精神年齢9歳講師のブログ

校舎での出来事、読んだ本、つまりインプットを全てアウトプットに変える実験場、的な。

わかるような、わからないような。高校英語の隠れた鬼門【seem】について考察する。

いつの間にやらコーヒーはブラック以外飲まなくなっていました。成長?中元です。

 

はい。今日は高校英文法シリーズ。配点はそこまで多くないのに、多くの高校生が詰んで質問しまくってくる単元の代表格、【seem】について解説してみる。

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まぁ確かに、【seem】って文法の教科書における解説は、不自然なくらいに不親切だ。例えば以下の画像を見れば、英語嫌いの高校生はマジ卒倒することだろう。

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繰り返すが、必修難問文法代表格みたいな感じだが、そこまで出題頻度も使用頻度も、高い印象を僕は受けない。だからこそ、ノリと雰囲気とカンで何とかしたくなる。

 

ただそれだと不親切なのですよねー。ってことでここらで一つ、このわかるような、わからないような文法、【seem】について深堀してみよう。

 

 

【look】≒【sound】≒【seem】なのか?

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ところでまず、【~にみえる、思う、聞こえる】といった似たような意味のSVC型の代表格として、以下の3つの単語がある。

 

① He looks tired.

(彼は疲れているように見える)

 

②He sounds tired.

(彼は疲れているように聞こえる)

 

③He seems tired.

(彼は疲れているように思える)

※to be はあってもなくてもいいらしい

 

う~む、どれもこれも似通っている。検索してみるとわかるが、どうやって解説したもんかと悩むのは誰も同じらしく、あちこちでYahoo知恵袋が絶賛大炎上だ。

 

こういうのって、基本日本語で考えたら詰む。だからそれぞれ、英語における原義を調べてみた。

 

まずわかったのは、【seem】が表現するのは、「一個人の意見」というメタだということだ。例えば以下の例文は、すべて「俺が思うに」の意味を含む気がする。

 

  • It seems that he is upset.(彼は怒っているようだ)
  • He seems to be upset.(彼は怒っているようだ)
  • It seems that he is a cheat.(あいつはイカサマ野郎のようだ)
  • He seems to be a cheat.(あいつはイカサマ野郎のようだ)
  • It seemed that she was rich.(彼女は金持ちだったらしい)
  • She seemed to be rich.(彼女は金持ちだったらしい)

www.englishgrammar.org

 

そして、「そう思う」ことの根拠をより明確に伝えたいときは、【Look】なり【Sound】なりで使い分けるという感じだった。

 

自分の目で見て”そう思う”なら【Look】だし、聞いたり読んだりして得た情報を根拠に"そう思う"なら【Sound】なのだ。

 

というか実際は【Look】も【Sound】(とついでに【appear】)も、【Seem】の類語と紹介されていたので、結局伝えたいメタは同じというのがホントのとこなのだろう。

 

―ところで、高校英語では、 [S seem(s/ed) to V~]と[It seem(s/ed) that S V]の書き換えが、なんか必須の知識みたいに紹介されている

 

特に厄介なのは、【時制がズレている場合】だ。例えば以下のケースを考えてみよう。

 

It seems that she was a nurse.

= She seems to have been a nurse.

 

It seemed that she had been a nurse.

= She seemed to have been a nurse.

 

こういうのが並んだ問題集を手に持った、半泣きの生徒から何度質問を受けたことか。そのたびに的を得た返しができない自分に悩んできたものだ。

 

特に、 [S seems(ed) to have V.p.p ≒  It seems(ed) that S had V.p.p ]を説明できるしっくりくる場面とか、まるで閃かなかったのだが、今回例文を読みまくってたら閃いた

 

まだ仮説もええとこだが、教え方のヒントとして、少しメモを残しておこう。

 

【seem(s/ed) to have V.p.p】を使う場面って?

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僕がしっくり来た考え方は、以下の通り。

 

She seems (to be) happy.

= It seems that she is happy.

(彼女は幸せそうだ。)

 

She seems to have passed the exam.

= It seems that she passed the exam.

(彼女は試験をパスしたようだ。)

 

という風に、見た目の状況の理由や原因の考察・分析に [S seems(ed) to have V.p.p ≒  It seems(ed) that S had V.p.p ]を使うと、僕にとってはしっくり来た。

 

上記の文だと、【(今)幸せなように、(今)見える。】→【試験をパスしたのだと(今)見える】という感じだが、全く伝わらない。

 

ということで、さらに例文を並べよう。

 

The old man seems to have mistaken us for some people he knew years ago.

(その年老いた男性は、私たちを何年も前に知り合った人たちの誰かと見間違えたようだ)

 

dictionary.cambridge.org

 

―これもまた広義で考えると、「あの時は知り合いと見間違えたのだろう(過去)」と、「今(現在)考えている」というズレが表現できている気がする。

 

伝えるの、難しいなぁ・・・。

 

とはいえ、定期テストで仕上げておきたいのは、【書き換え】と【並び替え】である。ぶっちゃけ理解より練習量の世界なので、ある程度で割り切った方が吉。

 

最後はポイっと投げた感じになったが、自分なりに考察は得られたから、もういいやっ。

 

終わりに。

 

ということで感想を一言でいうと、

 

本来は使い勝手がいいのに、複雑な文法をグチャっと教えるからみんな敬遠している

 

って感じですな。

 

書き換えも、時制のズレも、ぶっちゃけ本質ではない。もっとふわっと、「俺、こう思うんよね~」というのを伝える感じだ。

 

だったら、【think】との違いはどうなるの?ということになるが、それはまた今度の宿題にする。(てか需要ないだろうな)

 

ということで今日はこの辺で。

 

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