精神年齢9歳講師のブログ

校舎での出来事、読んだ本、つまりインプットを全てアウトプットに変える実験場、的な。

教える側も、【演習】と【説明】かのバランスはきちんと取ろう!・・という提案。

いよいよ、同じ時間に起きるのがきつくなってきた中元です。ぴえん。

 

はい。こないだの記事で、タスクシフトについて語った。これは要するに、同じ性質の時間が長く続くと、脳は速攻で疲労するという特性を逆手に取った話だ。

 

例えば、数学の問題演習をやった後、間髪入れずに国語の作文を書かせると、わかりやすいくらい注意力が散漫になる。これはいずれも、同じアウトプットだから、である。

 

そのタイミングであまり頭を使わない時間、例えば過去問の復習や読書感想文の課題図書の読書などに切り替えることで、また集中力は深まる。そんな話である。

 

実はこの手の心がけは、教える側たる講師や先生こそ、意識した方がいいのではないかなとずっと考えている。

 

今日はそんな提案である。

 

 

説明⇒演習⇒説明⇒演習⇒大休憩。

 

極論かつ暴論だと思うのだが、「説明をしても成績は伸びないから、演習をさせまくろう!!」というタイプの講師がいる。

 

彼にこれが絶対的な真実であるなら、講師や先生はただの邪魔者になると思うのだが、まぁそれはさておき・・。

 

実をいうと、演習ばかりさせても成績は伸びない。もちろん、わからない問題は解けないという理由もあるが、ある程度の時間を過ぎれば集中力が切れるからだ。

 

そのタイミングを見計らって、頭を弛緩させてあげる時間も兼ねているのが、実は説明なのである。(意味合いとしては、指導者のファン作りという面もあるが)

 

実際今日もこれから夏季講習が始まるのだが、僕が担当する4コマの内、2コマは演習メインになり、2コマは説明メインになるような単元が控えている。

 

じゃあどうするかというと、至極簡単な話で、それらを交互に組み合わせればいい。それだけである。

 

説明が多い授業の次は、演習を。演習が多い授業の次は、説明を。これだけの心掛けで、集中力は一定水準をキープしやすくなる

 

 

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もちろん1つの授業の中でもさらに細かく区切ることもあるけれど、基本的にはこの型を押さえておくことが、一番手っ取り早いんじゃないかなと思う。

 

ちなみに、ある程度説明も演習もやり切ったら、きちんと休憩を入れてあげること。あるいは、こちらが休憩をプロデュースすること。

 

例えば最近コンビニでよく見かけるひんやりしたグミを買って、休憩中にシェアしてあげるとか。そういう配慮もできると、強い校舎になるんじゃないかなと考えている。

 

マクロな目で見ないと被るかも。

 

しかし、自分一人の努力でこの辺りがカバーしきれるかと言われれば、話は別だ。例えば交代で授業に入る際は、前の授業はどっちのタイプだったかは考えたい。

 

説明が好きなタイプの講師の後であれば、演習を多めに入れる。逆に、ほぼ演習に全振りするタイプの人であれば、説明を長めに入れる。

 

ちょっとだけマクロな目線を心がけないと、せっかくのタスクシフトも機能不全となる。ここまで目が向けば相当強いと思うので、頑張って意識してみてほしい。

 

おまけ:ライブ授業の特性は、オンラインで淘汰されないための武器となるか?

 

オフライン授業の強みにして、オンライン授業の弱みになっているところはどこなのか、最近よく考える。

 

思うにそれは、授業を通じて教える【内容】以外の部分を、強い繋がりをもって設計できる点ではなかろうか。(ここはオフラインだと少し難しい)

 

簡単に言えば、その教室でしか伝わらない内輪ネタであったり、その先生が得意とする指導の仕方であったり、そういうウェットでニッチな部分だろう。

 

こういった【差異】の部分について、いいとか悪いとかではなく、単なる特徴の違いという風に割り切って列挙し、色々可能性を考えないと、塾は死ぬと思っている。

 

純粋な授業力や指導力だけでは、大手塾のカリスマ講師の動画はおろか、参考書にだって破れるのだ。

 

逃げも隠れも甘えもせず、真摯に向き合っていきたいと思う。では今日はこの辺で。