キャンプのスパイスだけで、こないだ6000円くらい使いました。友人に「独身貴族」と評されて、後頭部がかゆい中元です。
はい。どの塾もどの学校もそうだと思うのだが、時折、大人がジャッジする面前で、授業を披露しなければならない場がある。
僕は昔っからこの舞台に不思議と興味がなく、そこまで仕上げずに無難な授業をやって、下の方のランクをうろうろ・・・ということをずっとやっていた。
しかし最近、「独立したい」という想いが湧き、「なら授業にも箔をつけないといけないよね」という結論に至り、次の場に備え、もう支度を始めたところである。
さながらボディビルダーが減量期に入った時のようなもので、毎日仕上がっていくことを確認しつつ、進歩が止まれば別のカードを切る、という感じだ。
今のところ、早くても発表の舞台は2か月後とかなのだが、少しずつ形になってきている手ごたえはあるわけで。
今日はその一連のプロセスを、今後の備忘録として書いておく。
まずはなにより、テーマ設定。
まずはとにかく、仮でもいいのでテーマを決めてしまうことに尽きる。じゃないと、努力をしようにも、何をしていいかが全くわからないままになってしまう。
とはいえ、何もないところからいきなりアイデアをひねり出すのもまたきつい話だ。だから僕は、以下の2つの問いに当てはまる単元から、テーマを選ぶようにしている。
①生徒の反応が良かった単元
②説明していて手応えがあった単元
もちろん苦手という自覚がある単元をあえて選び、弱点克服に努めるという機会も大事だとは思うが、純粋に仕上げにいくのなら、見込みがあるところを磨くべきだろう。
ちなみに僕は、イケそうな単元をいくつか選び、それぞれについて参考書・問題集・過去問・文法書に書いてあることを、メモリーツリーで繋げている。
そうやってインプットをある程度行えば、話が膨らむか、意外とイマイチかが早い段階で見えてくる。【論文の書き方】という本にもあったが、調査がキモなのだと思う。
採点項目をきっちり回収する段取りを組む。
好きなことを好きなだけ喋れば評価されるという話があればいいのだが、大抵はそうもいかないものだ。そしてものによっては、採点項目が存在することもある。
もしあるのなら、我をかなぐり捨てて、ちゃんとそれらの要素を回収できるよう事前に授業を設計しておくことが大事だ。
「わかりやすさのポイントを稼ぐために、具体例はこれを使おう」「入試頻出ということを伝えるため、例文は過去問のそれを使おう」てな具合に。
不思議なもので、その目線を使うだけで、非常に整った印象の説明が完成する。
採点に合わせることを、負けと解釈することなかれ。チンケなプライドなど、その辺の豚に食わせておけばいいのである。
生徒に少なくとも3回は実演する。
あとは結構僕なりの仕上げ方、という感じなのだが、やはり実演は大事だ。ただし、相手がいない状態で、一人で行うのも違う。実戦を想定した練習は必須。
だから僕は、その単元が実施予定の授業とリンクしていれば、生徒に対し先に行ってしまうようにしている。特に気にするのは、以下のポイント。
① 例文がしっくりきているか?
② 説明に過不足はないか?
③ 狙った通りのリアクションを引き出せているか?
―他にもあるが、ニッチすぎるので控えておく。大体対生徒を3回くらい繰り返せば、テーマが致命的とかじゃない限り、実戦投入可能なラインには仕上がる。
ちなみに、もし授業進度と全然関係ない単元だったらどうするか?僕は生徒にお願いして、授業後に聴講となってもらっている。
結構コメントも、純粋という名の辛辣さなので、身が引き締まる。勇気を出してお願いしてみてはどうだろう。
終わりに。
ということで、こんな記事を書いた手前、僕自身しっかりと授業を仕上げて結果を出さねばならないと改めて思わされた。ぴえん。
発表の場は6月頃の予定らしいので、現時点で仕上げ始めているのは多分僕だけである。これが吉と出るか、凶と出るか。
もちろん箔や伝説、カンバンがあれば独立しても上手くいくなんて保障はどこにもないのだが、いざというときの自信や支えにはなってくれるのでは、とは思うわけで。
まぁこれ以上は独り言になるのでやめておこう。今日はこの辺で。