今日は冒頭のアホな挨拶は割愛して、本題から書く。
こないだちょっと決定打めいた出来事があり、堰を切ったように【独立】へ動かねばならぬという思いが溢れてくるようになった。
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そのためには、夢想はとっとと終えて、具体的な行動が必要。だが、一体何から始めればいいのか?何をすればいいのか?煩悶する日々が、そんな風にしばらく続いた。
しかしすぐに、自分の中だけでひたすらシミュレーションするのも、限界に来ているということに気づいた。
思いて学ばざれば、則ち殆し。これ以上は間違った方向にビジョンなり理念なりが凝り固まっていく危険性がある。秘匿するのもここまで、ってことなのだろう。
だからいよいよ、会社にこのことを打ち明けることに決めた。そして役員の方と今しがたアポを取り付けることができ、今度飲みに行くことになった。
しかしそこでしどろもどろして、自分の言いたいことや本心がブレブレになったら嫌だな。というか、台無しだ。大切なプレゼンをするつもりで、準備しておかねば。
ということでこの記事でしっかりと、僕の目的や理想などを見つめ直し、相談した結果まで生生しく書き残してやろうと思う。
悩んでいる今だからこその悩みやもどかしさが言語化できていればなぁと思う。ってことでここから本編である。
【独立】はゴールではない。決して、ない。
最初に勘違いされそうなのが、直属の上司との不和によって独立を決意したという風に解釈されることだ。これは容易に想像ができる。
そうなれば、的外れな懐柔策や説教を滔々と食らうことも予想できる。これは面倒だ。だからきちんと言葉にしておかねばならない。
僕が独立を目指す理由は、一言で言えば自分が実現したい校舎を作るため、自分にある程度の裁量と責任が伴う状態を持たせたいから、というのが5割。
もう5割は、恐らく次年度も僕は二番手に据え置かれるという状況になっているためだ。僕はサブとして、これからも誰かの補佐役となるのだろう。
・・・こんな非効率な状態をこれ以上容認できない。もっと少ない人数で回せるはずの仕事量を、全員でつまみ食いしているかのような不毛さ。これは常々感じている。
詭弁と思われたら致し方ないが、僕が考えているのは、どうやったら組織に対し、最大限貢献できるような体制になるかである。
去年はプレイヤー、つまり講師業にほぼ全振りして仕事に邁進したが、結果わかったことは、これが正解ではないという手ごたえ、それだけであった。
だからこそ、会社から与えられる形でチームを頂くのではなく、もう一本独鈷でも構わないから、独り立ちするという思いなのである。
いやだからやめる。そんな幼稚な動機ではないのだ。それを僕は、果たして上手に伝えきることができるだろうか。
創りたい【塾】とは?
「ビジョン」というと、よく"差別化"を説かれるものだが、そうすれば無条件で繁栄すると考えるのもまた愚かだと思う。まずはストレートに、進学塾を謳うべきだろう。
とはいえ、あまりにも王道過ぎると、僕が立ち上げる塾を選ぶ理由をお客様に与えることができなくなる。奇抜だと忌避されるが、半端な校舎は存在しないも同じなのだ。
では、僕はどこに価値を生み出すのか?それは、学習本来の楽しさ・面白さを徹底的に追及して伝えること、そしてストイックに成績向上の環境を創ることだと思う。
しかし、そういう夢や理想だけで、資本主義社会は絶対に生き残れない。これは理念として掲げたうえで、具体的に何を売って生き残るべきか。
もちろん授業は当然の商品なのだが、個別授業全振りにするのもかなり抵抗がある。理由は簡単で、利益率が非常に悪いからだ。
働いても働いても、薄利。そして100均と違って、多売には全く向いていない形式ゆえ、これをメインの商品に据えたら即泥舟になるという恐怖がある。
集団授業は提供しよう。ただし、科目は絞ろう。近隣の競合が提供していなくて、かつ僕ができて、しかも武器になりえる科目は何か。
国語、英語、社会。数学は、得意な大学生を呼んで、鍛えるしかあるまい。こうやってしっかりと利益を作る商品を整えてから、冒険に繰り出すことを心がけよう。
他にも、自分の分身を生み出す方法や、初期投資を一発行えば、あとは少人数で多数を回せるコンテンツは、ずっと探し続けねばならないだろう。
ウェットで価値の高い授業を残すため、黒字を作る部分も必ず設計する。人気を獲る部分と、おカネを生む部分は、なるべく明確に切り分ける。
どちらにも繋がらない施策は即刻かなぐり捨てる。僕はマンネリズムが大嫌いなのだ。それは校舎運営にも、絶対に反映させる。
しかし奇抜な手だけでは自己満足になり、結果塾を潰すだろう。効果がある施策は感情論抜きにして採用し、絶対に潰さないことを一義にする。(当たり前だが)
僕はなんだかんだで長になろうとしている以上、夢は語らなければ駄目だと思う。とはいえ、現実から目をそらすのは論外だ。
この二つはいわゆる車輪の両軸のようなもので、どちらかだけをどうこうする類のモノではないと思う。
最低限でもこのくらいのことはわかっていて、覚悟の上だという話もせねばなるまい。
この辺の想い、伝えてみたよ。
その時が近づくにつれて、不思議と心が穏やかになっていった。腹がどんどん据わっていくのを、しっかりと実感していた。
業務終了後、指定された店で合流し、乾杯を終わらせた瞬間に僕は切り出した。
「独立を本気で考えています」
ー思い詰められて出たセリフではなく、本当にすっと、まるで当然のことを話すかのような口調で飛び出たのが自分でも驚きであった。
そしてその反応もまたしかり。
「いいじゃん!」と賛成されたのだ。
気付けばその後は、具体的な戦略の話にシフト。出店はどこ、ターゲットの学校はどこ、競合の状況、メインで販売する商品、損益分岐点、等など。
今のうちに僕がしっかりと認識しておかねばならない【現実】についても、話をたくさん聞かせていただいた。具体的には、やはりお金、特に固定費である。
その他も色々なアイデアや提案を受け取ったが、基本的に僕のこの思いを貶す内容はゼロで、安心すると同時に、間違っていなかったんだと自信が深まった。
今後しばらく、今の雇われ人としての仕事も捌きつつ、かつ自分の将来のことを考え抜いていかねばならないターンに入る。多動間違いなしである。
しかし不思議と、心の底からエネルギーが湧いてくる感覚もあるわけで。だが同時に、不安という感覚も、とんでもなく強い。
ただその両方が、僕にとっては一種のガソリンとしての役割を果たしている。久しぶりにクタクタになるまで仕事に邁進できそうだ。
―ということで、僕の夢がまた一歩先へ進んだよと言う報告でありんした。(もちろん数年後には、地獄の入り口に立った瞬間と評しているかもしれないが)
ってことで今日はこの辺で。