精神年齢9歳講師のブログ

校舎での出来事、読んだ本、つまりインプットを全てアウトプットに変える実験場、的な。

昇進しながらも人望を得て、さらに自由な時間も手に入れるには、サイコパス性を【獲得】する努力が要る・・・・・かも。

鶏卵せんべいがフェイバリットお菓子。お兄さんとおっさんの狭間に生きる者、中元です。

 

さて。今日は久しぶりの読書感想文を書いてみようと思う。それはタイトルが色々とアウトな、【なぜ、「あんな男」ばかりがリーダーになるのか】である。

 

元々はリーダーシップというか、リーダーの条件の身も蓋もない正体が知りたくて買ったのだが、ところがどっこい。

 

組織の上に立つことの闇がありありと書かれており、グループの中で燻っている人には必読の書だなとさえ思うほど、その内容は濃い

 

ということで簡単な感想文にはなるが、以下ざっくりと紹介してみよう。

 

 

リーダーになれるのは、リーダーっぽい人。

f:id:pochihiko_inunosuke:20211112175659p:plain

 

ちなみにこの本のコンセプトは、【リーダーにふさわしい人はどんな人か】というのと同時に、【女性がリーダーに選出されづらいのはなぜか】を解き明かすことにある。

 

その答えを、膨大なデータとその分析から探っていくという感じで進むのだが、堅苦しさもなく、また暴かれた真理が衝撃過ぎて、本当に読む手が止まらなかった程だ。

 

さて。いきなりだが質問。皆さんが思う、リーダーにふさわしい人格とは何だろうか?・・おそらく、強い自信と優れたカリスマ性が浮かぶのではと思う。

 

さながら、スティーブ・ジョブズのような人がリーダーにふさわしい。そうお思いではないだろうか?

 

かくいう彼も、部下をボロクソに非難したり、アイデアをしれっと横取りしたり、語るまでもない輝かしい経歴の裏に、ダークサイドを持っていたらしいのだ。

 

そして、リーダーにふさわしい強い自信と優れたカリスマ性は、往々にしてやはり、闇の性格を良い方に解釈しただけかもしれないのだ。

 

例えば自信の裏打ちが、何かしらの積み上げた功績ではなく、単なる自己愛であればどうだろうか?

 

自分のことを第一に考えるため、失敗のなすりつけと手柄の横取りが横行する未来が見える。

 

あるいは、自分の意見をブイブイ押し通せる辣腕さは、単に性格がサイコパスであるからという身も蓋もないことがその理由だとしたら?

 

人がどう思うかなどどうでもいいので、誰かを踏み台にしたり、欠点を一切改めなかったり、そういう闇が火を見るよりも明らかである。

 

この場合、一番の被害者は誰か。それはもちろん、部下・・のみならず、組織そのものだ。まぁ、詳しく説明しなくてもその理由はピンとくることだろう。

 

―ちなみに、性格診断や実例から、本当にリーダーとして適しているとされる性格は何なのかというと、謙虚さと誠実性とのことであった。

 

・・・であれば、男女問わず、謙虚さと誠実性を持つ人間をリーダーに選べば解決するように思えるが、ロジック通りに事が進まないのが社会の闇である。

 

謙虚さと誠実性を持つ男性は”リーダーっぽくない”からこそ昇進から外れ、

 

女性はそもそも"剛腕さがないから"とリーダーから外れる。

 

マジくそふぁっ〇んな話だが、どうやら多くの組織ではみな口に出さないだけで、こういう心理が働いているようである。

 

うーむ。謙虚さや誠実性をウリにすれば、リーダーになれない。一方、リーダーになるためにカリスマ性と自信を全面に出せば、チームが壊れる。詰んでるじゃん。

 

はい。もっと詳しい実例は、豊富なデータが添えられて本書にみっちり書かれていたので、もっと深く知りたい人は、この時点でも是非一読をオススメする。

 

では、どうすればリーダーになれるのか?

f:id:pochihiko_inunosuke:20211112181248p:plain

 

ここからが難題なのだが、実は本書に書いてあったアドバイスは、【選ぶ側としてどういう人間を選ぶべきか】という立場からのものであった。

 

つまり、【労働者として何をすることが戦略なのか】というのにはほぼ触れられていなかった印象なのだ。まぁ、クソ難しいのは認めますけど。

 

・・・となれば、謙虚さや誠実性を武器にのし上るという作戦は、上層部の価値観次第で、非常に迂遠な道のりになるかもしれない以上、取る手は一つだ。

 

強い自信かカリスマ性を演出するしかない。つまり、ある種のサイコパス性を、後天的に獲得するという話である。

 

実は自信やカリスマ性は、あると魅せることができれば、あると解釈されるものらしいのだ。(だから特にグレーゾーンに生きる人は、身なりに非常に気を遣う、とのこと)

 

その方法は、例えば喋るスピード、返しの速さ、そしてもちろん身に着けているアイテム、姿勢など、工夫しようと思えば結構打てる手はある印象だ。

 

そして演出として強い自信やカリスマ性を出すことさえできれば、マイナスに作用しがちな謙虚さや誠実性が、ギャップの法則で映えることも予想できる

 

いかにもヤクザな人が電車で席を譲ると、数百倍も尊い人に思えるのと同じである。リーダーっぽい人がリーダーになるのが真理である以上、ここはもう、仕方ない。

 

先天的に自信やカリスマ性を持っている人はさておき、謙虚や誠実というカードを使うしかない側の人は、後天的にそれらを得られるよう努力してみてはどうだろうか

 

僕もできることから頑張ろうと、この本を読んで強く思った。

 

―ということで簡単といいながら2000字ほど延びた読書感想文、今日はこの辺で。

 

にほんブログ村 教育ブログへ
にほんブログ村 にほんブログ村 教育ブログ 教育論・教育問題へ
にほんブログ村 ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村