精神年齢9歳講師のブログ

日々を自由研究の如く生きたい。

手が空いたなら【勉強】しろよ。

ずぅっと裏で根回しをしていたいろいろな仕事を、今日一気にクロージングへかかります。1ヶ月僕の胃の粘膜を減らし続けたあれこれに、引導を渡します。中元です。

 

はい。実は僕の勤める塾に、新入社員が入った。右も左もわからないウブな感じが、見ていて非常に懐かしい。

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僕は別に教育役を仰せつかったとか全くないのだが、単純に年が近く、社員の歴として二番目に浅いのは自分なのもあり、あれこれとよく相談される。

 

その中でその人が気にしていたのは、「完全に手が空いた時の過ごし方」だ。それについて僕は、もちろん仕事があれば依頼するが、それも無ければこう伝えている。

 

「次の授業の準備に、じっくり時間を割いてほしい」

 

ー今日はその理由について、言い訳をずらずら書いていく。

 

 

入社してすぐの僕が苦しめられた業界のルール。

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僕が入社してすぐの頃は、今思えば完全に意味不明な業界ルールがあった。それは、「業務中は予習などしてはいけない」というものである。

 

理屈としては、「会社はお前の授業準備にカネを払ってるんじゃない」というもので、業務時間の前か後、あるいは家で考えてくるのが当然という風潮であった。

 

その当時は完全に塾業界のイロハなど知らなかったので、普通に納得し、業務が終わった後にチマチマやったり、休日にネタを考えたり、僕は素直だった。

 

帰りたいと思いながら国語の詩の読解の説明を考えたり、遊びに行きたいと思いながら、友人を少し待たせつつ満州事変の説明を練り上げたり。健気すぎる。

 

だが今は、胸を張って、「おかしいと思います」と言えてしまう。例えば寿司職人に、「仕込みに金払ってんじゃないから安くしろ!」というバカがいないのと同じだ

 

もちろん他の業務量次第という但し書きはつくのだが、授業準備は職場でやるべきことだとさえ思う。自宅で料理の仕込みをしてくる職人はなんか嫌なのに似ている。

 

だから僕は、授業準備をやっているスタッフを肯定する。そして僕も、何恥じることなく堂々と、仕事が片付いたらそれに充てている

 

最近はそんなみょうちきりんなことも言われなくなったので、そちらの意味では平穏無事である。だから暇なときは、メタバースの勉強とか、その辺もできている。

 

いずれきちんと勉強する必要のあるテーマだけはメモに控えているので、予習や勉強のネタには事欠かない。空き時間にするべきことはこれだと、少なくとも僕は思う。

 

掃除やポスター掲示で、講師の腕は磨かれないって。

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それにそもそも、新入社員の状態から講師としての力量や価値を高めようと思ったら、その方法は間違いなく掃除とかポスター掲示ではないと思うわけで。

 

もちろん、お客様目線で校舎を見れるようになるという狙いはあるが、優先順位としてはそこまで高い話ではないと思う。

 

僕自身驚きなのだが、新入社員の彼に今自分が求めていることは、「俺ができることをできるようになってほしい」というものだ。こんなこと、想像もしなかった。

 

ゴリゴリの部下だった時代は、ビジネス書を読むたびに、「上司の分身を目指すべき」という文言に苛立ったものだ。「便利屋じゃねぇんだよ!」、と。ピュアだ。

 

しかしいざ部下に当たる者を抱えてみると、まさにどの口が、である。確かに欲しいのは分身だ。だからこそ、講師としての力量を高める時間を確保してほしいと思う

 

掃除なんてのは僕でもできる。他者に掃除を依頼しないと爆発するほど、業務がパツパツでもない手前、「だから色々勉強してくれ、育ってくれ」というのが本音だ。

 

僕の眼前で予習に勤しむ彼をみながら、そんなことを考えている。

 

終わりに。:優秀な人をバスに乗せてから行き先を決める。

 

そんなことを書いている現在、毎日家に帰ってから【ビジョナリー・カンパニー2】という大著を読み耽っている。

その中で「えっ?」と思った項目が、「優秀な人を集めて、そこから行き先を決める」という感じの共通項である。

 

自分の会社が求める水準を満たす人を残し、そのうえで何を目指すか、というのが趣旨なのだが・・・。多分に漏れず、僕は逆を考えていたので、驚いた。

 

集まってきた個性をみて、それぞれが活躍できる場を創ること。これが偉大な企業がやってきたことであるのなら、自分のすべきことも色々と変わってくる。

 

まぁまずは、僕は僕が乗るべきバスを作ること、用意することからがすべての始まりなんだけれど・・。

 

ってことで今日はこの辺で。

 

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