2日連続フル休みがあると、どうやらやっぱり体調が悪くなる中元です。暇はメンタルを殺すんですな。
はい。終わる終わる詐欺と化してきたけれど、間違いなく最終章には入っている【BIG BANG】。ただページ送りがバグってて、残り何ページか、実はよくわからない。
jukukoshinohibi.hatenadiary.com
いよいよ総括というか、話のまとめというか、そういう温度にはなってきたので、前向きに書いていこうと思います。では以下、本題。
- 6月13日(月) パラダイムシフトはいつまで続く?
- 6月14日(火) 文化を変える困難さ。
- 6月15日(水) 本当に神はいないのか?
- 6月16日(木) マルチバース
- 6月17日(金) 宇宙は終わるのか?始まりはあったのか?
- 6月18日(土) 読了
- 6月20日(日) 次はコレ。
6月13日(月) パラダイムシフトはいつまで続く?
ビッグバンモデルが受け入れられているのは、あくまでも暫定の話だ。この本には書いていないが、宇宙誕生に関する理論は、他にもいくつかある。
宇宙は定常不変という考えを死守し、頑なにそれの修正に勤しむ人も多い。ホイルも、亡くなるその時まで、ビッグバンモデルを否定し続けたのだという。
そんな彼が考える最大の落ち度は、【ビッグバン】という名前を与えたことで、市井に大きな知名度を与えてしまったことだという。
敵に塩を送るどころじゃない、皮肉が皮肉で返されたような現実。なんかこう、風が吹けば桶屋が儲かるという話を思い出した。
6月14日(火) 文化を変える困難さ。
ビッグバンモデルという名前は、ホイル氏が口走ったある種の悪口が由来なのだが、さすがにそれはどうなのってことで、新たな名称を決める投票が行われたという。
41か国以上の人から大量のアイデアが寄せられたそうだが、ビッグバンを超えるキャッチ―で覚えやすい名前は、ついぞなかっただけだったそうだ。
文化として刷り込まれたものは、もう変わらない。それがよくわかるエピソードである。
ただそれとは逆に、従来の立場を転換した一派もある。それは、教会だ。かつて否定したガリレオに対し、その判断を誤りだと認めたほどである。
数百年経つ間に、神の所業が次々と、自然現象として説明できるようになったのも一因だろう。
パラダイムシフトの副産物は意外なほど多岐にわたるのだなと、改めて学んだ。
6月15日(水) 本当に神はいないのか?
ところで、この宇宙は本当に偶然なのかを疑いたくなるくらい、生命の誕生に”都合がいい”ように調整されているという。
例えば、電子と原子核を繋ぐ力が、今よりほんの少し小さければ、今のように多様な元素へと合成はできず、宇宙は空っぽになったという。
逆にほんの少しでも大きければ、誕生した瞬間に宇宙は潰れていたともシミュレートされているそうだ。偶然にしては、なんとやら。
他にも様々な数値があるのだが、そのすべてが、誰かが念入りに設計したかのように、ぴったりと帳尻があっているのだという。
偶然が過ぎる出来事に出くわすと、人はそれを天命のように解釈するというエピソードはごまんとあるが、宇宙規模で見ても存在するなら、さすがに疑いたくなる。
本当に神がいるとして、その方が設計した結果がこの世界であるならば、一体現状を見て何を考えているのだろう。途方がなさすぎる話である。
6月16日(木) マルチバース
昨今メタバースという言葉が大注目されているが、実はマルチバースなんて言葉もある。ざっくり言えば、宇宙は1つではない、という話である。
様々な物理法則を持った宇宙が生まれては消えてを繰り返し、たまたまぴったりと辻褄があった今の宇宙が、偶然にも急速に進化した、という説だ。途方もない。
そういえば似たような話に、「無限の猿定理」なんてのがある。猿が適当にタイプライターを叩いても、必要十分な時間を掛ければ、いずれ大作も書けるという話だ。
これは単に確率論の話なのだが、この必要十分な時間というのが曲者で、例えば【banana】と偶然に打ち出すだけでも、万年単位の時間が掛かるらしい。
やはり確率論というのは、扱う数値が簡単に天文学的になるからこそ、面白いし難しいとも思う。
それを踏まえると、生物が現在の生物の形として進化することができたのが、果たして偶然で片付けてよいものかと、訝しむ気持ちにもなってしまう。
眠れない夜に、色々調べてみようかな。
6月17日(金) 宇宙は終わるのか?始まりはあったのか?
科学を遥かに通り越して、神学の世界の話に聞こえるテーマとして、宇宙の終わりと始まりというテーマがある。
いずれも人類には絶対到達不可能な領域に感じられるが、一応説だけなら色々とある。例えば宇宙はいずれ膨張から強烈な縮小に転じ、点に戻る、みたいな。
そこから跳ね返って再びビッグバンとなるという無間地獄のような説もあれば、宇宙は膨張を続け、やがて全恒星のエネルギーが燃え尽きて、極寒地獄になり終わる、とか。
そもそも量子力学的には、宇宙が無から始まることも別に説明がつくので~といった風に、もうこの時点で、一握りの人間しか思考を許されない難度へと跳ね上がる。
いずれもありそうな論理立てとなっているが、では検証はどうするか、検出の目星はあるのかとか、無理難題が山積している。
ただし、未解明の事象を並びたてて落ち込む必要はない。人類は一つ、ビッグバンという理論を打ち立てるため、あらゆる謎を解いたのだ。それは一つの記念である。
ということで、このあたりの説をわかりやすく知りたい人は、↑の動画がオススメなのでぜひ観てみてほしい。
6月18日(土) 読了
尻切れとんぼも甚だしいのだが、今日の分を読み始めて2分で、最終ページに辿り着いてしまった。あまりにもあっさりとした終了に、少し寂しささえ感じる。
最後に書かれていたことは、なかなかに面白いジョーク?であった。
「宇宙創成の前に神は何をしていたか?それは、『宇宙の前には何があったの?』と問う愚か者のため、地獄を創成していたのだ」
当時は神の御業に口を挟むだけでも立派な罪だったのだろう。そう考えたら、純粋に知らないことを知り、わからないことを学べる今は、相当進歩したし幸せだと思う。
ー次は何を読もうかなぁ?
6月20日(日) 次はコレ。
次に何を読むのか。固定化されているのは承知しているが、また【ヤバい経済学】の著者が書いたヤツにしようかなと。今回は、ブログをベースにした短編集っぽい。
タイトルが結構ヤバくて、【銀行強盗すべきタイミング】みたいな具合で、サブタイトルも、「そして131以上のひねくれた提案と、善意から出た悪口」的な。
一応著者挨拶的な最初のページは読んだが、今のところ難解な英文法はない。ただ、難解に思える英単語はちょこちょこあるので、都度調べなければならなさそう。
少なくともBIGBANGよりはサクサクいけそうなので、色々とちょうどよさそうである。
ということで、FFのナンバリング並みに続いた英文読書ブログ、さらばこの辺で。