完全に錆び付いたアイテムを完璧に修復するという動画が、最近のお気に入りです。中元です。
さて。僕は周りのスタッフとは一足お先に、教育相談の超ホットなシーズンを終えました。皆は大変そうですが、僕は先んじて大変だったので、後ろめたさゼロです。
てなわけで、主に今日はその相談の中で出た質問をピックアップして、それらに答えてみようかなと思います。
jukukoshinohibi.hatenadiary.com
まぁ、ちゃんとした回答になっているかはわかりませんが、以下その中身です。
- Q:子どもが積極的に知識を広げようとしてくれません。どのようにして、色んな物事に興味を持ってもらうのがベストでしょうか?
- Q:子供のうっかりミスや物忘れを、完全に防ぐ方法って何かありますか?
- Q:定期テストで点を取ろうと頑張る意味って、どこまであるんですか?
Q:子どもが積極的に知識を広げようとしてくれません。どのようにして、色んな物事に興味を持ってもらうのがベストでしょうか?
はっきり言うと、興味を持つかどうかっていうのは、こちらは絶対に強制できませんねー。
何度も言ってますけど、あくまでそのきっかけを示すことしかできないんですよね。ただし、「いや、それはそうじゃないですかねぇ」と思うケースはあります。
例えば、何を与えてもその子供が興味を持たないっていう親御さんの話をよくよく聞いてると、結構共通点があることに気づきます。
いろんなものを与えてるつもりでも、実はジャンルがほぼ同じっていうのがまず一つですね。
本に興味を持って欲しいからといって、恋愛小説与えて、推理小説与えて、ドキュメンタリー小説与えて、それなのに全部興味がありません、と。
だから次はライトノベルにしようと思います、って言うと、多分それも興味持たないですよね。きっと、小説に興味がないんですよ。
日頃から小説を読んでおかないと人生影響あるかって言われれば、実は微妙なんですけど・・・。
そもそも何のために本読ませたいかって言うと、多分「情報」を得るツールとして、読書という習慣を身に付けてほしいからとかだと思うんですよね。
ただし1つの個性として、「視覚優位」と「聴覚優位」ってのがありまして。
目で見たことの方が頭に残るっていうタイプなのか、人から話をしてもらって聞いた方が頭に残るっていうタイプなのかは、結構生まれ持った性質としてあるんですよ。
だからこそ、もし聴覚優位の子であれば、ぶっちゃけ本を読ませるよりもわかりやすく解説した NHK の番組とか YouTube 見てた方が頭に残ってくれるはずです。
一つの参考にしてください。
ということでまた話をまとめると、基本子供の興味はこちらが絶対にコントロールできません。
だからこそ、色んな情報とか手段とか媒体とかを与えていくしかないのは、ある種間違いではありませんし、結構その通りです。
しかし何をやっても子供が興味持たないんですってときは、だいたいその一つ一つがほぼ同じものであることが多いです。
同じ小説というカテゴライズである限り、ジャンルが違うモノを渡しても、こだわりが無い人からすれば同じもの、です。
ついでに、友達の例を一つ挙げておきます。
僕と同じ小学校・中学校・高校の友達が一人いて、彼はめちゃめちゃ読書家だったんですが、とにかく文庫本を読んでました。
学校の模試で出された長文についても、「これを読んだことあるわ」とかをすごい語れるヤツで、僕が出会った中でトップクラスに頭が良いと思ってます。
ただ一方、そいつは図鑑とかは全く読まなかったですね。文庫版の小説なんて読まず、図鑑ばっかり読んでた僕とは色々と対照的です。
とはいえ、僕は写真付きの図鑑で生き物の情報を得て、彼は小説家が紡ぎあげる世界を、文庫を通じて得ていたという違いしかないのです。
つまり、何かしらの情報や娯楽、メッセージを本から得ていたという意味では二人とも同じなんですよね。そこまで広く見て、許容できるか、どうか。
結局自分がコントロールしようという意思を少しでも感じると、子供って「やだ」と抵抗しますからね。
あまり考えすぎないのも、一つのコツかもしれないです。
Q:子供のうっかりミスや物忘れを、完全に防ぐ方法って何かありますか?
先に言いますが、ゼロにする方法はないです。
多分これはケアレスミスとか、学校のプリント忘れとかの事だと思うんですけれども、本来であればミスを自動で修整するツールを使うのが一番手っ取り早いんですよ。
例えば Google ドキュメントっていうアプリがあるんですが、それに英単語を打ち込むと、スペルが違えばGoogleが自動的に教えてくれるんですね。
そういうツールがあれば、ケアレスミスってしようがないんですよ。だって即座に機械が教えてくれるんだから。
ただそれらの使用は、ペーパーテストでは認められませんよね。では、現実問題、どうすればいいのか?結構ここは難しいです。
ミスをしないと意識を向ければ、すごくスピードを落として解くことで、ケアレスミスっていうのは減らすことは可能です。しかし、やはりゼロにはならない。
元々解くのが速い人はそれでもいいと思うのですが、スピードに難がある人がその解き方をすると、解き切れずに点が下がる可能性があります。
だから僕は、スピードをまずは重視して、自分がミスしやすいところを見直すスタイルって言うのを使ったり提唱したりしています。
自分がどういったとこで間違えるのかを知っておいて、そこだけは絶対に見直す。例えば僕だと、三人称単数の「s,es」をかなり間違えちゃいます。
そのため、英検一級はちょっと厳しかったですけど、準一級は英作を書き終わった後に「どうせ俺はミスってる」と考えることで、確認してちゃんと直せました。
繰り返しますが、ミスはやはり0にはならない。ただ、減らすことはできます。そして、気づいて修正することも可能です。
もちろん最初からミスだらけであれば話は別ですけど、正直トータルで点を上げるためには、防ぐだけじゃなく直すのも大切にするのが良いかなと思います。
Q:定期テストで点を取ろうと頑張る意味って、どこまであるんですか?
人によります。
例えば大学には行きたいけど、大学受験を一般入試で突破するほど勉強の方には自信がありません。
しかし、それなりにスポーツで実績出したとか、部長を務めたとか、人に話すネタ、つまり推薦入試に対しては、武器と自信がありますよ、と。
こういう人が進学のために推薦をもらうには、「推薦するに値する人間」だっていう根拠や材料を学校に提供しなきゃいけないんですよ。
それこそが内申点であり、内申点を高める一番効率的で確実な方法が、定期テストで点を取ることなんですね。
先生に迷惑をかけず、和を乱さないっていうのを一生懸命やってれば、勝手に心象という意味の評価は高くなります。
しかしテストの点が低いと、良い評価はやはり厳しい。だからこそ、テストの点を取ることも、絶対必要な条件になってくるのです。
特に高校だと、平均点を取って、かつ先生の心象が良ければ、確か平気で平均4は取れると思います。
そしてそれを取り続ければ、大抵はかなり良いところの推薦を貰えます。正直自分の学力に合っていない国公立大学なども視野に入ってくるので、大事な機会ですね。
そっちでの進学を狙う生徒は、定期テストこそエネルギーを注力して取り組んで、結果を叩き出すべきだと僕は思います。
ただし何度も言いますが、これはやっぱ人によりけり。僕はそういう意味では劣等生だったので、いい子エピソードが全くないし、かつ演じる気も全くなかったんですよ。
そういう人は、求められる人物像に合わせることが苦痛ということもあります。だったら最初から見切りをつけて、実力で高校や大学に滑り込むことを考えた方が良い。
その辺も判断材料に入れてみてはどうでしょうか。
では今日はこの辺で。