精神年齢9歳講師のブログ

日々を自由研究の如く生きたい。

インプットを問題演習で済まそうとすると、最後には手痛い悲劇が待っている。

久しぶりに生まれ故郷を散歩すると、4割くらい景色が変わっていて諸行無常を感じました。中元です。

 

はい。最近事あるごとに、残り期間で万全な準備を整えさせて受験に挑ませるにはどうすれば良いか、そのことをずっと考えてしまう。

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言葉の響きだけなら献身的でカッコいいのだが、要するにオンオフの切り替えが下手くそという話なので、自分としてはあまり歓迎はしていない。

 

さて。そうやって自問しているとすぐに閃くのが、やはりほとんどの生徒はインプットを過小評価しているという実感だ。そして、これは由々しき事態だとさえ感じる。

 

今日はその理由として考えている仮説と、それを続けると待っている悲劇について、1500字程度で記事にしたいと思う。では行こう。

 

 

インプット≠問題演習。

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昨今、勉強法の研究が進んだ恩恵か、教わるより自学、読書より演習という風潮が強まってきている気がする。一応、僕もそれは否定しないのだが、勘違いすると面倒だ。

 

例えば、「覚えるのなんてメンドクサイ!最初から問題を解いて、解説を読む方が、最速じゃないか!」という思考。これはハッキリ言うと、超非効率的である。

 

それは今まさに、僕が実感していることでもある。実は今冬、実験的に小6理科の勉強をやり直しており、敢えて「受験問題」を使って、勉強するようにしている

 

一瞥して、解けない問題や知識を書き出して、その答え・考え方・理由をネットやテキストで調べて、解けるようにする。これだけだ。ね、効率的でしょ?

 

ーと思ったのだが、実際は逆。ハッキリ言うと、どうにもこのやり方では、その問題しか解けるようにならないのだ。

 

こないだ月の動きとかを勉強し直して、その問題を解くのに必要な知識はわかった。わかったのだが、何ともその知識が紐づいていないので、使い方がわからない。哀れ。

 

つまり、その問題に類似した、例えば動き方や満ち欠けの周期を問う問題じゃない限り、僕は月に関する問題が解けないということだ。これは非効率的過ぎるではないか?

 

逆なのだ。一旦教科書を読んだり、NHKの番組を観るなりしてから問題を解いた方が、色んな関連知識が頭の中で繋がるため、広い目で見れば効率的なのだ。

 

このことは、数学を考えるとわかり易い。いきなり連立方程式から挑むより、方程式から積み上げた方が、理解する早さも深さも数段増すのは想像しやすいだろう。

 

ということで、いきなり解いて点が爆伸びするのは、伝記になるようなレベルの偉人の話だと割りきって、大人しく概観を掴むことから始める方が良い。

 

でないと、時間をたっぷり使ったのに、使い勝手がバカみたいに悪い知識が増えていくだけである。そんな余裕、受験生にはもう無いでしょ?

 

もちろん得意科目であれば演習全振りしても良いだろうが、苦手科目は完全に別だ。腰を据えて覚えた時間を取ったかどうか、自省するべきだと感じている。

 

では、正しいインプットって、なに?

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では、よく考えたら難しいインプットとは何か。教科書を読むだけ?解説を読み込むだけ?それだと、頭に残る率は5~10%なので、止めた方がいい。

 

最近僕が使っているのは、【想起】と【メモ取り】を組み合わせた方法だ。簡単に紹介しよう。

 

想起とは”思い出し”のことであり、テキストを1ページ~キリのいいところまで読んだら、手を止めて、目を瞑り、書いてある内容を思い出すという作業のことだ。

 

そしてメモ取りとは、一見して理解できなかったこと、詳しい意味を知りたいことを別の紙に書き留めておくという作業である。

 

最初はこれも「めんどくせぇ」と思っていたのだが、わからないことを計画的に後回しに出来るため、安心してガリガリ進むことができるようになったのだ。

 

為替相場とか、金融政策・財政政策とか、特に公民分野には意味不明な単語が多い。数学に至っては、理解できる方が稀になってくるほどだ。

 

そういうときに、その都度悩んでいたら非常にテンポが悪いし、かといってスルーしていたら、そこが落とし穴になっていつか思い切り伸び悩む日が来てしまう。

 

計画的に後回しにして、きっちり時間を掛けて潰すこと。決めた。この方法、例えめんどくさがられようが、徹底して生徒に伝えることにしよう。

 

終わりに。

 

ということで、自分の実体験も絡めつつ、少し脅迫めいた記事を書いてみた。やはり最初は、漫画でもいいので、超入門レベルから取り掛かる方が吉なのだと思う。

 

もっと理想を言えば、超入門のそれと、本番レベルのそれを用意して、現実の壁の高さを早い段階で知っておくことも必要かな、と。

 

不安もまた一つのモチベーションになるし、どこまで頑張ればいいのかというゴールにもなる。やはり、この辺は作戦なのだろう。

 

ってことで最初に1500字程度と言っときながら、気付けば2000字を超えたこの記事、今日はこの辺で区切りやす。

 

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