断酒生活をこっそり始めているのですが、過去一番でストレスがありません。夜はただ静かに眠る時間。中元です。
はい。テーマがテーマなので一時期速度がかなり落ちてしまったが、そのキツいところを乗り切った今、再びペースを上げることができている。
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インチキ、環境問題、ギャンブル・・。本当にテーマが目まぐるしいが、それがこの本のセールスポイントである。雑多な知識もまた嬉しいのだ。
ということで、さっそく本編へ参りましょう。
- 8月22日(月) 熱狂の代償
- 8月23日(火) 影に埋もれた楽しいゲーム
- 8月24日(水) 10,000時間の法則
- 8月25日(木) 才能とは
- 8月26日(金) ギャンブルか、計算か
- 8月27日(土) ホームが有利な身もふたもない話
- 8月28日(日) ファンがファンたるゆえん
8月22日(月) 熱狂の代償
筆者はポーカーの世界大会で、かなりいいところまで勝ち抜いたことがあるらしい。それはある有名なプレイヤーの助言が大きかったということである。
張り詰めた緊張と興奮、その連続。楽しいという感覚に全振りした忘我の時間。僕自身数えるほどしか経験がないが、あの感覚は確かに心が躍る。
そしてその大会で心理戦に敗れて帰宅した後、さながら二日酔いのような症状が出てしまったようだ。酒など一滴も飲んでないのに、だ。
熱狂の代償はクスリのようなもの。繋げてはならないが、腑に落ちる部分も多く、今回は強く共感できる内容であった。
8月23日(火) 影に埋もれた楽しいゲーム
バックギャモンというゲームをご存じだろうか。僕はその名を最初聞いたとき、デフォルメされた恐竜のキャラクターがなぜか頭に浮かんだ。
しかしながら、実際は結構複雑なゲームで、どうやら世界大会的なのもあるらしいし、将棋ソフトよろしく、このゲームを扱うAIの進化も著しいらしい。
人がそのゲームに熱狂するかどうかは、【不確実性】などがカギになるという。ある程度コントロールできるけど、ある程度から先は未知。そんな風に。
将棋でもなんでも、世界大会があるボードゲームは、コンピュータをフルに活用しても樹形図を書ききれない程、選択肢が超膨大になるのだという。
膨大な選択肢の中で何を選び、何を捨てるか。そのための勉強法も研究されており、熱狂的にハマる人は後を絶たない程である。
僕はボードゲームの才能がからきしなので手を出す気は無いのだが、久しぶりにTVゲームに熱中したあの頃が恋しくなった。そんなお話である。
8月24日(水) 10,000時間の法則
10,000時間の法則というものがある。ざっくり言えば、それくらいの努力を積むことで、大抵どの分野でも頭角を現すことができる、みたいな意味だ。
例えば、10,000時間くらい小説を書き続ければ、いずれどれかの作品が何かの賞に引っ掛かり、「小説家」になれるだろう。そんな風に。
実際、人生を掛けて、それに乗り出した人がいる。ダン・マクラーリン氏だ。仕事を辞めて時間を捻出し、コーチを雇い、ゴルフに熱中したのだという。
結果は、長文過ぎるゆえ読み切れていないが、芳しくなかったようだ。夥しい熱量がこもったブログ記事を読んでも、心中推し量るに余りある。
才能。努力ではどうにもならない壁は、やはりあるようだ。これを寂しい話と取るか、現実そんなもんでしょ、と取るか。
ちなみに僕は、才能が問われるのは競争の世界であり、趣味の世界ではどうでもいいよねと思っているため、好きなこと重視で物事を選べばいいと思っている。
実際に志望校も、煌びやかな未来を夢想し、そこからの逆算で決めた・・・なんてことはなく、A判定が出ているところから選んだくらいの性質である。
この辺は性格も大きく寄与するので、個性にあった人生計画を組んでいただければと思う。
8月25日(木) 才能とは
共著者である二人が、ある日ふと、晩御飯のおごりを賭けてボウリングをしたことがあったそうだ。片や、ボウリングの腕には自信あり、片や乗り気じゃない、という具合。
しかしやってみると、乗り気じゃない方がいきなり150台を出し、次のゲームではなんと222というハイスコアを叩き出したのだ。
むろん、当人はボウリングの才能に興味はなく、そのとき熱狂していたゴルフにだけ意識が向いていたそうだ。
隠れた才能というのは、誰にでもあるのかもしれない。そしてそれは、そもそも自覚することが難しいものなのかもしれない。
客観的に見てもらって、発見してもらい、「もしかしたら?」と問う。仮説を受け入れられる、面白がれる力は、ここにも活きてくるんだなと、そんなことを思った。
8月26日(金) ギャンブルか、計算か
時折、スポーツの世界では、思い切った作戦が機能した結果、一夜にしてヒーローになる選手や監督が登場する。
一方、例えば有利な状況で採った作戦が仇となり敗戦を喫し、一夜にして袋叩きの対象になる方々だっている。
これを切り取れば、スポーツにおける作戦は最初から最後までギャンブルという気がするが、実際のところは、そこまで運要素が激しいわけでもないらしい。
「特定の場面で・特定の作戦を行った結果」という条件を照合すると、機能する可能性が高いとか低いとか、結構データが溜まっているらしいのだ。
もちろん最終的に、単に確率が高くなるだけなのでしくじることも十二分にあり得るが、当てずっぽうでないのは確実といえる。
ギャンブルか、計算か。正確には、計算だけど最後の最後はギャンブルだよね、ということなのだと思う。
8月27日(土) ホームが有利な身もふたもない話
アメフトでも野球でも何でも、実はホームで試合をしたチームの方が、勝率が5~10%高くなるというビッグデータがあるらしい。
やはり、自分の馴染みのある土地だと、本領を発揮できるから?それとも、交通の移動がない分、ストレスが少ない状態で臨めるから?
―本当のところは、もしかしたらもっと身もふたもないところにあるかもしれない。チームの本拠地で応援すると、当然観客も、そのチームのファンが増える。
ファンの応援は、つまり好意的な声援だ。その声に影響を受けて、どうやら審判の潜在意識が変わっている可能性があるのだという。
ホームが有利になるのは、審判が贔屓目になるからかもー。身もふたもマジで無いのだが、すなわち応援はやはり有利に働くという例には相違ないわけで。
皆さんも全力で、自分のチームや選手を応援しましょう。効果はあるっぽいので。
8月28日(日) ファンがファンたるゆえん
スポーツである以上、イカサマを使わないのを前提とすれば、勝つことが至上の正義となる。勝てば強いし、強いチームは良いチームなのだ。
しかし、強いチームの中で、その過程が面白いところほど、愛され度が高いと僕は感じているわけで。
最近はよく知らないのだが、僕の地元の野球チーム【広島東洋カープ】は、スターを獲るより、無名だろうと伸びる選手を獲って育成し強くすることが特徴であった。
結果緒方監督の頃に、セ・リーグ上位、優勝当たり前くらい強くなり、ロペスとかディアスがいた頃を知っている世代の僕にとっては、胸が熱くなる話であった。
やはり、独自性あるストーリーがある個と集団は、愛される。そのことをまた一つ学んだ瞬間であった。
ということで偏頭痛がしんどい週末だが、今週はこの辺で。