光目覚まし時計を買ってから、起きるのが楽しみな中元です。心は9歳、そろそろ実年齢30歳。うむ、よい。
さて、気づけば夏季講習も、一番タフなシーズンの半分を折り返し、気持ち的には終わりまでのカウントダウンってとこまで来たんですが・・・。
明日はちょっと、イベント的な授業が控えてるんですよね。簡単に言えば、他校舎の生徒まぜこぜのクラスで集団授業をするというものです。
しかし・・・。とにかく、時間がない!!
なかなか授業準備がガッツリできずにもやもやするんですけど、プロとしてクオリティを担保しなければ話になりません。
そこでスキマ時間に、外部講師による授業の録画であったり、単発の映像授業を観たりしながら、どういうことを伝えれば満足度を得られるかというのを分析しました。
そして、ちょいとばかし体系的にまとまったので、今ここでいい機会ということでお話ししてみようかなーと思います。
満足度の正体は、未知の情報か疑似体験。
単発授業で特に欠かすことができない、満足度を上げるためのポイントって、ざっくり二つあるんですよ。
それは、価値ある情報を提供するか、分かりやすい説明で「なるほど」と思わせるか、です。
なかなかアバウトなので、解説を入れていきます。
価値を持たせるというのは、たとえば「この英文法は、入試でこういう形で出てるよ~」といった風な分析をいうことですね。意外とこれ、コスパ良いです。
実際今日も、出題形式・傾向を調べるために、私立高校3~4つの過去問を2年分、公立高校の過去問を3年分ぐらい調べたのですが、10分程度で終わりました。
一度この作業をしておくだけで、「この文法はこういう聞かれ方するよね」といった話に根拠ができるので、結構堂々と言えるんですよね。
単に「よく出る!!」と言うより、「いつ、どのように、何で問われたか」が言えた方が絶対に強いので、単発で授業する際は調べといて損は無いと思います。
では、続いて後者について。わかりやすい説明というのは、当たり前じゃねーかって思うんですけど、意外とここを追わない人もいます。
なんでかっていうと、ぶっちゃけ説明は最小限にして、問題演習の時間をバリバリ増やした方が、成績が伸びるからです。
これは合理的な考え方なのですが、しかし欠点がひとつ。低学力層の生徒に満足を生みづらいというものです。
つまりこの説明のわかりやすさ全振りというのは、低学力のクラスにもある程度の満足を保証するために効果的な考え方なんですね。
彼ら、彼女らからすると、まずは「解けた!わかった!」という体験がしたいわけです。それがニーズとも言えますね。
ただ、このわかりやすさ全振り授業は、高学力層にはウケが悪いです。(既に知識量が多い生徒たちを満足させるのはかなり大変ですよ)
というわけでつまり、これら2つのポイントは同時に盛り込むのではなく、クラスに応じて押し引きするものというのが正確なところですね。
ということで話をざっくりまとめましょう。
単発授業で大事な要素は二つ。まずは、情報に価値を持たせること。
オススメなのは、入試の過去問を数年分ぐらい読んどいて、出題例とか形式をリサーチしておくことです。つまり、そこでしか得られない話を用意するってことですな。
そしてもう1つは、わかりやすい説明に特化することです。
こちらは低学力層のクラスに効果的であり、「できる」という疑似体験をさせてあげると、色々と喜ばれます。
これらをきちんと意識できると、合格点を取れるクオリティは担保できるんじゃないかなって思います。
では今日はこの辺で。