精神年齢9歳講師のブログ

校舎での出来事、読んだ本、つまりインプットを全てアウトプットに変える実験場、的な。

【英文読書ルーティン日記84】"WHEN TO ROB A BANK"読書感想ブログⅤ ~扇動のインセンティブ~

最近色んな元気が出ないことの原因、その仮説としてカロリー不足を疑っている中元です。だから今日は4000kcalくらい食ってみる予定。

 

はい。毎日読んでるこの本も、全体の三分の一は終わったかなという印象である。楽しいので、やはりサクサクは進む。

jukukoshinohibi.hatenadiary.com

 

こうしてみると、高校英文法の2~3割は、マジで全く登場しないなと、改めて不思議な心持がする。本当に受験のための英語なのだろうなー。

 

逆に、この本でガンガン出てくる英文法は、安心して生徒へ教えることもできる。洋書を読むことの恩恵は、思った以上に大きいのだ。

 

ってことで以下、またルーティン形式の感想文である。

 

 

7月18日(月) 想定せざるインセンティブ


インセンティブの設計はやはり難しい。自分の予期せぬ行動を促すことがあるからだ。

 

実際、著者のTwitterのフォロワー数が40万間近になったとき、「40万人目になったあなたに、グッズを送るよ!」という発表をしたところ・・・。

 

フォロワー解除と登録を高速で連続するユーザーが爆増したらしい。つまり、40万人目になるまで、リセマラ状態になったのだ。

 

筆者たちは面白い実験ができたと喜んで、最終的には40万ヒットを報告した人全員に、グッズを送ってあげたらしい。

 

やはりインセンティブ設計は試行錯誤と、予期せぬデータの分析に尽きる。論理的思考力とはちょっと違うパズル、僕は好きなのだが皆様はどうだろう。

 

7月19日(火) アメリカってどんな国?6単語でどうぞ。

 

アメリカはどんな国かを6単語で表現する。そんな不思議なコンペがブログで行われたらしい。日本語でいう川柳みたいなもんだろうか。

 

こういう言葉遊びのやり取りを翻訳するのはめんどくさいのだが、優秀作品をそれっぽく訳するとこんな感じである。

 

「もんく 言うやつが 好んで住む ばしょ」(ポケモンの町の看板風)

 

う~む、アメリカらしいというかなんというか・・。単なる皮肉と言えばそれまでだが、わかるかと言われれば、わからなくもない。

 

こういうブラックジョークがウマイ人は、ストレスにも強いし、また賢いと思われやすいという話もそういえばあったなぁ。

 

説話集みたいなんでも読んで、このセンスを鍛えようかしら。嫌な奴にならない程度に、だけど。

 

7月20日(水) 馬とバイクの危険度について。

 

馬とバイクはどっちが危険なのか。危険という言葉の定義にもよるだろうけど、どうやら単純な事故率だと、馬の方がデンジャラスらしい。

 

しかしなぜ、どうにもイメージとして、バイクの方が危険な感じがするのだろう。それについては、結構色々と面白い人間の習性が絡んでいる。

 

まず、バイクの方が事故率が低かろうが、一度事故が起きたら悲惨なそれになるイメージが強い。これは納得。それゆえにメディアのネタになるが、馬はそうもならない。

 

あと、落馬とかの事故は個人的なものであり、目撃者があまりいない、というのもあった。こういったあれこれが重なり、実際との乖離が始まっていくのだ。

 

―最近投資の勉強をする中で、住宅ローンのヤバさとか、生命保険のきな臭さとか、競馬や宝くじのからくりとかに目を向けることが増えた。

 

実際の数値を基に実態をつかむ練習ってのは、日頃からやっておかねばならんよなと、こういう実例を見ても思わされる。

 

7月21日(木) チャイルドシート神話

 

超ヤバい経済学でも指摘されていたが、チャイルドシートそのものが、安全性に強く寄与しているかと言われれば、ぶっちゃけ微妙なデータが出たらしい。

 

これについて、子供の安全を掲げる長官はブチ切れで、露骨な不快感を表明したらしい。「データいじれば誰にだってこんなん示せるよ」とばかりに。

 

