精神年齢9歳講師のブログ

日々を自由研究の如く生きたい。

対象学年がどうだろうが、【幼児の心理】は全教員必修科目デスヨ。 ―互いのストレスを激減させるためにも―

低脂肪で腹持ちの良い練り物製品は、ダイエットのお供。今日から毎日カマボコをどっかで食う生活、中元です。

 

はい。ついこないだアップされた以下の記事が、久しぶりに反応良い。

jukukoshinohibi.hatenadiary.com

 

別に子どもがいなくても、職種とかによっては子どもと接する場面があり、かつこういう振る舞いで疲弊したり困ったりイラついたりする人は多いってことなのだろう。

 

そして少し面倒なことに、いくら解決策を調べても、それが全然ハマらない子も多いため、確かに先の見えないトンネルを歩き続けるような絶望とか、そういうのはある

 

その解決策はどこにあるのかな~と考えていた折、ふと【盲点】に気付いた。それは【精神年齢】だ。

 

今日はそれについて、もう少し深堀してみよう。

 

 

教育本の教えが響かない原因。

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例えば12歳の男子に、授業からの逃亡とか、そういった問題行動がみられるとする。だから、過去の事例を基に、指導を考えるとしよう。

 

勉強の利点を教える?新しくルールを設定する?それとも、取調室みたいな雰囲気の部屋で、みっちりと論破する?―多分どれも効かないでしょうなぁ。

 

理由を考えるため、逆にひとつ質問をする。授業から脱走したり、全指示に反発したり、こういった行動だけを並べられると、何年生の話だと思われるだろうか

 

僕は幼稚園~小1の話としか思わない。そして、ここをよくよく考えると、指導が全然響かない理由の一つが浮き彫りになってくる

 

それは【精神年齢】の未発達だ。

 

つまり、実年齢がたとえ12歳とかであっても、心の成長程度が5~6歳程度であるなら、本来12歳向けの指導は難解すぎて通じないということである。

 

さて。実は【精神年齢】というのは、運動神経と同じく別に学術的な用語でもなんでもないと考えていたのだが、どうやらそうでもないらしい。

 

英語で言うと文字通り【Mental Age】であり、こっちの言葉で検索すると、その分野の研究は思った以上に盛んであった。

en.wikipedia.org

 

とはいえ、よくよく記事を読んでいくと、あまりにも乖離が激しいケースにおいては、やっぱりアレの可能性を拭えないという結論ばかりが並んでいるようだ。

 

続いては、どうしてもこの辺に付きまとう”アレ”について、改めて書いてみよう。

 

切っても切れない【広汎性発達障害】。

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それは、【広汎性発達障害である。

junior.litalico.jp

 

障害と名前がついているのだが、知能指数が顕著に低いとかもなく、単に”集団でやっていくのが苦手”という特性の話である。

 

順番を我慢できない、質問を無遠慮に連発する、奇妙な動作を繰り返しやってしまう、奇声を発する・・といった症状がそれらであり、つまり”落ち着きのない子”である。

 

早ければ大体小4~5年くらいから「場面に応じた言動」がわかってくるとされているのだが、精神年齢の発達に遅れが出てくると、周りの子との差が生まれ始めてくる

 

(※ちなみに学習障害も、”集団でやっていくのが苦手”という定義でいけば、広汎性発達障害にカテゴライズされるワケで)

 

そうなると、社会からの阻害が始まり、よくて学習進度の遅れが、最悪のケースではいじめからの鬱へ、それぞれ問題が進行していくとされる。意外とドロドロだ。

www.ninds.nih.gov

 

―ある程度アプローチの仕方は体系化されているので、発達障害についてはもはや必修どころか義務教育ではないかと思わされる。(実際教育学部では、超習うそうだ)

 

生徒に合ったケアを提供するという意味でももちろん大切だが、教える側のメンタルを整えるといった意味でも、絶対に大切である。

 

もちろん専門家でもないのに診断を下すのは論外だが、「”今は”そうかもね」という割り切りで、ちょっとしたテクニックを使うのは悪いことではないだろう。

 

大体本を3~4冊読めば、ある程度固まった知識は得られるので、見返りの悪くない投資だと思う。

 

指導に思い悩むフシがあるのなら、そういった知識を勉強してみてはいかがだろうか。

 

終わりに。

 

「知ることは動揺を鎮める」という好きな言葉がある。これはまさにその通りだろう。

 

僕もこの手の疑問は、ずっと抱えていた。ぶっちゃけ氷山の一角の一点くらいしか、僕もまだ勉強できていないのだろうが、驚くほど頭がクリアになっていく実感がある。

 

ただ、この辺の知識を持たぬ人にとっては、「なんで言ってもできないの!」だし、「本当に障害もってんじゃねぇのか?」という帰結に至ってハイ終わりなのだ。

 

少なくとも僕はそれをヨシとしないよう、気を付けたいと思う。

 

では今日はこの辺で。

 

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