暇な時間があると、職場に来て何かしている変態、中元です。若いスタッフが変に委縮しないよう、小部屋でひっそりしてますけどね。
はい。今日はちょっとした自分の気づきを、言語化しておこうと思う。それは、【狙って高得点を叩き出すため】の方法論だ。
定期試験のように明確な範囲・実施要項が存在するのなら、それだけを対策しておけばいいのだが、そんなのが無い実戦となれば話は全く別になる。
僕らで言えば授業であり、身近な例で言えば部活の試合もそうだ。確固たる勉強法や対策法と言ったカリキュラムが作れないあれやこれや。
そういったところで、狙って高得点を出すにはどうすればいいのか?それについて、ちょっと「もしや?」と思う場面が、こないだあった。
勿論僕がその域にたどり着いたなんてことはなく、あくまでその端緒を掴んだ気がする程度のものだったのだが、以下それを言葉に落とし込んでみよう。
トランプを切るような感覚を抱けるか?
どっかで書いた気がするが、こないだ久しぶりに授業発表の場があった。恥は晒したくないので、事前準備は1週間くらい前からコツコツと重ねていた。
その際、普段生徒に対する授業とは違う思考を自分がしているのに気付いた。具体的には、カードゲームの手札を選んで切るように、過去の経験値を思い返していたのだ。
例えば、「あのときの例え話は反応が良かったから、ここに使おう」とか、「入試に関する話が必要だから、あの大学の過去問の例を引っ張ろう」という風に。
僕は元来飽き性で、そのために同じ話をするのが嫌いである。だからか、未だに新手を試してスベることも、割としょっちゅう引き起こしている。
だが結果、「よかった」「ダメだった」という経験値は、他の人と比べたらどうなのかは知らないが、結構な勢いで自分の中に蓄積されている。
勿論、上手くいった経験値なり手ごたえなりを得るのは稀なのだが、それでも授業1つをそれらだけで作るのは、そこまで難儀しないほどのストックはできた。
そんなわけで、実は今回の授業発表については、「ここまでやったらいい授業は確定だろう」という自信が今までで一番強かったし、実際上々の反応を得られたのだ。
もちろん練習は重ねたし、修正すべき箇所も見つかったけど、自分の中で「切り札」に当たるカードばかりを切ったようなものなので、ある種の勝ち確状態であった。
狙って勝ちに行くという超絶難易度が高い技巧、その端緒を掴めた気がする。確かにそう思えた瞬間であった。
実体のない武器を得るためには、満点を取っているようでは無理らしい。
では、どうやってその経験値を得ていくのか?ここはもう、泥臭いのだが、日頃から新手を試し、検証し、反省するという遊びを繰り返すしかないと思う。
例えば部活動の試合において最高のパフォーマンスを発揮する確率を高めたければ、過去動きが良かった日々に共通する要素を、狙って再現するのが一番だと思う。
例えば武井壮氏も、最高の休息を狙って取るため、よく寝れた日の室温や湿度、食事などを記録し、分析していると配信で語っていた。
そこまでしなくてもいいと思うのだが、近いことはすべきだと思う。自分の授業がウケた際、なぜウケたのかを運任せにせず、仮説で良いから考えておくだけでも違う。
その代わり、「本当にそうか確認しよう」とか、「ではこうしたらどう作用するか確認しよう」という実験は入れること。ここが色んなことを分けるからだ。
こういった心掛けで生きていくと、あらゆることで日頃は満点が取れなくなる。試行錯誤の段階は、傍から見れば単に失敗していると取られるくらいなので、当然だ。
しかしその代わり、本来勝つべき場で使える手が非常に多いため、狙って勝てる可能性が高まっていると考えたらどうだろうか?
闇雲に我流の手段を試し続けるのもアホだが、それによって学びを得ている限り、別に失敗ではないし、最後に笑うための下拵えをしているのに等しい。
練習には負けもクソもないのだ。前向きに、自由研究と思って、ガンガンデータを得まくってみるのが良いと思う。本当にそう思う。
―ということで、今日はこの辺で。