併用する人が増えてくるかなーと、僕は正直理屈だけなら思ってるんですよ。

 

しかし、なぜなかなかそうなっていかないのか?単純に、一個一個の塾に入塾する手続きが面倒くさいからだと思うんですよね。

 

だからもし、どこかの塾が(もうあるかもしれないですけど)、【掛け持ちされる側】として戦略を特化させたら、結構そこって強いだろうなって思ってるんですよね。

 

例えば入塾手続きめっちゃ楽とか、面談は別に要らないとか、そういったすごい簡単に掛け持ちができるって言うのを押し出すと、繁盛するような気がするんですよね。

 

ま、机上の空論もええとこですけども。さて、本題とあまり関係ない話がちょっと続いたんですが、いよいよここから本題に入りましょう。

 

改めて、「今こういうことやってる塾って、なかなかウケなくなってきてるよね」っていう特徴を、つらつらと喋っていきたいと思います。

 

雑草魂を求めるタイプ。

f:id:pochihiko_inunosuke:20210709195948p:plain

まず一番の特徴として挙げたいのがですね、一度叩き潰して、見込みがあるヤツだけ残すというタイプの塾は、かなり競争力を失っています

 

よく言えば【スパルタ】なんですけど、実態は同じ事です。そして、こういったタイプの塾さんが、実は僕が勤める校舎の周りにもあるんですけれども・・・。

 

今のところ2~4人ぐらいですかね、そこから流れてきた生徒がいるんですよ。だからさりげなく、その理由を聞いてみますよね。

 

すると異口同音に、「自信がへし折られる」とか、「わからなくても教えてもらえない、考えろと言われる」とか、そういった理由が目立ったんですね。

 

今の世は、今までよりもはるかに、自尊心や自己重要感って言葉がキーワードになっています(これらについてはいずれまた)。そのトレンドを考えても、時代に合わない。

 

最近ではそれこそ【授業をしない塾】っていうパワーワードも有名になってきましたけど、自立を目的としたそれとはかなり違うらしく。

 

教材用意して、解かせて、強めの言葉かけて、はい終わりっていう感じらしいんすよ。まぁ、どこまで脚色されているかわからないので、うのみにはできませんがね。

 

・・・【厳しくしてほしい】という声を真に受けて、超スパルタな塾を考えているとするならば、それは逆張りを思い切り間違えてるのでやめたほうがいいかなと思います。

 

放任は意外とウケが悪い。

f:id:pochihiko_inunosuke:20210709200646p:plain

二つ目は、ちょっと不思議なんですけれども、【集団自習教室の形】をメインにする所って、最近苦戦してるイメージがあるんですよね。

 

その形式を取ってる塾って、周りにも少なからずあるんですが、何故それのウケがそんなに良くないと思えるのか。少し理由を掘り下げます。

 

意外と顧客(つまりご家庭)が塾に求めることって、成績が伸びることはもちろんですが、そのツールとして【授業】を売り物にしていることも同様だと僕は思います。

 

身も蓋もないことをいうと、仮に生徒が自習で伸びるのなら、基本塾って要らないんですよ。塾を求めるには、それ相応の理由が必ずあるわけです。

 

例えば、シンプルに学校の授業がわからないから環境を変えようとか、日頃知ることのない学習法を知ろうとか、ライバルを求めようとか、十人十色です。

 

こういったニーズを持っている子に集団自習を充てると、「イメージと違う・・」という風に、見限られちゃうことも増えるのかなって若干思っちゃうんですよね。

 

正直すごい授業を聞いたら点数がバカ伸びするなんてのは気のせいなのですが、自学の"きっかけ"として、満足する授業は結構機能するので、欠かせないと思います。

 

自学をウリにするにしても、よほど高学力の生徒をメイン層にしない限り、授業は前提として組んだ方がいいと僕は考えています。

 

コスパ全面押しは危険。

f:id:pochihiko_inunosuke:20210709203240p:plain

そして、あまりにも徹底してコストを削減しにかかるところも、僕はあんまり信用できないんですよ。もちろん運営側に立てば、コスト削減は圧倒的な善ですけど。

 

はっきり言って、「授業料安いです」とか、「いろんな費用を抑えまくります」って所って、何かトリックを使って猛烈にコストをカットしているってことなんですよ。

 

そしていくら努力しても、家賃とか維持費とかって、だいたい限界があります。となると、単純に考えると人件費を思いっきり削減してますってことになるんですね。

 

さらに、「人にお金かけてません」ってことは、「クオリティ低いんじゃね?」って疑問の逆担保になり得るリスクもあるよねと、性格が悪いので思ってしまいます

 

もちろん【自立学習】をコンセプトとした外部ツールを導入しているなど、工夫してコストを削減しているなら話は別です。

 

ただし逆説的ですが、今はあらゆる教育がオープンソース化されているため、授業が上手な人の分身はあちこちに存在しています。つまりそこはレッドオーシャン

 

塾のウリも着々と、「何を教えているか」ではなく、「誰がいるか」に変わってきている気がしており、そこの工夫を怠ると、じり貧にならないかな、と。

 

言い換えれば、「ウチは映像授業を使い、コストを徹底カット!」と言ってしまうと、「それってYouTubeで観れるよね」と思われかねない、という話です。

 

こういう理屈もあって、僕自身は露骨にコスト(≒人件費)削減を謳ってる塾さんに、少なくとも働く身としては応募したいと思わないですかねー。

 

そもそも教育とはある意味、ダンピングしてはいけない人生の投資なので、かかる金が異様に安すぎるのもやはり問題です。

 

とはいえ、「夏季講習で50万飛びますよ」とかだと、それは多分詐欺だよねって話なので、論外です。

 

だからこそ、あまりにもぶっ飛んだことさえしなければ、しっかり利益を勘定して取ったほうがいいと思ってます。

 

ちなみに、一度下げた値段を改めて上げるのって、めちゃめちゃ難しいと言われています。

 

ただここは、勇気振り絞ってそうするか、別のキャンペーンを追加して相場に合わせるとか、工夫を入れた方がいいんじゃないかなと思います。

 

値下げ合戦ってのは、新規参入者―つまり規模が小さいところが、大手に100%負けるんですよ。

 

個人がやってる居酒屋がいくら値下げをしたところで、大手が打ってくるとんでもない規模のそれには絶対に敵いません。

 

繰り返しますが、【レッドオーシャンにおいて、値下げ競争には100%勝てない。】これは認識しといた方がいいかなあと思いますね。

 

はい、てことで結構な文字になりましたけど、これは僕の完全な一意見。タイトルの通り、独り言でございます。

 

そのぐらいの責任感でしか喋ってないので、色々割り引いて読んでいただけると助かりますー。

 

では、今日はこの辺で。

 

にほんブログ村 教育ブログへ
にほんブログ村 にほんブログ村 教育ブログ 教育論・教育問題へ
にほんブログ村 ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村