うつろの心に眼がふたつあいてゐる。そんな心境の中元です。
さて。ざっくりほぼすべての学校で、中間テストの結果が返ってきた。自分が受け持った生徒、そうじゃない生徒関係なく、データを収集し、それをにらめっこ。
すべては共通点探しのためだ。再現性が高い要素を抽出し、それを周知させれば、成績アップという塾の根幹にして最重要な項目をある程度担保できる。
まあ簡単に言えば、「どうすれば成績上がるか知りたいやん」という純粋な好奇心である。
ってことでそれについてある程度共通する部分はやっぱりあったので、今日は惜しみなくここに書き散らしてみようと思う。
ちなみに以下の話は全て、僕が受け持っている【英国社】ということでお願いします。(数理でも多分通じるけどね)
① 試験範囲は3週間前には終了させておく。
定量化した数値でまとめたわけではないのだが、試験範囲をどの時点で終わらせているかと結果の良し悪しは、相関関係があるような気がする。
早すぎても問題があるが、大体3週間前の時点で片付いている生徒は、もちろん当事者比だが成績が高くなっている傾向にあるのだ。
仮説なのだが、生徒の試験日程をきちんと把握し、スケジュールを遵守するきめ細やかな講師は、成績も上げるよねという考え方もできる。
その辺の分析はどうとでもいじれてしまうのだが、実は各学校がいつ試験を実施するかは、過去の日付や行事予定表を見ればわかるのだ。
試験範囲については推測になるのだが、例えばそれを全非常勤講師に周知徹底し、【3週間前に終わらせようぜ!】というキャンペーンをしたら面白そうだなと思う。
今度はこのデータを使って、もっと面白い検証ができないか、頭を使ってみようと思う。
② 苦手に特化した対策を積めている。
苦手な単元だけを集中して学習すると、その効果が乏しいとは言われるが、定期テストのように色々と決まりきった試験は話が別だと思う。
例えば三人称単数の問題や、人称代名詞の変形問題はあまりにも鉄板の試験問題なのだが、テキスト1冊だと種類も量も、全然足りないままになってしまう。
それをもやもやしながら放置せず、自作のプリントを作るなりなんなり、そこに対して大量の問題を用意してみると、やはり点は伸びた。
例えばテキスト展示会に行って複数のテキストを取りよせておいたり、空き時間にポチポチと問題を作りまくるなり、結構草の根的な努力が必要になる。
その努力に対し時間と労力を投資している塾は・・というそもそも論に通じそうなのだが、まぁただの結果論なのでこれ以上は触れないでおく。
③ 様々な種類の問題に触れさせる。
先のテーマとかなり重なっているのだが、量のみならず種類までも多岐にわたっていたら、対策として最強である。
例えば三人称単数を問う問題といっても本当にばらばらで、純粋に語句として、動詞を変えた形を知っていればOKのものもあれば、例文の中を変えるものもある。
どちらかしか対策を積んでいない場合、未知の形式になった瞬間崩れる生徒は結構多い。ここは要領が良い人は気づけない盲点である。
だからこそ、練習の段階で大量の種類の問題に触れさせておく。そうすれば少なくとも経験値は得られるので、やる価値は絶対にある。
ここもまた、どれほどたくさんの教材を取り揃えているかという塾の格に関わる部分なので、おろそかにできない重要なファクターだと感じている。
まとめ。
ということでこの3要素をまとめると、【試験範囲をさっさと終えて、たくさんの種類の問題を、大量に解かせる】となる。
実はこの3つはどれか1つでも欠けると、途端に型崩れとなるので、意外とデリケートである。特に大事なのは、試験範囲をさっさと終えることである。
とっとと範囲をクリアしないと、問題演習もできないし、大量にやらせる時間も確保できなくなる。優先順位をつけるとしたら、絶対に進度の確保である。
てなわけで、今以上に進度の確保にはシビアになろうと、今回の検証を踏まえて思うに至った。まぁ、無難な帰結だけども。
てなわけで今日はこの辺で。