上手いことできれば世間は四連休だったそうです。上手いことできなかった僕は火曜だけオフにします。これでいいのだ、中元です。
はい。前回の記事で書いた通り、第二弾の洋書として、【Fermat’s Last Theorem】、つまり【フェルマーの最終定理】を買った。
和訳されたそれは何度も何度も読んだので、ある程度中身を覚えている分、多少は楽だし安心できるだろう。
尚、フェルマーの最終定理とは何なのかという話のあらましは、書くのがめんどくさいので、Wikipediaに説明をぶん投げることにする。
ってことで以下、新しい本の感想をつらつらと書いていっちゃおう!
- 11月23日(火) ~P16くらいまでの感想文
- 11月24日(水) ~P25くらいまでの感想文
- 11月25日(木) ~P29くらいまでの感想文
- 11月26日(金) ~P35くらいまでの感想文
- 11月27日(土) ~P40くらいまでの感想文
- 11月28日(日) ~P48くらいまでの感想文
11月23日(火) ~P16くらいまでの感想文
まだ本文には入ってないので、序文を読んだに過ぎないのだが・・前回の洋書と違って、驚くほど読み易い。多分、和訳版を何度も読んだからだな。
単語のレベルは決して低くなく、英検1級の単語帳で見た覚えがあるヤツもどさどさ出てきている。ただ、意味を拾うことにはそこまで難儀していない。
一応明日からは、いよいよサイモン・シン氏が書いた部分に入るため、圧倒的わかり易さの文才の原文が読めるとあり、かなり楽しみである。
頑張って起きて、時間取るぞ!
11月24日(水) ~P25くらいまでの感想文
二日酔い状態で寝坊してもーた。仕事には間に合うけど、色々いかんいかん。自制と養生のため、金曜まで酒止めよう、そうしよう・・。
あ、フェルマーの最終定理の話に戻しやす。やはりサイモン・シン氏の部分は、読み易さが違う。難しい単語をなるべく避けているのがよくわかる。
Think Like a Freakよりだいぶ文字が大きいのもあるが、あの本の2倍以上のペースで進むので、そういう意味でも読んでて楽しいと言える。
ピタゴラス、ハーディ、ラマヌジャンといった名前も早速出てきたので、明日からもっと物語が加速すること請け合いである。
ちゃんと身体治して、明日からもエンジョイするですよ!!
11月25日(木) ~P29くらいまでの感想文
ピタゴラスの話が出てきた。大昔の人なので、神話と実話がごっちゃになっており、その境目はかなり曖昧なのだという。
とはいえ、現代に中学~高校で教わる数学について、そのルーツを創り上げたという意味で功績の多い人物に違いは無いという。
数学ができない僕だが、この人の考え方は好きだ。「数学は我々が感じ取れる世界とは別に存在し、そこには真実だけがある。偏見も推測も無い」みたいな感じ。
”数”こそが唯一絶対の真理であるとして、結果教団を作るに至るほどだ。確かに、数学の公式は一度証明されて認められれば、マジで永劫に覆らないという特徴がある。
数学とは、見ることも聞くこともできないし、現実社会とはルールもまるで違うのに、確かに存在するミステリアスな何か。そう考えると、面白そうな気はしてくる。
国語の問題を解くのに夢中になる子供はほぼいないのに、算数となれば結構いるのも納得だ。こういうパズル、友達の子供にオススメしておくとするか。
11月26日(金) ~P35くらいまでの感想文
僕自身も不思議だし凄い話だと思っていたのだが、数の中には特殊な性質を持つ、稀有なものが存在する。
例えば、6とか28とか。これらは約数の和が元の数と同じになることから、【完全数】と呼ばれている。
そしてこの【完全数】には、「どれもこれも連続する数の和になっているよね」という規則もある。
1+2+3=6 だし、 1+2+3+4+5+6+7=28、という風に。
他にも面白い性質はあるのだが、この辺りの部分については、数千年前に発見されているにもかかわらず、ほぼ全てが未解決問題に行きつく超難問なのだ。
眠れぬ夜に読み込むと、アッちゅう間に時間が過ぎ去るテーマなので、暇なときにぜひどうぞ。
11月27日(土) ~P40くらいまでの感想文
ピタゴラスと言えば、あの有名な三角形の定理がまず浮かぶのだが、それ以外にも”科学”にもたらした大きな功績があるのだという。
それは、自然現象を、数を用いて説明したことだ。
例えば、楽器の音が不協和音になったりならなかったりという理由を、数の比で説明したことが、その始まりだと言われる。
結果、自然科学に関することを数式等を用いて書き表すという概念が生まれ、様々な分野の発見と発達に繋がっていくのは周知のとおりである。(ニュートンとか)
尚、僕が一番「へー」と思ったのは、川のくねくねした全長は、端っこから端っこまでを最短距離で繋いだ長さの約3.14倍になるという話だ。これってπじゃん、と。
理科と数学は分かち難く結ばれているように感じていたけれど、そのルーツは古代にまで遡るってのは、ロマンある話だよなと、文系ゆえに薄いことを感じております。
11月28日(日) ~P48くらいまでの感想文
数学における証明と、科学における証明の違いについて書かれており、結構それが面白かった。
数学の証明は、論理を一つ一つ積み重ねて答えに行きつく方法であり、一度【正しい】と認められれば、未来永劫覆ることが無いという特徴がある。
だからこそ、2500年以上前に発見されて証明されたピタゴラスの定理は、これまでも、そしてこれからも、反例など見つからないという話である。
一方科学における証明は、観測と実験等を行ってデータを集め、それによって仮説を作り、さらにそれでまだ観測されていない事象を予測して当てることとあった。
アインシュタインとニュートンのどちらが正しいのかは、最終的に予測結果を観測で裏付けて、正確な方が認められたというくだりも確かあったなぁ、と。
―どっちもやっていることは結構似ているのだが、前者は証明されれば反論の余地がないこと、そして後者はいつでも覆されるリスクがあることが、最大の差となる。
あれほど長いこと信じられていた天動説が、計算と観測でついにひっくり返ったのを考えると、この辺はわかり易い気がする。
ということで前の本に比べれば恐ろしい勢いで読み進められる今回の本。和訳を知っているがためなのか、それとも読解力があがったためなのか。
どっちもだろうな。前向きに考えることにしよう。
ってことで今週はこの辺で。