休日に仕事をすることが自然だと思えてきました。健全なのか、不健全なのか。中元です。
今日はやや頭のおかしい提案なのだが、実は学習法としても効果の高い【独り言】について語ってみようと思う。
単に【独り言】とだけ書くと、友達がいないひとの娯楽という感じがするが、実は使い方次第では、極めて学習効果が高いことはご存じだろうか。
例えば一人で授業をするつもりでぶつぶつ言えば、これはアクティブラーニングの要素を全て含む時間になっちゃうほどである。
(試しに、参考書をある程度読んだら、インスタライブをしているという設定で、一人でそれについて喋ってみよう。多分、鬼難しいから)
ってことでこっからは、その【独り言学習】について、僕が「勉強に効く!」と思った用法に絞って、紹介していこうと思う。
場所を選んだうえで、ぜひとも使ってみてほしい。では行こう。
独り言で英語Vlogごっこ。
以前提案した学習法だが、やっぱりこれは使い勝手がいい。我ながら、最近英語のスピーキングの力(とついでにリスニング力)が上がったのだが、その理由はこれである。
jukukoshinohibi.hatenadiary.com
車の中とかで、「はい、今〇〇校に向かってます。今日の仕事は夏季講習の~」というVlogめいたことをずっと英語でしゃべる感じだ。これは力が本当に着く。
自分が伝えたいメッセージは英語でどう言えばいいのかわからなければ、調べて補完すればいい。(「~へ向かう」ってのはhead for~でいい、ってのもここで知った)
また、直接的に表現する方法が無ければ、知っている語句と文法でいかに誤魔化すかといった、英検1級レベルになると求められる、アドリブの練習にもなる。
小中高校生はちょっと難しいかもしれないが、誰にも聞こえない程度の声で自室でやるだけでも効果的じゃないかなと思う。
最悪、車のカギを借りて、車内という完全な個室(防音機能付き)を作って、そこでやればいいんじゃないかな?ま、要は工夫である。
【独り言】で作文のお題を即答せよ。
作文の指導をしていて思うのだが、ぶっちゃけ予備知識やネタのストックが初めから無ければ、どんなテクニックもまるで意味がない。
その知識量を鍛えるにはどうするかというと、実は読書では不十分かつ迂遠であり、もっと実践的な練習法がカギとなる。
その方法はずっと長い間しっくりこなかったが、最近わかった。Q&Aだ。
作文でお決まりの質問を単語カードか何かに書いておき、それを適当にめくって、出たお題に対し、ラジオみたく即答で返す。この練習が多分、一番効く。
「あなたにとって人生を変えた出会いってなんですかぁ?」「あなたが言葉づかいで気を付けていることってなんですかぁ?」
といった質問は、一度でも考えたことが無いと、そもそも答えづらくて仕方がない。だから事前に、練習をたっぷり重ねておけという話である。
ちなみにオススメは、とりあえず【何か】を答えて、その後で【体験談→結論】と持っていく、いわゆる【ゆるい帰納法】という型だ。
例えばさっきの「あなたが言葉づかいで気を付けていること」について、僕なりに答えると、こうなる。
僕が言葉遣いで気を付けていることは、年齢が近くても、年上の方には必ず敬語で話すことです。
僕は昔、とても言葉遣いに厳しい方の下で働いていたことがあります。例えば、「俺」という言葉を使うと、「目上の人間に使う言葉か!」と怒られたこともありました。しかし意識して敬語を使い、へりくだることを意識すると、怒られることが次第に無くなり、平和に過ごせるようになりました。
このことから、僕は不要なトラブルを回避するためにも、必ず年上の方には敬語を使うよう心掛けています。
みたいな。ちなみにこれ、ネタを思いつくことには、数秒しか使っていない。
ぶっちゃけこれは、昔似たことを聞かれたことがあるため、その返答を流用しているだけだからである。
人間の脳は思ったよりも働き者だ。似た質問は寝てる間か何かで、勝手に関連付けてくれている。
だからこそ、10個くらい即答できるネタを用意すると、100個くらいの質問には即答できるようになっているのでは、とさえ感じる。
早速Q&A、ぜひやってみよう。
【独り言】でインプット。
【独り言】学習法は、インプットにも当然使える。(ただ、中級者向け以上にはどうしてもなってくるのだけど)
一番使いやすいのは理科と社会。つまり、単元ごとにテーマがまとまった科目に向いているという。(大学で学ぶ専門分野も使えると思う)
教科書でも参考書でも、まずはとりあえず読む。そして、まずは段落ごとに、書いてあったことをテーマに駄弁る感じで、独り言をしてみよう。
「奈良時代の始まりって、たまに勘違いされるんですけど、天武天皇が遷都したんじゃないんですよね。天武天皇の次の次の次の人が遷都したんですよ。
みたいな具合だ。これがすらすら言えるようになれば、大学受験の日本史も、多分ゴリゴリ点が取れてくるのじゃなかろうか。
理科もそうだ。僕は門外漢だが、あれも大体体系的にまとまっているので、独り言学習には向いていると感じている。
―ちなみに慣れてきたら、段落ではなく、最終的には【章】のレベルを目指したい。ここまで行ければ、実力テストも満点近く取れるだろう。
ノートに書きまくるだけが暗記じゃない。少しトリッキーだが、これも一つのスパイスとして取り入れてみてほしい。
終わりに。
【独り言】学習は、今自分の中でかなりアツい。ただ、やはりどうしても中学生とかには難しめらしく、なかなかのってくれる生徒がいないのがちょっと寂しい。
もし自分が校舎の裁量を得られるようになったら、その辺の指導もガンガンしていきたいと思う。それくらい、推したいのだ。
てなわけで、今日はこの辺で。