やっとこさ、クヨクヨすることに飽きてきました。霊園にいるアイツに、来週は平穏な心持で会えそうです。中元です。
ということで、やはり救いになるのは、仕事に没頭しているときか、好きなことに取り組んでいるとき。ってことで今日も、思うがままのことを書いてみたいと思う。
試験勉強が近づいてくると、毎回テンパる生徒がいる。まぁ、ここまではいつも見るおなじみの光景なので、何も言うことは無い。
しかし、「マズイマズイ」と言いながら、その実、何も変えていない生徒が多いことに、僕はずっと不思議な感覚を抱いているわけで。
僕はこれを勝手に、「塩を入れたらしょっぱくなった。だから塩を入れよう」現象という風に呼んでいる。今日はそんなことを語ってみる。
失敗したものを重ねれば、再度失敗は間違いないよね。
例えば中間試験がしくじったとする。だから期末試験で挽回しなければならない、と。こういう場面、いくつも心当たりがあるし、僕も経験がある。
しかし同時に、この場合だと、中間試験の勉強法から何一つ変えずに、期末試験を乗り切ろうとしている生徒が非常に多いことも感じているわけで。
試験範囲の教科書例題を丸暗記しました。爆死しました。だから、今度はもっと徹底して、教科書例題を丸暗記します、みたいな。待て待て、と。
やり方が間違ってても、時間と労力さえ掛け続ければうまくいくってのは、厳しいことを言えばぶっちゃけ伝記の読みすぎだと思えてならない。
料理で考えればわかりやすい。味付けとして塩を入れました。そしたらしょっぱくなりました。この場合、また塩を入れても状況が改善しないことなど明白なはず。
しかし勉強に置き換えれば、これと全く同じことをしている生徒が本当に目立つ。手を全く変えないのだ。そして、結果はますます悪化する。
一体この現象はなぜ起こるのだろうか?続いては、そのメカニズムについてちょっと考察してみよう。
なぜ同じ失敗を繰り返してしまうのか?
僕自身は、その原因はざっくり2つだと考えている。まずは【知識不足】というものだ。この場合、実は改善は容易な可能性がある。
腕を鍛えるトレーニングとして、ダンベルのそれしか知らないのなら、他の器具を使った別の動作を教えると、改善する可能性が高い。
つまりこの場合、単に効果的な学習法の知識をこちらが伝えればOKなので、さっさとそうした方が楽だし点がハネ上がる可能性が高い。
・・・問題はもう1つの方。【しがみつき】だ。特にこれは、中学のときに成績優秀だったのに、高校で失速した生徒に多いパターンだ。
「かつてはこれで上手くいったのだから、この学習法こそが正しく、間違っているのは自分である」と思う感じだ。大げさかもしれないけどさ。
しかし、高校の単元は、進度も難度も求められるスキルも、中学のそれとはまるで別物である。既存の知識ややり方で戦えないことなどザラである。
ニュートンの万有引力の公式も、強大な重力を持った星を相手にすると使えなくなるのと似ている。こういうときは、勉強法もパラダイムシフトを起こすべきなのだ。
―とはいえこちらは、過去に成功体験がある分厄介である。そして仮に高校まで失敗を知らないのだとしたら、これを打破するのはかなり骨が折れるのは間違いない。
こういったタイプの生徒にテコ入れが必要ならば、試験週間の学習プラン全てを作り、守らせるような、一種のライザップ的な監督が必要になる。
それくらい腰を据えて取り組みたい、根の深い問題だと思えてならない。
まとめ。
ってことでまとめ。基本的に生徒が何かをしくじったとき、それに対しアプローチを変えない原因は大きく2つ。
単にやり方を知らないか、過去の栄光にすがりたいか、である。たまに、【どっちも】のこともあるけどね。
こういうときは、こちらがどうアプローチするかで、結果が大きく動く。言い換えればハイリスク・ハイリターンな状態なのだ。
この辺の心理は他の方法で打破できないか、ちょっと調べてみようかな。何かわかったら書いてみようと思います。
では今日はこの辺で。