「もしこの日が空いたら・・」という儚い夢は、90%以上の確率で叶わないことを悟った中元です。
はい。ちょこちょこ話していることだが、中学理科の勉強し直しを始めるようになって、やや久しい。(化学基礎と物理基礎の参考書も買ってあるよ)
最短だと9月には学力中程度の生徒に対して指導が可能になりそうという手応えがあり、講師としての厚みが増やせそうという実感がある。
さて。普通は、新しく指導可能な科目を増やすためには、半年くらいは掛かるというイメージがあると感じている。
ところがどっこい、この仕事を始めて7年経った今感じることは、割と些細なコツと心構えで、その期間はゴリっと大きく削ることが可能ということである。
ということで、新しく指導可能な科目を増やしたい人、苦手科目を克服したい人、その辺りに向けて、今日は記事をひとつこさえてみようと思う。
「何が押しどころか」に頭を使うのは非効率。
昔の僕もやっちゃっていたのだが、コピペを嫌い、自分の色にこだわる人ほど、各単元の「何が押しどころなのか」を考える段階で、頭をすごく使う傾向がある。
今ならよくわかるのだが、それはあたかも、二次方程式の解の公式を、改めて自力で見つけようとするプロセスに等しい。
つまり、言っちゃえば、どうでもいいし、我も出ないのだ。自分のオリジナリティを追求する段階は、そこではない。
ここで、"押しどころ"の解像度をもう少し上げてみよう。要するにこれは、【試験で問われるところ】か、【応用問題を解く際のカギ】でないかな、と。
ということで、ここまで理解しておけば、実は押しどころというのは材料集めの工程に等しいと言えるだろう。
てことで結論。2~3周その分野を学習したら、さっさと問題を解けばいい。できれば、2~3種類のテキストや過去問を用いたいところ。
そうすれば、どの知識がどう使われるかは一瞬でわかるし、問題作成者がどのようなタイプの問題を好むかも、一目瞭然となる。
例えば僕のエリアの公立高校入試は、語句の名前とかどうでもいいから、実験結果を読み取れるようになってね、といったメタを過去問からひしひしと感じられる。
そのような状態で、例えば示相化石という語句を覚えても仕方ないだろう。示相化石としてサンゴが見つかった、ということは?という質問に答えられるかどうかが大事。
そういった経験値は、指導する中で得ていくものではなく、ただ問題を解けばわかることなのだ。教科担当間で会議をして、その辺を共有してもいいだろう。
この辺で頭を抱えるくらいなら、とっとと問題集を開いて解こう。その方が、色々と理解できるので、非常に有益である。
ストーリーはどこからつくる?
授業の上手さだけだと大手に勝てない現状を踏まえれば、我は出さないと淘汰されることは間違いないと思われる。では、一体講師の我は、いつから出せばいいのか。
ここは、積極的に質問を受けたり、授業中の様子に敏感になったりすることで、どこでつまづくのか、どういう教えが響くのかといったデータを多量に得たあとだろう。
そういったところこそがいわゆる"ツボ"であり、指導における押しえどころとは上位互換の言葉に該当すると考えている。
ここを心がけつつ、この集団授業に刺さる例え話は何だとか、誰をわからせれば御の字かとか、ボケ役は誰かといったランダム要因を活かし、集団の雰囲気を創っていく。
一番難しいところだが、一番楽しく、そして一番大事なところでもある。唯一無二の価値を創っていくには、やはり時間と工夫がマストと言える好例だろう。
まとめ。
ということで、各単元のツボを見つけるための至極簡単な方法を、ちょっとした公式めいた書き方でまとめておく。
(予習+問題演習)×2~3種類+(生徒からの質問対応)×できるだけ
てな具合だ。インプットとアウトプットだけでも十分っちゃ十分だが、そこに生徒の目線を足すと、ある種鬼に金棒となる。
忙しい最中でも、ちょっと試してみてほしい。
では今日はこの辺で。