自販機の品揃えをみて、買いたいものを目視しておきながらも、ばっちり押し間違えて絶望した中元です。うん、休む。
さて。コロナの感染者数がめきめきと増えている。それに伴い【感染爆発!】という風に脅迫するような見出しが並んでおり、なんかこう、疲れてくる。
ただしこれはデータをみればはっきりと事実なので、数が増えているのを疑うつもりはさらさらない。
むしろ個人的に疑問なのは、報道による情報が何の説明にもなっていないことである。感染爆発はわかった。で、【デルタ株】って何?というのを僕は知りたいのだ。
・・・色眼鏡かもしれないが、こういう記事ってある意味上手だなと思わされる。読んだ後に残るのはしこりだけであり、つまり不明点が増えるからだ。
そしてそういう説明に、信頼感を抱くことはまずない。だから自分事として、この感覚は言葉にしておこうと思う。
今日はそんなお話。
・・・って、なに?
先ほど紹介した記事をざっと読んだのだが、門外漢である僕なので、以下の質問がしたくて仕方がない。
①【デルタ株】ってなに?というか、【デルタ】ってなに?
②【L452変異株】ってなに?
③”重症化しやすい”とあるけど、具体的な数値は?
④感染力は確かに強そうだけど、死亡率はどうなの?
だが残念ながら、記事の中に答えを見つけることはできない。「知らないお前が悪い」ということなのだ。
どうでもいいが、人は知識を持っていない対象については、それだけで【不安や恐怖】を抱くのだという。(体感としてもそうだよな、と思う)
でだ。さらにどうでもいいのだが、ネガティブなニュースを受け取ると、それだけで意志の力が弱まるという話もある。つまり、広告の効果が高まるのだ。
ま、そういうきな臭い話は今回ここまでにして、せっかくなので①~④について調べたことでも書いておこうと思う。
結局自分で調べないと無理っぽいっす。
まず、【デルタ株】という名前がついた由来は、結構面白かった。当初は確か某国の名前が使用されていた気がするのだが、それによる風評を防ぐためなのだという。
ではなぜギリシャ文字なのかというと、単にいくつか候補があった中で、既に社名などに使われている数が少なかったヤツというただそれだけなのだとさ。
神様の名前とかも候補に挙がったというが、確かにあちこちで既に使われているだろうし、そもそも神自身への風評被害もいいところである。
ところで、じゃあ【L452変異株】とは何かという話なのだが、要は【デルタ株】の公的文書における呼称であり、つまり同じものを指しているそうだ。(厳密性は不明)
ふーん。では続いて気になるのが、重症化率が高いという話だ。これだけふわっと言われても、どのくらいかわからない。データを探してみた。
ということで、デルタ株が報告されたインドのグラフを紹介。
確かにデルタ株が報告された5月11日前後の感染者数がすさまじいことになっているが・・・。
重症化率が上がったかどうか、データは見つからなかった。感染者数と死者は確かに増えているけれど、変異株前の動きと変化が見えない気がする。
つまり、具体的な数値はデータ不足っぽいので、まだ材料が揃うまでは特段リアクションせず待ちの姿勢かなと思う。
―では、【デルタ株やばい】という話は確かにあるが、実際のところどうなのか。数値で見たいと思う。
現状、このデルタ株への「置き換え」がかなり進んでおり、東京では既に95%が置き換わっているとのことであった。
これだけ聞くとビビる話かもしれないが、インフルエンザウィルスがコロナウィルスにある種置き換わったのが今冬の話なので、それと実はからくりは一緒である。
では実際の数はどうなのか。並べてみる。
まずは日々の感染者数から。
続いて、死亡者数をば。
・・・・・ここだけ見ると、感染者数は確かに爆増しているが、死亡率はむしろ下がってるようにしか見えない。(割り算すればOK)
2020年12月末~2021年2月末は感染者数の増加と死亡者の増加はキレイにリンクしているのだが、今回はその現象はみられない。
もっとも、現時点そうなだけという可能性もあるので、あくまでただの私見ということでお願いしやす。
で、僕は何を言いたいのか?
つまり、よほど生徒の中に基礎知識が無い場合は別だが、ただ教科書を読んだだけレベルの授業だと、不信感しか生まないといって差し支えないということだ。
【説明】とは、文章を読むことではない。当人の腑に落とすところまでがそうなのだ。予習に必要な”深さ”は、やはり思った以上に深そうだ。
そういえば昔、携帯電話の説明を30分近くされて、猛烈にイライラしたことがある。理由は、まるでわからない話を延々と、見通しもなくされたからだ。
ということで、相手が理解できていないのに話をガンガン進めると、どちらにせよネガティブな印象を抱かれる。
改めて、気を引き締めようと思った。
では今日はこの辺で。