精神年齢9歳講師のブログ

日々を自由研究の如く生きたい。

【同業者向け】あなたの校舎は10時間勉強ができる環境ですか?現時点だと、僕の校舎じゃそりゃ無理だと感じてまーす。

最近心がマジでいい意味で鈍くなっている中元です。退塾話が出てもさして動揺せず、未来の手を考えていた自分に乾杯。

 

はい。そろそろ夏休み本番である。となれば、夏季講習というハイシーズンとなり、自習生・受験生に発破を掛けねばならない時期にも突入する。

 

大抵発破をかけるセリフは決まっている。例えば「1日10時間頑張れ!!」とかいう類の話だ。

 

これ自身は僕も経験したうえで思うが、確かにこれくらいやらないと色々と間に合わない。経験則から出てくる、裏打ちのある数字ではないかと思う。

 

―しかし悲しいかな、僕が見る限り、そのモチベーションの源泉から維持のさせ方まで、受験生の根性頼みになっているように感じている。

 

はっきり言うが、そんな丸投げ状態で生徒たちに10時間の勉強をさせられるもんなら、やってみてほしいくらいである。

 

今日はそれをテーマにした、半分愚痴めいた話を書いてみようと思う。

 

 

根性2割、環境8割。

 

学習時間を大幅に確保するにはどうすればいいのか?これを狙って達成することは不可能ではないが、思った以上に難易度が高いことは覚悟した方がいい。

 

まず、生徒当人のモチベーションを刺激することは非常に大切だ。目標を認識させ、If-thenプランニングなどを用いて現実味を持たせ、そして徹底管理する。

 

そのフィードバックの場を最少でも週イチで確保し、科学的なやり方をベースとして、心が折れないようアシストをし続ける。

 

まずこの時点で難度が高いのだが、僕が昔通っていた大手の塾は、これを完全に校舎単位のシステムとして構築し、実施していた。そのすごさが、今になってよくわかる。

 

また、そもそもの学習環境も非常に大切である。筆記用具を動かす音以外が響かない規律ある空間と、適切に管理された温度と湿度。

 

校舎には大量の参考書と問題集が立ち並び、質問ができる環境も完備。同時に、休憩をしっかり取れるようなスペースも確保し、メリハリを生む。

 

―というシステムを用意したうえで、例えば交通量が多い校舎であれば、静音化についてさらにテコ入れできるところはないか等、日々工夫をし続ける。

 

それくらいやって初めて、理想的な環境の自習室は創られていくのだろうと今は独り言ちている。根性で何とかなる部分は、せいぜい2割ではなかろうか。

 

10時間頑張れる環境を創るようこっちも頑張るから、みんなで頑張ろう!というメッセージを発する方が健全である。僕にとっても永遠の課題だと感じている。

 

ユーザビリティを思考実験でなんとかすることなかれ。

 

では、理想の自習室を創るためにはどう動けばいいのか。

 

実は最近も記事にした話にめちゃくちゃ重なるのだが、自分で試しに学習道具を抱えて自習をすればいいだけの話である。

 

そうすることで、自分の集中を阻害する要因が、ありありと浮き彫りになってくる。実際僕が短時間自習しただけでも、改善したい箇所はごろごろと出てきたものだ。

 

外部から見て、思考実験を繰り返すことで理想の教室を創ろうとする、ちょっと前の僕みたいな人もいるが・・。段々とズレた仮説だけが溜まっていくとみていい。

 

インターネットサービスの提供者が自社のサービスを日頃から活用するように、講師側であろうと、自習という目的でその環境に入り浸るくらいがオススメだと感じる。

 

ちなみに、講師が自習室を活用するためには、導線をどう引けばいいかという問いについても、僕はちょっとしたアイデアを持っている。

 

それを夏から試す気はあまりないのだが、いつか一度形にして、データを蓄えておきたいと思う。

 

終わりに。

 

ということで、塾のウリは、実はそこで提供している学習環境も非常に寄与しているということを再認識する出来事が最近起きたので、こんな記事を書いてみた。

 

ジムのオーナーが日頃から筋トレをするのと同じで、僕は講師たるもの、常に何かしらの学習に取り組むべきだというのが持論である。(金谷俊一郎先生も同じことを言っていた)

 

実際僕も、今は理科を指導可能になるべく学習を継続しているが、やはり家だとできないので、職場を利用したくなる。そうすると、問題も強みも見えてくるわけで。

 

その気づきを、許可も得ず校舎に反映させるとケンカになるので、気づきはこのブログに書き殴ることで、整理整頓していく次第である。

 

同業者の方にはヒントになるかもしれない。そうじゃない人には、そうならないかもしれない。

 

ってことで今日はこの辺で。

 

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