精神年齢9歳講師のブログ

日々を自由研究の如く生きたい。

【英文読書ルーティン日記67】"BIG BANG"読書感想ブログ・Ⅸ ~宇宙の奥底に届く

久しぶりに二日酔いをやりましたが、これによる頭痛は、薬を飲んだら治るのが嬉しいっすね。中元です。

 

はい。そういう少しグロッキーな最中でも、本を読むことは欠かさない。和訳されたヤツと対比させたところ、上巻の終わりごろには到達していたので、一安心だ。

jukukoshinohibi.hatenadiary.com

 

ってことで前置きで書くネタもなくなってきたので、早速以下、本編である。

 

 

3月21日(月) 悪魔の瞬き

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一旦話は、100年ほど巻き戻ることになった。そこでは、目が見えない人や、耳の聞こえない人のための教育が、花開いた時代の話が書かれている。

 

そしてその中から、のちに偉大な発見をすることになる人物が登場する。その人物ももちろん大きなハンディキャンプを背負っていたのだが・・。

 

その代わり、誰も見たことがない遠くの世界をみることになるのであった。

 

3月22日(火) 天才の直感

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グッドリックは幼い頃の病気の影響で耳が不自由であったが、天文学者と知り合ったことがきっかけで、観測の世界に飛び込むことになる。

 

そして「変光星」という光り方のパターンが変化する星を研究するようになり、丁寧に光度を記録し、表に起こしたところで、彼はあることに気付くのであった。

 

「明暗の変化が、はっきりとシンメトリーだ!!」

 

そして彼は、「食変光星」という新しい説を発表する。それは、地球で言う月みたいなものが周回し、光を遮る結果、明るさが変化して見えるという感じの内容だ。

ja.wikipedia.org

 

その功績を受けて、彼はダーウィンガウスのレベルの人たちが選出される【コプリ・メダル】なるものを受賞するのだが・・。

 

それを知ることなく、21歳で他界してしまうのであった。

 

3月23日(水) 記録の登場

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実は、天文学における重要なエビデンスとされる【観測】には、ある弱点があった。それは、観測者の偏見が入りがちであり、かつスケッチしか記録手段が無いことだった。

 

つまり、再現性が極めて低いという話なのだ。あの星よりは明るく、あの星よりは暗いと言われても、結構チンプンカンプンなのである。

 

ーそんな折、世界に衝撃が走る発明が登場する。それは、写真だ。主観に拠らない、物事をあるがままに記録し残すツール。それが遂に現れたのだ。

 

これにより、天文学の研究も、また新たなステージに進むことになるのであった。

 

3月24日(木) ハーレム

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観測に写真が使われ始めてから、星に対する考え方はがらりと変わることとなる。肉眼で見える以上の光を集め、かつじっくり大人数で検証できるようになったのだ。

 

ピッカリングは、集めに集めた膨大な画像データを、助手を使って分析させる作業に従事していた。しかし、男性作業員は、手際も悪く、給料も高いという問題があった。

 

堪忍袋の緒が切れたピッカリングは、全員を解雇し、自分のメイドも含めた女性作業員に完全に入れ替えるのであった。

 

彼女らは男性よりは高給取りではないのに仕事が丁寧で、さらにのちに重大な発見をすることになる人物もその中に含まれていた

 

その発見が重大である理由は、長年続いてきたある論争に、決着をつけることになるためであった。

 

3月25日(金) 失ったからこそ開花した能力

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先述の"ピッカリングのハーレム"に所属した一人に、ヘンリエッタ・スワン・リービットという人がいる。

 

ハーバード大学で学士の証書を得るなど、列記とした才女であるが、その生涯や人となり等については、不明な点も多い。

 

大学卒業後に髄膜炎と思われる病気になったことがきっかけで聴力を失い、その後何があったかは不明だが、結果として天文学に辿り着くことになる。

 

しかし耳が聴こえない分、他者より遥か彼方を見る力を得たらしい。膨大な画像データを比較し、カタログにまとめながらも、何かしらの傾向が無いかを考える。

 

そして最終的に、彼女が取りまとめて考察したものによって、ある論争に決着がつくことになるのであった。

 

3月26日(土) 最後のピースに至るまで

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リービットは、セファイドと呼ばれるタイプの星を分析し、その光の強弱の周期をグラフに書き起こすことに成功した。

 

その結果、”セファイド同士の”距離については、ある種の手がかりを得ることになるのであった。

 

いわば、あるセファイドが別のセファイドより暗いとき、「どれくらい」暗いかによって、その距離が推測できると言う話である。(ちなみに、暗い場合は、大体遠くにある)

 

それを繰り返すことで、観測された既知のそれらの遠近がわかったのだが・・肝心の正確な距離が、そのどれもについて不明なのがネックだった。

 

逆に言えば、どれか1つでも正確な距離を出すことができれば、一気に宇宙の大きさについて、かなり正確な答えが出せるところにまで行きついたという話である。

 

いよいよ、人類は宇宙の奥底に届く・・のかもしれない。

 

3月27日(日) 時すでに遅し

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リービッドによる発表のあと、遂に数学的な計算と観測によって、あるセファイドまでの距離を特定した科学者が現れた。

 

これはつまり、宇宙の大きさをつかむ大きな一歩を踏み出したということであり、そしてさらに、リービッドにも然るべき賞が与えられるべきという話も出た。

 

それはなんとノーベル賞である。そのため研究についての詳細を、とある人物が求めたところ、衝撃の事実が発覚する。

 

リービッドはある種無名のまま、ガンですでに他界していたのだ。なお、現代にリービッドの人となり等はほぼ残っていないのだが、これが遠因だと思われる。

 

ーこうしてまた一つのブレイクスルーが生まれた。つまりそれは、宇宙を巡る論争も、また新たなステージへと移り変わることを意味するのであった。

 

ってことで今週はこの辺で。

 

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