精神年齢9歳講師のブログ

日々を自由研究の如く生きたい。

【同業者向け】女性社員講師がマジで必要だと本気で思えてきた案件がありましてな。

次年度の人事案がちょこちょこ耳に入ってくるたび、「いよいよ」という感覚を覚えます。中元です。

 

はい。今日はこの仕事を始めてから初となる事例で、塾を止めるという話が出たので、そのことについてシェアしておきたいと思う。

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その理由は、「大学生講師は、卒業や授業で交代となるリスクが高い。だから、その人たちにみてもらうのは、やはり抵抗が強い」というものだった。

 

―この事案を受けて、僕はとにもかくにも、驚いた。なぜかというと、それはある種個別授業のシステムそのものを揺るがす不満だからだ。

 

このケースについて、特例とみなして仕方ないと割り切るのか、何かヒントは得られないかと向き合うのか。そして僕は今回、後者を選んだ

 

なるべく何も否定せずに考えを深めて、何が出てくるかを見つめることにしたのだ。今日はそういうログである。

 

 

塾における「安心・安全」とは何か?

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塾とはある種コミュニティであり、そこに起きた事象は、それについて解説した本に類似のケースがあるのではと考えた。そこで、何度も読んだこの本のことを思い出した

 

すると、「安心・安全」の確保というフレーズが、ぱっと脳内に閃いた。今回の退塾は、これが脅かされたせいなのでは、と。

 

この生徒がこのコミュニティ(≒塾)から抜けようと決めたきっかけは、「先生が変わらない」という安全・安心を失ったためだと考えた。

 

であれば、今後類似のケースは、絶対に先生を変えないというルールを設定することで防げるという話になる。だが、それもそれで、別の安心・安全を壊している

 

合わない先生は変えてもらえる。色々な教えを受けることができる。そういう要望を持つ生徒もご家庭も少なからずあり、今度はそちらの不安を呼び起こしてしまうのだ。

 

それを守りつつ、今回のケースを防ごうと思ったら、他にも3年目以降の講師にはコマを振っていかないという施策もあるだろう。

 

しかしそうすると、今度は長期間働きたいという講師の安心・安全が脅かされる結果になってしまうのだ。どう変えても、必ず誰かの快適に影響が出る。

 

つまり今回のケースで立ち返らないといけなくなったのは、そもそも自分たちは、なにを確実に担保することを保証して、塾の運営を続けていくかという根本の問いだ。

 

変わることをよしとするのか、変わらないことをよしとするのか。それを考えるには、まず現状どうなっているのかを分析してみる必要があると思う。

 

大体どこもそうだと思うが、会社の規模を大きくしようと思うと、非常勤講師、つまり大学生の力を借りる必要がある。(能力・人気・人件費を考えても)

 

そして大学生講師の寿命は、長くても6年程度だ。入学して、院に進んで、卒業するまで。しかしそれらは、授業や実習、就職活動で容易く崩れてしまう

 

だからこそ、超長期で同じ講師を充て続けることは、きわめて保障することが難しい約束ということになってしまう。ここはある種のジレンマだ。

 

しかし、ここで考えるのを止めたくはない。ここを防ぐために必要なのは、逆に長期で担当してもらうことが可能な形態で、人を雇うことである。

 

身近に浮かぶのは、やはり社員や契約社員という形態だ。そしてこれもパッと閃くのだが、社員数をやや多めに確保し、ここの設計を組み込んでいる塾も多い。

 

或いは衛星授業をウリにすることで、そもそも【変わる】という概念がないようにしているところもあるほどだ。

 

それか、いっそ規模を大胆に縮小し、1~2人で会社そのものを構成してしまうというやり方さえもある。

 

こんな風に、各塾が取っている方法はいずれも何かしらの安心・安全を確保するための施策だとわかる。

 

そしてその中に、規模を負うなら固定せず、固定するなら規模据え置きという傾向が見え隠れする。

 

さて。根本に立ち返ると、結局今回の件をクリアしつつ、現時点で僕らの塾が作ってきた安心・安全を固めるようなやり方は、果たして存在するのだろうか

 

それについて、僕の中である一つの案ができた。実現性があるかどうかはさておき、それについて、醜いアイデアの状態ではあるが、せっかくなのでシェアしたい。

 

新しい形態の創出。

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結局のところ、数年以上働いてくれることがある程度確実な人を、科目ごと、性別ごとに複数人用意しておけばいいということになる。

 

ただし、基本今はバイトの掛け持ちが普通であり、あちこちの職場で色々な経験や福利厚生を学ぶことにより、どこに比重をかけてコミットするかが変わってくる。

 

例えばそんな中でも、「今の職場に強めにコミットする」と明言してくれる人がいれば、その時点である程度等級を上げて、給与面などでそれに報いたらどうだろうか

 

今のは超浅薄な思い付きだが、要するに今一度見直すべきは、若い人が長期で働いてくれるためにはどうすればいいか、その安心・安全をどう作るかではなかろうか。

 

LIFE SHIFTにも書いてあったが、大学を出て1~2年は、ある程度の収入を担保してもらった状態で好きなことをしたいという人も、登場が予想されるのだ。

 

いち早くそういった存在に対し受け皿を用意するのもまた一つの手段では無いかなぁと、そう思えた。

 

そしてそれを満たす存在で、僕が早急に欲するのは、女性社員である。とりあえず僕の職場には、そういった女っ気はゼロである。(本気でマズい)

 

少し気になって調べたが、女性教員の割合は、ここ最近増加の一途にあるのだという。

www.asahi.com

 

しかし、塾業界の求人が増えたという話は、とんと聞かない。僕はここにどんなギャップが隠されているのか、今は調べてみたい欲求が強まっている。

 

僕は僕の働くところを、泥船にはマジでしたくない。そのために取り組むべきことは山積どころではないのだが、ガッツリ取り組みたいという意識はある。

 

今回の一件を通じて、今まで考えたことの無いところまで下りていけた。そんな実感のある時間であった。

 

ということで思考が拡散しまくっているけれど、今日はこの辺で。

 

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