ゲロの香りがする何かを掃除したら、食欲がすべて消えました。不健全、不健全。中元です。
さて。大体の塾には、【自習室】があることだと思う。勉強以外何すんねんというスペースのはずだが、その利用態度は千差万別だ。
一人ひとり区切られたスペースなのを良いことに、遊んだりサボったり。これはぶっちゃけ最終的にそいつが損して終わりだからアレだが、問題は他に迷惑をかけるときだ。
私語はクソ論外として、例えば無意識にペンを回しては机に落とすといった手悪さ。これに対する生徒からの苦言は、本当に多い。言わずに我慢している子も多そうだ。
これについて、「音立てんじゃねぇ!!」と一喝しても、実は無駄だ。そのうちまた、手悪さを始めるのがオチ。人間の性質とはそういうものだからだ。
じゃあどうすればいいのか?粘り強く雰囲気を作っていくのも大事だが、僕はシステムの方でも、まだまだ介入できる余地があるんじゃないかと常々思うわけで。
参考になりそうなのは、【経済学的な観点】である。今日はそれを踏まえた記事をちょちょいと書いてみる。
インセンティブ設計を考える。
【経済学的な観点】とは、仔細はちょっと違うと思うけど、要するに【インセンティブ】をどう設計するか考えるというものだ。
例えば、環境を無視して開発・生産を進める企業が大繁盛したらマズいので、一定の罰金といったペナルティを課すのもまた【インセンティブ】である。
もちろん、積極的に推し進めたい施策を体現するような企業・人物に補助金等を与えるのも【インセンティブ】と言える。(癒着というリスクはあるけど)
要するに、抑制したい行動・促進したい行動があるとして、それらが自動的に行われるような賞罰を考えることが、【インセンティブ(≒動機づけ)】という話なのだ。
これには種類が色々あるのだが・・・・自習室制御という目線で考えると、使えそうなのは【同調圧力】と【ペナルティ】じゃないかな、と。
同調圧力は読んで字のごとく、「みんな頑張ってんだから音とか立てるなよ?お前だけ浮くなよ?^^」というプレッシャーだ。
ただこれは、ある程度しっかりシステムが固まってからの話だと思う。序盤からこれを期待することは難しい。だから出だしはどうしても、【ペナルティ】かなぁ、と。
要するに、望ましくない行動を取ると、我慢するより重たい罰を与え続けるということだ。
これは監督役の人間が必要にはなるが、例えば3回以上ガチャガチャ音を立てたら強制退室も良いだろう。もちろん事前に告知し、納得してもらう必要はある。
スマホを使用していたら取り上げるのも一手だが、それで単語を覚えていたと言われたら、結構論破が難しい。
この場合は、例えば時間割を組んで、その時間外にスマホを使用していたらいかなる用途であれ没収という設計をすれば、論理的には解決する。
―とはいえ、【ヤバい経済学】にも【Think Like a Freak】にも書いてあったが、設計した通りに【インセンティブ】が機能する方が稀だという。
だから一回ブン回してみて、データなりフィードバックなりを集めてみて、そしてシステムを組みなおすというフェーズが必要になる。
ここは失敗なんて超センスのない言葉で評するべきじゃない部分なので、僕もとっとと会議的なのを通したら、データ集めを行わねばならないという話である。
ということで、超乱暴にまとめよう。
望ましい行動を増やすには?問題ありそうな行動を減らすには?―"自然と"そうしたくなるようなルールを設定し、運用すればいい。
望ましいことをすれば報酬が貰えたり、逆に問題ありそうな行動をすれば罰則が与えられたり。ここを考えるのは楽しいと思うので、ぜひやってみてほしい。
僕もなんか気づきが得られたらシェアしやすねー。
ってことで今日はこの辺で。