精神年齢9歳講師のブログ

日々を自由研究の如く生きたい。

【同業者向け】教科書だけで高校受験に挑むとか、とにかく無謀ですよ?

最近時たま、やる気スイッチが完全に切れることがあって困っている中元です。安定しないかなー。

 

はい。どっかで書いたが、最近【中学理科】の勉強をやり直している。とはいえまだまだ、1週間で参考書に一通り目を通すと決めて、それに漕ぎ出した段階である。

最初は生徒の寄贈してくれた教科書を愚直に読み返そうと考えていたのだが、流石に量が多すぎて頓挫。ということで、この参考書を買った次第である。

 

でだ。こういう受験とか定期テストの対策に特化した参考書を読むたびにつくづく思うのだが・・・。

 

教科書だけで受験勉強とか、まぁ無理ゲーですな。

 

今日はそんなお話である。

 

 

基本ばっかりやってどうすんの?


ところで、公立高校入試の出題範囲については、ざっくりこんな書き方がされている。

 

中学校学習指導要領(平成29年告示)に定める国語、社会、数学、理科及び英語の内容を出題範囲とします。

 

なるほど、わからん。てことで、中学校学習指導要領っていうのも、調べてみた。すると、こんな一覧表を発見。

www.mext.go.jp

 

つまり乱暴に言ってしまえば、「教科書の内容」ということ。入試の問題は、教科書にある知識から出しますよ~、というメッセージなのだ。

 

―だから、教科書を徹底的に学習すれば、入試満点確定だね!!

 

という主張をする人も、ぶっちゃけゼロではない。なんとまぁ、無責任なことを言うんだろうと、正直考えてしまう。

 

確かに教科書の内容から入試は作られるが、それは裏を返せば、教科書に書いてさえあれば、どんなにマニアックな知識だろうが問うというメタである。

 

あるいは理数系であれば、教科書に書いてある知識で解ける限り、どんな難問だろうが作るという決意表明を言っているともいえる。

 

さらにそもそも論を言うと、教科書は複数存在し、かつ基本的に、独力で入手が可能なのはそのうち一種類だけである。

 

ということで教科書だけを愚直に勉強すると、結果として、本当に基本的な知識を決まりきった手順で使うスキルと、一部分だけの知識ができて終わりだと思うのだ。

 

New Horizonの単語を完璧にマスターしても、それは同時にTotal Englishの単語も完璧にマスターしたことは意味しないのと同じである。

 

意外とコツコツ学習することが性に合っている生徒ほどハマる罠だと感じたので、取り急ぎ記事にしておこうと思う。

 

実戦問題集をやっておく意味。

 

教科書を覚えこむ過程は、時間に超余裕があればそれをメインに据えてもいいのだが、基本はやっぱり問題集を使うか、最悪でも併用する方がとても効率がいい

 

その理由は簡単で、アウトプットの瞬間こそ強い記憶が作られるし、脳内の記憶がどんどん繋がっていくとされているからだ。

 

また、得た知識がどう使われるかを速攻確認するのは大切というか基本であり、スポーツの技術を習ったあと、早速それを練習するようなものだ。

 

そして慣れてくれば、ボクサーの練習時間の大半がスパーリングを占めるようになるのと同様に、問題集の比重を挙げていくのが実力テストの点を上げるベースとなる。

 

学習においては車輪の両軸のようなもので、インプットばかりでも点は取れないし、逆に知識ゼロでアウトプットをやっても非効率ということなのだ。

 

僕が見る限り、不思議と学習においては、どちらかに極端なケースが多いと感じている。教科書ばかり読むか、いきなり難問の問題集ばかりとくか、という風に。

 

今一度、学習法の比率であったり、内容であったり、思いを巡らせてみてはどうだろうか。ってことで今日はこの辺で。

 

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