精神年齢9歳講師のブログ

日々を自由研究の如く生きたい。

「上手くいく」と確約できる授業は無いけれど、「絶対荒れる」と確約できる授業はある。 

今日はたくさん酒を飲みたくなるできごとがありました。よくも、悪くも。中元です。

 

はい。ぼちぼち新年度の話が本格化しており、新しい講師も入ってくることが決まったため、最近改めて授業における生徒制御のキモを勉強し直している。

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5~6種類の本を横断しながら読み直していると気づくのだが、「こうすれば上手くいく!」という方法論もとい共通解は、まるで存在しないのだ。

 

どうすれば生徒と打ち解けて、その心に言葉を届けられるのか、信頼関係を築けるかは、もう個人が悪戦苦闘しながら作っていくしかないということなのだろう。

 

この仕事を初めて6年以上が経過したが、その通りだなと身に染みて実感している。

 

さて。とはいえ、だからといって、こういった生徒制御に関するHow toを読むことは無意味だというつもりも、毛頭ない

 

逆に、読むべきだと強く感じている。ただし、注視すべきところが成功体験ではない、という話なのだ。

 

今日は改めて、最近の実体験やデータを添えるなどして、このことについてまとめたいと思う。

 

 

絶対に荒れる要素はみな同じ。

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さて。荒れた学校を立て直したケースを読んでいると、色々な先生や状況が絡み合って、なんやかんやあって、結果改善したというオチがほとんどである。

 

だからこそ、後付けの理由で、たまたま上手くいった施策を正当化し、実際の現場に落とすのは、きわめて危険な話なのだ。

 

冷静さが特徴の先生が、熱い根性論を説いてどうする?超年配の先生が、フレンドリーさを前面に出してどうなる?

 

その方法が上手くいったのは、やはりその人と状況にそのやり方がマッチしただけであり、運の要素が強い。再現性に乏しいのが、厳しくも悲しい現実なのだ。

 

・・・しかし。

 

これも色々読んだり体験したりすると気づくのだが、クラスが荒れたり生徒の心が離れたりする原因は、非常に似ているのだ。

 

ぶっちゃけ講師間で、社内で共有すべきはこの地雷群であるのだが、それが徹底されているケース、僕はあまり知らない。

 

ってことでもったいぶらず、簡単にまとめてみよう。ただし体験談に終始しないよう、ある程度ドライなデータも、会社に怒られない程度に拝借しながら書いてみる。

 

①授業がめちゃ下手。

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授業がへたくそな先生についていく生徒はいない。断言する。「授業は下手だけど・・・」という但し書きは、まずありえないのだ。

 

ただ、説明がわかりにくいという抽象論にまとめるのも暴論だ。なぜなら、「へたくそ」と思われる要因もまた、かなり多様に枝分かれしてくるからだ。

 

説明は長すぎないか?たとえ話は適切か?雑談に全振りしていないか?そもそも説明をしているか?授業の終了時間は死守しているか?試験範囲には間に合うか?

 

・・・これもまた突き詰めると記事がもう一つ書けそうなので、この辺で留めておく。まずは何より、このスキルから始まるよなと、つくづく思う。

 

相関関数まで取ってはいないが、わかりやすさと講師の評価は、アンケートの一覧を見る限り、結構きれいに比例しているように感じている。

 

基本こそ全て。全力で見つめ直そう。

 

②生徒の質問に答えてしまう。

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授業中に質問を飛ばした生徒に、どう対応するか?僕もかんなり気を付けているのだが、相手にしたら絶対にダメだ。一気に場が乱れる。

 

説明とは一つの流れになって初めて機能する部分もある。それを邪魔させるような真似を許すと、一気に授業がわからなくなり、途端にクラスが荒れ始めるのだ。

 

質問が飛んだら、積極無視か、「あとでね」とあしらい、そしてきちんと回収する。「で、なんだっけ?」という風に。

 

正直この①と②を死守するだけで、一定のクオリティは担保できるので、研修でも重視したいポイントである。

 

③言ったことを守らない。

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ここだけ書くと、守らないヤツが異常に思えるのだが、その大小を無視すれば、心当たりの1つや2つは無いだろうか?

 

宿題を出しながら、チェックを怠る。忘れ物をしても、ある生徒は許し、別の生徒は怒る。指示の出し方が毎度毎度異なる。事前告知をしない。

 

などなど。最初期の僕は、正直結構心当たりがあり、今思えば荒れ倒さなかったのが奇跡としか思えないほどである。

 

宿題を出すならチェックする。指導をするなら平等に行為を叱るべし。指示は毎度同じテンプレで掲示し、事前告知は絶対に忘れない。

 

ちなみにこの辺は、黒板に最初からそれを書く枠を用意するといった、本当にちょっとした工夫で簡単に防げるので、怠らない方が絶対に吉である。

 

我流は基礎を守ってからの話だぜ。

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まだ若くて尖っていた頃は、基礎をおざなりにして自分の色を求めたが、今思えば非常に愚かだったよな、と。

 

だが悲しいかな、僕ほど必死に生徒制御について勉強していた人が他に居たかと言われれば、これもまた微妙である。

 

誰よりもネガティブだから、誰よりも勉強して、誰よりも毎度毎度反省して検証してきた結果、やっと色が出てきたという感じなのだ。

 

そしてそれによって、アンケートの数値は良いものが出たと感じている。しかしその数値も、考え方次第では「甘い講師」ともいえるので、もろ手を挙げて喜ぶのは無理。

 

結局この辺に終わりは無いのだ。僕が引退しない限り。その日はいったい、いつになるのやら。

 

ちょっと熱が入りまくりましたけれど、今日はこの辺で終わりにしヤス。

 

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