精神年齢9歳講師のブログ

日々を自由研究の如く生きたい。

【試験の傾向】を突き詰める意義はどれくらいあるのか? ―あれにはあるけど、これには無いかも―

校舎にハエトリグモが増えて、クモ嫌いの自分からすると色んな意味で落ち着かない空間になりました。中元です。

 

さて。今日は仕事で使う資料を作りながらふと思ったことをテーマにする。それは、つぶさに定期試験や入試の【傾向】を分析する意義についてである。

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【傾向】はあくまでどこまでもアバウトなものであり、「どういった類の出題をするかに、偏りや特徴があること」というただそれだけの意味だと考えている。

 

ということでその意義について、改めて自分なりに考え直してみようと思う。

 

 

まず【傾向】とは?

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まず【傾向】という言葉の意味を定義しておく。

 

それは例えば、「どんな単元が出るか・出ないか」であったり、「試験形式にどんな特徴があるか」であったり、「難度はどの程度か」であったりではなかろうか、と。

 

この大学では二次関数が頻出だけど、別のところでは過去に例がないとか。和文英訳問題は、この大学では過去に一度も問われたことがないとか。

 

さらに言えば、教科書の例題レベルができれば書ける問題を揃える大学もあれば、そもそも完答を期待していないのではと思われるレベルのところもある。

 

こういった風に、なるほど各大学とか、ひいては定期テスト、もっと言えば各先生ごとに、ある程度のクセというか、偏りがあるのは事実なのだと僕も考えている。

 

だが、事実だからそのままイコール価値があるかと言われれば、話は変わってくると言えないだろうか。

 

例えば一昨日は晴れという事実と昨日は晴れという事実を組み合わせても、明日が晴れとは保証ができないのと似ている。

 

だからこそ、よく考えれば意義があるのか、ふと疑問符がついたのだ。

 

さて。少し考えをこねくり回してみたが、意義がありそうな部分もあれば、無さそうな部分もあるよなという面白くない結論に至ってしまった。

 

まぁお蔵にしてもよかったのだが、もったいないのでこのまま記事にしちゃおうっと。

 

【傾向】のメリットを考えよう。

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まず最初に言っておきたいのだが、ヤマを張るというのは使い方として最悪だ。

 

ドンピシャで単元も当てた時は、インサイダー的な何かを疑う方が自然。それくらい、【傾向】はあくまで、ふわっとした数年分の感想に過ぎないと思った方がいい。

 

また、学校の定期テストは特にそれが顕著だ。例えはっきりした傾向が数年にわたり出ていても、その担当の先生が転勤等で変わったら、問題もまるっと変わるからだ

 

とはいえ、傾向をしっかりと理解しておけば、自分が鍛えねばならない技能を"絞る"ことは可能だとも思う。

 

例えば英語検定は、最後のライティングを除いて、スペル(単語の書き取り)が問われることは無い。

 

そんな状態で、単語帳の単語を延々と書き殴る学習法をメインにしていると、言っちゃ悪いがその時間はどぶに捨てているのと等しくなる。

 

あくまでも参考程度に留めよう。単元にまで目星をつけると"ヤマを張る"ことになるので、抽象的なところで止めておくのだ。

 

例えば二次関数ではなく、数Iと解釈する程度に留める感じだ。講師が何かしらの傾向予想を問われた場合も、抽象的なところまでにしておくのが、色々と無難だと思う。

 

―ちなみに、もし説得力を持った話を作りたいのなら、ちょっとした小技ではないが、心がけたらよさげなポイントがある。

 

それは、出題傾向をなるべく抽象化して、関連知識をくっつけて、可能であればその傾向が出る理由を考察しておくことだ。

 

極端な例だと、とある大学の「生物」の入試問題のテーマが、その学部で一番力を持った教授の研究テーマに関連していたというのもある。

 

この辺は情報網の広さがカギを握るので、一朝一夕にはいかないが、心がけておいて損はないと感じる。

 

ということで無理矢理記事にした感じになってしまったが、今日はこの辺で。

 

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