もちろん、万人が閲覧できるデータを使ったからと言って、分析方法が間違っていたり偏ったりしていれば、結果の信ぴょう性も揺らぐ。

 

とはいえ、一切省みることもなく唾棄するのも考え物だ。こういう分析ごとに感情を持ち込むと非常に危険だと思うのだが、如何に。

 

ちなみに筆者たちはブログの中で、協力を申し出ているのだが、最終的についぞ一度も一切のコメントはもらえなかったそうである。

 

7月22日(金) オーバーキル・セキュリティ

 

時折、過剰なまでのセキュリティを施している場面を見る。ちなみに筆者の預金口座は、たった郵便番号程度の長さの暗証番号を設定しようもんなら、弾かれるらしい。

 

ちなみに郵便番号程度とは、つまり7桁前後の数字のこと。長いか短いかはわからないが、そこを超えないと安全水準を超えないのだろう。

 

でだ。そういえば身近に実例もあるのだが、学校の予定表に長いパスワードをつけて、保護者限定のコミュニティに投下する学校もあるという。

 

そこまでして、その情報を盗まれたくない理由はなんなのか?例えば運動会の日取りを告知しようもんなら、変な盗撮魔が集まってくる、とでも?

 

ぶっちゃけその手の情報って、手に入れようと思えばそんなに難しくないし、やろうとは思わないが例えば運動会の練習などが始まれば、容易に推測も可能である。

 

ゼロリスクを取り過ぎると、他所でデメリットが発生する。今のマスクありき行動制限ありきの世の中に通じるアホくささに通じるなと思った。

 

尚最終的には、三重ロックが施された赤ちゃんのおしめをかえるための台なんてのも写真付きで紹介されて、なんかもう、終わってんなと思わされた。

 

7月23日(土) テロリスト対策エトセトラ

 

飛行機に乗らなくなって久しいのだが、アメリカ国内のテロ対策は依然としてかなり高い水準に置かれているのだという。

 

なんと最近では、傘の持ち込みにさえ制限が掛かっているとか。ホンマかいな。そして筆者は、一体なぜそこまでする必要があるのか、純粋に疑問と感じたそうだ。

 

だから搭乗員に質問をしたらしい。「なんで傘ダメなん?」と。すると、訛りが強くて聞き取れないところが多かったようだが、「poking」と聞こえてきたらしい。

 

ちなみに直訳は「つつく」である。なんというか、過剰な対策って失うものが大きいよねと、強く思わされた。(もちろん、仕込み銃のリスクもあるので、一理あるが)

 

7月24日(日) 悲観的予測が考慮に入れていないもの

 

「石油が間もなくピークを割り、コストが上がり、誰もがエネルギー源の確保ができなくなる。世界中が不況になり、今ある暮らしは衰退していく・・・」

 

―これを聞いたときは誰の妄想かなと思ったが、結構真面目なジャーナルに寄稿された記事だと紹介されていて、驚いた。

 

こういうシナリオがおそらく起きないことは、実をいうと市場原理を考えれば見えてくるわけで。

 

例えば、石油のコストが上がったら、それを使う人が減るだろう。つまり、需要が減るので、値下げの競争が始まり、結果消費者としては、価格はまた下がるはずなのだ。

 

あるいは、代替エネルギーへの注目や投資、支援が活発化し、そこへ新しい市場が誕生することも考えられる。

 

どちらにせよ、中学生で習う経済の知識があれば、ただ価格が上がっていって、そしてみんな不況に飲まれるなんてアホなことは起き難いと、よく見えてしまうわけで。

 

ところで、得てして最悪のシナリオを語る専門家なる人たちって、こういう経済的損失の話にとんでもなく疎い(それかわざと隠している)ように思えてならない

 

もちろん日本という、おカネの話をする人を悪い人認定し易いという謎の風俗もあるのだろうけれど、結果よくないループが繰り返されてるよな、っつって。

 

ちょっと古い記事だが、その辺を考えさせられるものがある。最後に参考がてら載せておく。

media.moneyforward.com

 

ってことで今週はこの辺で。

 

 

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