最近毎日【エガちゃんねる】を観ては、「あぁ~、こういう企画してぇ~」と思う、影響を簡単に受ける男・中元です。
さて、梅雨も明けまして、本格的な夏到来という感じですねー。
夏といえば、夏休み。そして同時について回るのが、生徒がブーブー言うアイツ。夏休みの宿題ですね。
これが全然終わらないって言う焦りや不満は、もはや風物詩のレベルで聞かされます。つまり、例年のことなんですよねー。
正直思うんですけど、夏休みの宿題って、やり方間違えたら全然進まないし、全然終わらないし、全然力がつかないんですよね。
では、マシなやり方って何なのかというと、不気味なまでにその知識って、基本的に誰からも継承されないですよね?
ということで今日は、夏休みの宿題が終わらない理由とその解決策をテーマに、喋ってみようかなと思います。
なぜ夏休みの課題は集中し辛いのか?
なかなか夏休みの宿題が進まない理由の最たるものは、基本それがアウトプットばっかりだからです。
小中学生であれば、夏休みの課題用に新しいテキストをもらいますよね?高校生であれば、分厚い参考書のこっからここまでって風に指示されますよね?
そしてそれらを泣きながら解くのが夏休みの課題なのですが、基本的にそれらは全部アウトプットなんですよ。
夏休みの宿題でインプットの要素があるものって、読書感想文を書くための読書以外あんまり無いと思ってます。
夏休みの宿題に取り組み始めても、しばらくするとすぐ飽きる原因は、ここにあります。科目を変えてもあまり効果はありません。すべてアウトプットだからです。
以前どっかで話しましたけど、アウトプットとアウトプット、インプットとインプットみたく、同じ性質の作業が連続すると、脳はすぐ飽きや疲労を感じます。
そういう特性がそもそも脳にはあるので、なかなか夏休みの課題ってサクサクと順調にズッとは進まないんですね。
では、これを打開するにはどうするか?課題に取り組む際、合間合間にインプットとか休憩をちょこちょこ挟むっていうのが妥当かなと思いますね。
15分~25分ぐらい一通り演習したら、次は10分位課題図書を読んだり、夏休みの課題関係なかろうとも日本史とか世界史の教科書を読んだり。
そういったものを挟むと、集中できる時間が延びるので、結果課題が進むんですよね。
夏休みの課題が目の前にあるんだからと、そればっかりやってると、逆に進まなくなります。これは意外と盲点では?と思いますね。
指示されたページを最初からやるのは、ごめんけど愚か。
夏休みの宿題が終わりづらい理由その2はですね、馬鹿正直に頭からやるせいだとも思ってます。
試しに、今手元にある高校数学の問題集のフォーカスゴールドっていうやつを開いてみたんですが、こういうのって”単元ごと”に分かれてるんですよ。
三角関数とか微積分とか数列とかベクトルとかで区切れていて、それぞれの基礎から始まって、最終的には大学二次試験レベルの問題までいくんですよ。
これは当たり前だと思われるかもしれませんが、実はここに、夏休みの課題が三日坊主になる原因が潜んでいます。
たぶん初日~三日目にかけては、1日5ページずつくらい進めるのって、そんなに苦じゃないんですよ。だって基礎レベルなんだもん。
ただ、段々レベルが上がっていき、大学二次試験レベルのページに突っ込むと、1日5ページとかマジでキツいです。そりゃあ、心折れますよ、ということですね。
頭から何も考えず、毎日同じページ数でやってくと、挫折まではほんとすぐです。だいたいどの単元もそうなってるんじゃないすかね?
じゃあどうするかと言うと、緩急をつければいいんじゃないかと思います。
最初の一週間くらいは1日10ページっていうノルマにして、その代わり単元問わず基礎・基本問題とか、自分ができる単元とかに絞る、と。
そしてガシガシ解いてって課題が終わりに近づいてきたら、一気にギアを落として1日のノルマを2ページ程度にまで落とす。
そうすると、結構健全に、無理ない範囲で宿題が終わっていくんじゃないかなって思いますね。
また禁じ手ですけど、「もうやらんでもわかる」レベルや、「受験でこれ使わねーわ」って言う単元にぶち当たったら、僕なら最初から答えをみます。
つまり、インプットでもアウトプットでもない時間に変えて、調整に使いますね。できる単元をやっても力は付かないですし、要らない単元をやると時間が消えます。
三日坊主が嫌ならば、序盤は負担が少ないところをガシガシやることをおススメいたします。甘えではなく、立派な作戦ですから。
一歩目すら出ない理由は、たぶん敵を知らないから。
理由の3つ目はですね、全体像を知らなさすぎるってのがあります。「ヤバイ」とだけ考えて、それが膨らんで、一歩目すらでない、と。
夏休みの宿題は確かにヤバイかもしれないですが、例えば100ページって本当にヤバイのかっていうのは、その人の体感で変わると思うんですよね。
モンスターハンターが好きな人は、100時間やれと言われたら多分2週間ちょいでそれを達成しますよね。そういう人にとっては、100時間とかただの通過点なわけです。
つまり、第一印象と実際に取り組んだ際の感覚には、結構個人差があります。だからこそまずは、どれくらいの総量があるのか、全体を見た方が良いです。
「ここは基本問題から先にやろう」「応用問題だから最後にしよう」って風に、戦略的に順番を考えるっていうのは、別に悪いことじゃありません。
まず取り組むべき事として、テキストを全部パッと見て、所要時間や労力を冷静に計算するのって、健全な作戦じゃないかなと思います。
終わりに。
ということでですね、夏休みの課題が終わらない理由とその対策法について列挙してみました。
要するに、滞る理由は、どうすれば順調に終わるのかという問いに対する知識不足ですよねー。その人の能力というよりも、です。
夏休みの宿題って後回しにしがちなんですが、じゃなんで後回しにしたくなっちゃうのかっていう、そっちに目を向けたことがある人はいるのでしょうか。
・・・っていうのが、こっそり混ぜた深いテーマですね。
自分なりに作戦を考えて、その通りにやってみて、それを検証して遊べば、もうその時点でゲームに変わります。
そんな風に、また違った視点から、課題に挑んでみていただければと思います。では、今日はこの辺で。