精神年齢9歳講師のブログ

校舎での出来事、読んだ本、つまりインプットを全てアウトプットに変える実験場、的な。

今回の教育相談は、【シンプルさ】と【ラベリング】と【論理的な提案】を意識しています。

明日、結構重要な会食があって胃袋が口から出そうな中元です。ヴォエ。

 

はい。どこの塾も学校もそうだろうが、教育相談のシーズンに入ってきた。今年も自分一人のキャパの限界を感じつつも、ゴリゴリと予約を取っている折である。

 

しかしこの教育相談、ある程度年数を重ねた方からは、「いうて愚痴を延々と聞くだけの場になりがち」というコメントを貰うことが多い。

 

かくいう僕も、「あぁ、なるほど、わかる」という印象を抱いていた時期も、白状すれば、ある。

 

では今はどうか?そういう愚痴ベースの面談になるのは、こちらの準備や力量不足と捉え直し、そうならないよう試行錯誤を重ねているという感じである。

 

そして今回のテーマは、タイトルにも書いたけど、【シンプルさ】と【ラベリング】と【論理的な提案】である。

 

以下、それについて備忘録がてら書き残しておく。

 

 

決まった型に乗せてしまう方が、僕にとってはいい。

 

僕は基本アドリブ人間なのだが、ここ1,2年は、面談において決まりきったテンプレートを使うようにしている。

 

理由は、年に会って1,2回程度の頻度なのに、そこで意外性もクソもないからである。そんな不確実性、不要に決まっているじゃないか。

 

それに、その場しのぎで何とかしようとすると、相手へオープンな質問をせざるを得なくなる。それこそ例えば、「家での学習状況はどうですか」というヤツ。

 

こんな質問をすれば、愚痴が増えるのは当然だと言えないだろうか。なぜなら、それこそが質問に対する求められた答えなのだから。

 

ということで、ネタが尽きると愚痴を誘発するような質問をしがちな自分に気付いてからというもの、僕は決まりきったテンプレートに則るようにしている次第

 

ちなみに、そのテンプレとは以下の通りである。

 

①塾の様子を伝える。(よくなった点➡課題点の順番。これらは事前に担当講師からリサーチしておくこと)

 

それらについて、気になった点などの有無を質問し、ある程度Q&Aを続ける。(家での様子は基本聞かない)

 

③それらのやり取りを踏まえて、季節講習の受講コマの提案をする。

 

おわり。

 

てな感じ。これくらいシンプルな方が、本当に丁度いい。時間はだいたい、15~30分というところである。

 

尚、アドリブ要素をなるべく排除することで、脳みそに対する疲労感がぐぐっと減った感覚もある。それこそ、1日に連続4~5発回しても、なんとか平気なくらいには、だ。

 

ってことで、ざっくりと大枠を説明してみた。ここからは項を変えて、さらに詳細な点について、突っ込んでいきたいと思う。

 

【ラベリング】と【論理的な提案】とは?

 

僕が面談をしていて、「言わせれば勝ち、言わせないと負け」と思っているセリフがいくつかある。それらを、思いつくだけ列挙してみる。

 

「そうなんです!」

「わかります!」

「ほんとですよね!」

「すごいですね!」

 

という感じで、バチコリに点数推移を分析したり、家では見せない顔を伝えたりすると、このセリフが飛び出すことが多いと感じている。

 

これらを狙って出すことは可能なのか。それができればプロなのだが、今のところはその確率を高める方法がわかりつつある。

 

それが、【ラベリング】だ。セリフの節々に滲み出る感情を、こっちが言葉にする作業をそういう。ちなみに心理学用語だったりする。

studyhacker.net

 

「最近家でゲームする姿しかみなくて・・・」

 

「なるほど、確かにどんどん、こっちが焦ったり不安になったりしますよね」

 

 

といった具合。ここはもう、アドリブ力が求められるのだが、そこは仕方ない。これが上手くハマっていると、上記のセリフのどれかは出てくるわけで。

 

まぁ、思い切り外せば「適当なことを言いやがって」と思われるリスクはあるのだが、そっちの方が圧倒的に稀有だ。

 

練習無くして精度は上がらない。だから僕は、即興で小説読解問題を解くような心構えで、なるべく言葉にし続けている。

 

で、だ。言葉にすると難しいのだが、僕は【論理的な提案】をするように心掛けている。つまり、話の流れ的に一番自然な科目を選ぶ、という話だ。

 

これはちなみに、死ぬほど簡単であり、できない方がどうかしているレベルである。数学が不安なら、数学をやりましょうと言えばいい。それだけの話だからだ。

 

難しいのが、お任せしますと言われたり、弱点が無いほど優秀な生徒に対してアプローチが必要だったりする場面だ。ここはこちらが、どれだけ手札を持っているかによる。

 

手前味噌だが、そういったタイプへのアプローチとして、僕の常套句は「検定取りましょう」である。英検・数検・漢検を推すと、結構反応が良い。

 

場合によっては、過去問を用意して実際にお見せして、「この問題は入試でも問われる形式なんですよ」と押すことで、受講に繋げる努力もしている。

 

あるいは、夏季講習だけ集団授業や個別授業の併用という形で、一旦気分を変えてもらうこともある。いずれにしても、切れるカードを切っているだけなのだが。

 

―こんな風に、事前準備して手札を用意し、決まった型に沿って展開すれば、基本は大丈夫である。

 

もちろん時折退塾話という爆弾を落とされることもあるが、2~3回食らうと「あー、この展開ね」と、心が鈍くなるのでご安心を。

 

ってことで、一介の講師の独り言極まる記事ではあったが、今日はこの辺で。

 

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