精神年齢9歳講師のブログ

日々を自由研究の如く生きたい。

【英文読書ルーティン日記63】"BIG BANG"読書感想ブログ・Ⅴ ~宇宙を”解明”する~

仕事が急に繁忙化、ワクチンの副反応、そして寝起きの悪化再び。先週は割と畜生でした。中元です。

 

はい。毎朝物理のことを英語で読むというイカレポンチな日記。気付けばこれも5週目になった。

jukukoshinohibi.hatenadiary.com

 

実は先週あたりから、宇宙そのものの話ではなく、【光】にテーマが移っているのだが、これがどう元に戻るのかは筆者の腕の見せどころでは、と思う。

 

そしてその筆者が【サイモン・シン】とくれば、期待せざるを得ない。脳汁どばどばである。そんな読書感想ブログ、以下本題である。

 

 

2月21日(月) ~直観にも実感にも反する~

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アインシュタインが出した結論は、「光は観測者に対して光速なのである」という、もう理解が及ばない話であった。

 

例え話として、以下の例を考えてみたい。

 

100k/mの直球を投げられるピッチャーが、キャッチャーに向かってそれを投げるとする。

 

条件を特にいじらなければ、キャッチャーは時速100㎞のそれを受け止めたと知覚するはずである。

 

続いて、時速5㎞程度で、キャッチャーに向かって進むでかい台車の上から、ピッチャーが同じようにボールを投げたとしよう。

 

するとキャッチャーの目からは、105k/mのボールが飛んでくるようにみえるわけで。

 

さらに条件を足して、キャッチャーも同じく、ピッチャーの方に5k/mで進む台車に乗っているとすれば、彼から見れば110k/mのボールが飛んでくることになるわけだ。

 

・・・・・・しかし光は、その辺を全部無視して、どんな条件だろうが速度が足し引きされることはなく、常に”観測者”に対して光速で進む、ということだった。

 

う~む、イミフ。

 

しかしこの後アインシュタインは、大学を出てから一般企業に就職し、その空き時間でこれを前提とした、世界の見方をひっくり返す論文を記すことになる。

 

それについては・・明日のお楽しみである。

 

2月22日(火) ~やっぱり、直観にも実感にも反する~

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アインシュタインはさらに、「時の流れすら不変ではない」という理論を、厳密な数学的計算の上で打ち出した。

 

このズレはあくまでも【予測】であったのだが、観測器具の精度が上がったことなどが理由で、実際に確認もされている。

 

もっとも、これが生じるのは、一定以上光速に近付くことが前提なので、僕らには知覚することも再現することも無理なんだけれども・・・。

 

数学が得意でよく理解できるしん、という方は、以下のサイトがわかりやすいのではと思う。

www.kahaku.go.jp

 

2月23日(水) ~グラビティ~

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アインシュタインが発表した論文は、あくまで【特殊】なものに限定された話であった。そこで彼は続いて、【一般】の話にまで、それを拡充することになる。

 

そのために必要な期間はさらに8年、そしてトンデモナイ脳への負担と、さらに偉人への挑戦も含まれていた。

 

その人とは、物理学の父とも評される、アイザック・ニュートンであり、そして彼の唱えた万有引力の法則に対しても、であった。

 

2月24日(木) ~なくて七癖~

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ニュートンの業績は偉大だが、その人となりは結構クセがすごいらしい。

 

例えば父親は生まれる前に死亡しており、母は彼の引き取りを拒否。結果祖父母の家で育てられるのだが、拒否されたことをかなり憎んでいたという。

 

若いときにやっとけばよかったリストみたいなのを彼は作ったそうだが、その中に、【母と継父の家を焼くぞと脅迫すべきだった】みたいなのがあるとのこと。

 

また、巨人の肩のうんぬんかんぬんというセリフが彼にはあるが、これも実は謙遜ではなく、超遠回しに別人をディスったセリフらしいという説もある。

blog.livedoor.jp

 

とはいえ、やはり重力に関する業績の大きさはとんでもなく大きい。これくらいの性格のパンチがあって初めて、偉人と呼ばれるのかもしれない。

 

2月25日(金) ~時空間~

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時間や光すら不変ではないという理論を、アインシュタインはついに打ち出した。より正確に、重力の正体を説明する概念・・と考えていいのだろうか。

 

ワイルズのそれに近いのだが、アインシュタイン何年にも及ぶ独りでの戦いを重ね、気が狂いそうな計算に明け暮れて、遂にそれを発表したということなのだ。

 

しかし、周りで起きている事象を、それこそリンゴから惑星まで説明できるニュートンのモデルから、アインシュタインのそれにする理由は何なのだろうか

 

そのようにする利点とは何であり、なんでそうしないのいけないのか?次の戦いは、その問いに答えることである。

 

つまり、理論同士の予測対決ということだ。そしてその舞台に選ばれたものは、無茶苦茶な規模の話であった。

 

2月26日~27日(日) パラダイム・シフト

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※土曜のヤツを書き忘れていたので、まとめて書きやす。

 

アインシュタインが作り上げた理論は、やはり既存勢力の抵抗に遭った。水星の軌道のずれは、相対性理論で説明がついたが、そういう誤謬直しでは決着がつかない。

 

ニュートンのそれも、定数をチョイとイジれば、予測がばっちり成り立つ!・・・というちょろまかしもあってか、浸透はやはり、遅々とした。

 

そこでこの論争に終止符を打つために必要なのは、未来を予測し、観測によって確認するというステップとなった。

 

強い重力の影響を受けるであろう環境をピックアップし、それに対して光の曲がり具合などをそれぞれの方法で計算する。

 

ぴったり合うのはどっちか?計算と観測だけがその勝負を決めるからこそ、良くも悪くも議論を差し挟む余地はない。

 

かつてない規模での観測と理論の結びつきが、いよいよ始まろうとしている。

 

てなわけで今週はこの辺で。

 

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