精神年齢9歳講師のブログ

校舎での出来事、読んだ本、つまりインプットを全てアウトプットに変える実験場、的な。

【講師のネタ帳】めちゃ質問が来る、微妙に意味が違う英単語の考え方をまとめましょう。

何を食べてもお腹の調子が悪い中元です。またダイエットにかこつけて、酒を止めるときってことか・・。

 

はい。英語の授業をしてて、一番多い質問は何かと言われれば、実は意外と文法のあれこれというわけではない

 

それは、似たような単語同士の、意味の違いについてなのだ。そして特に質問が多い単語や熟語は、きちんと整理すると、結構限られているとわかる。

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今日は久しぶりに塾講師っぽい内容の記事として、それらの違いを簡単にまとめたいと思う。

 

 

early と fast

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これが鉄板に多い。こないだも中1・中2からそれぞれ受けた。大人になれば何となくわかるのだが、これを説明するのは結構骨が折れる内容でもある。

 

簡単に言えば、【early】は【早い】であり、【fast】は【速い】である。それぞれの漢字の使いどころの違いがわかっていれば、意外と困らないと思う。

 

ちなみに、以下の例文はどういう意味の違いが出るか、わかるだろうか。

 

He goes to bed early.

 

He goes to bed fast.

 

・・・これを、めっちゃ誇張してそれぞれ訳すと、こんな感じになる。

 

He goes to bed early.

彼は、大体夜9時とか10時とかの、早い時間に寝ちゃうんだ。

 

He goes to bed fast.

彼は、寝床に行くまでのスピードが速いんだ。

 

という感じに変わる。

 

ただぶっちゃけ、変に定義をこねくり回さず、【早】【速】の違いと同じという風に伝えるのが、今のところ一番わかってくれる率が高いという実感がある。

 

素直にシンプルに伝えるのが良いと思いヤス。

 

tall と high

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比較級を教えていると、以下の間違い?によく出会う。

 

He is higher than her.

 

Mt.Fuji is the tallest mountain in Japan.

 

ぶっちゃけ意味も辞書で引くと同じ事が書いてあるので、それぞれがなぜダメなのか、頭を抱える生徒は上位層にちょこちょこと存在する。

 

一応英英辞書で定義を引いてみると、tallに関しては、別に建物程度であれば結構用法があるみたい、である。つまり、別にミスではないということ。

dictionary.cambridge.org

 

ただ、山といった巨大さの物には使わないといった説明というか例文もあるので、やはりある程度の規模から先は【high】の方が正解、という風になるのだろう。

 

その明確な線引きはぶっちゃけ存在しないっぽいので、考えすぎるだけ損だと思う。

 

ちなみに、前者はそのままだとちょっとマズい。訳すと、こんな意味になるからだ。

 

He is higher than her.

彼は彼女よりテンションが高い。

 

―まぁいわゆる、ダメな薬で高まった状態という風にもなっちゃうというわけで。

 

だから僕は生徒には、

 

主語が人ならtallを使い、主語がモノならhighにすれば、とりあえず安心だよ

 

・・という言い方にしている。中学の間はこれでいいんじゃないかなと、ぶっちゃけ思う。

 

until と by と by the time

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高校生からめちゃ質問が多いのがこの3つ。意地の悪い参考書や単語帳だと、全部「~まで」という意味しか書いてないので、そりゃ混乱するわなぁと思わされる。

 

まず、それぞれの言葉をなるべく正確に考えると、和訳は以下の通りが適当ではないかなと僕は考えている。

 

until ~までずっと

 

by ~までに

 

by the time ~までに

 

例えば「明日までにレポートを出せ」という文が、「明日になるまでずっと教授か誰かにレポートを押し付け続けろ」という意味ではさすがに無いだろう。

 

だからこの場合、「by」を使うのが適切ということになる。

 

では次に厄介なのが、後者ふたつの違いである。こいつらは、後に続く言葉の種類が異なるのだ。こんな感じ。↓

 

by+名詞 (名詞)までに

by Sunday, by August, by noon 的な

 

by the time+文 (SがVする)までに

by the time he comes, by the time the train leaves 的な

 

これを押さえておけば、センター試験でも点が取れた。尚、by the timeはみんなが嫌いな言い方をすれば、「時を表す副詞節をつくる語句」でもある。

 

つまり未来のことも現在形で書くというルールをここで念押ししておけば、講師として伝えておくべき情報としては十分じゃないかなぁと感じている。

 

てなわけで、ざっくりとよくある質問をまとめてみた。なんかの役に立ってれば、とりあえず嬉しい。

 

じゃ、今日はこの辺で。

 

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