精神年齢9歳講師のブログ

日々を自由研究の如く生きたい。

【同業者向け】授業を聞いてもらうためにはまず、【トク】をきちんと設計しないとアカンよな、と。

卒論提出などを境として、大学生講師の卒塾が立て続いています。しっぽりしたいのですが、後任探しのドタバタでそんな暇がありません。嬉し悲しの中元です。

 

はい。次年度の人事配置がある程度わかってきて、ワンチャン僕がいっちょ前に、誰かを研修するかもしれないという話も浮かんできた。なんでやねん。

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僕自身、実は研修があまり好きではなく、誰かの成功体験、もとい俺はこうすれば上手くいったという話って、基本そのまま使えた試しがないからである。

 

しかし、やらねばならないのなら、ブーブー言う前に準備してみようとすることが大事。だからちょっと考えてみた。

 

ぶっちゃけ、上手い授業の仕方より、簡単に崩壊する超絶NG要素を列挙した方がクオリティは上がるのだが、それがウケるとも求められるとも思えない。(言うけど)

 

普遍性があり、これさえ守れば多少なりとも上手くいくという心掛けは、こと授業において存在するのだろうか。結構考えた結果、一つはありそうだと閃いた。

 

それは、【トク】をきちんと設計することである。今日はそれについてのお話というか、研修のカンペとして、記事にしたためておく。

 

 

授業そのものを信頼していないという前提から始めちゃえ。

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塾に来る生徒は、特に体験の場合だと、そんなに授業そのものに期待していないことがままある。

 

これはどういうことかというと、「どうせ授業を聞いてもわからない」「勉強ができてもトクをしない」というマインドセットがなされているということである。

 

僕は未だに、体験が来るときは、どうせ期待値ゼロで来るのだろうという前提で構えるようにしている。こちらに期待しているという期待など、しないのだ。

 

そのうえで、相手に持ち帰ってもらえるものをどう提供するか、僕は考えるようにしている。ただ”それ”が何なのかは講師一人一人によって違うので、じっくり考えよう。

 

面白い説明?論理的で見事な説明?俺について来いというカリスマ性?それとも、新しいことを学べるという期待?あるいは、重要事項がまとまったプリントはどうか?

 

こういう風に色々あるが、ぶっちゃけ色々あり過ぎるので、生徒にとって大ハズレを引かないような授業を作っておけばそれでいいと思う。

 

例えば、当てられて恥をかかされた、全く理解できなかった、知りたいことと関係ないテーマを語られた、などなど。この辺は論外すぎるので、必ず避けよう。

 

逆にそこさえ守っておけば及第点は取れるので、その上のオプションは試行錯誤しながら、各講師が考えた方が良いと思う。

 

・・ってところで、話を本筋に戻す。上記のことは前提としたうえで、どう【トク】を設計するべきか。

 

こっから先は完全に僕の僕による僕のための考え方と施策なので、話半分に聞いていただけるとありがたし。

 

できる実感→聞いてればトクするという気づき。

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僕がこういう授業時に考えるのは、何より「言われた通りにしたらできた」という体験をしていただくことである。

 

要するに、「できたという経験」を積んでもらい、また「聞いたらトクするじゃん」という感覚を抱いてもらうのが狙いである。

 

正直、話を聞かない子は、特性的に聞けないという超少数派を除けば、聞いてもいいことないじゃんという先入観が原因の可能性が高い。個人的な統計だけどね。

 

まずはそこをハックするように狙う。初対面の人間である僕らは、よく考えれば、そもそもそれを一番し易い立ち位置のはずなのだ。だって色々フラットだし。

 

そのための方法は何か?今のところは、定期テストの予想問題を準備したり、プリントが難しいと思えば驚くほど基礎からステップアップする教材を作ったり。

 

つまり、まだ工夫の途上である。これって結局完成することはいつまで経ってもないよなぁと、良くも悪くも諦めている。

 

ただ繰り返すが、「持ち帰るもの」がゼロの授業は100%スカンを食らうので、それだけは回避することを心がけるのが良いと思う。

 

ってことで今日はこの辺で。

 

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