精神年齢9歳講師のブログ

校舎での出来事、読んだ本、つまりインプットを全てアウトプットに変える実験場、的な。

創りたい塾を考える Vol.14 【最低でも〇万円稼がないと、独立した個人塾は潰れる。】

睡眠時の心拍数が、安静時より高かった中元です。原因はそう、お・さ・け。

 

はい。独立独立と呪詛のように唱え続けているのだが、一体何から始めればいいかが手探り過ぎて、一歩も現在地から動けている気がしない。

 

例えば中学理科の勉強に打ち込んではいるが、優先順位を間違えている気しかしない。一方、補助金の説明を読み漁るのも、果たしてこのタイミングでいいのか、と。

 

こんな折、まず自分がやるべきこととして、どこまで頑張ればいいかをクリアにすることが先決ではと、ふと気づいた。

 

例えば佐渡島庸平氏も、「大当たりを狙うのではなく、絶対に大失敗しないシステムを作ったうえで、偶然の大当たりをたまに出すのを待つ」みたいな話をしていた。

 

言い換えれば、安心・安全の担保といえる。攻めるために必要なのは、気合や根性ではなく、攻めても死にはしないというセーフティーネットなのだろう。

 

ではそのためには、企業としての死を考える前に、僕自身が飢える未来を想像し、それを避けるためにはどうすればいいのかというシミュレーションが大事では、と考えた。

 

つまり、まずは最低でもいくら稼げば飯を食えるのかを計算し、それを稼げる方法や数値も算出することが、第一歩ではないか、と。

 

なんだろう、この「今更かよ」感。ただこういった部分は、生々しいが故、意識しないと無意識で避けがちなんだと思う。

 

だからこの記事で、しっかり腰を据えて、僕が餓死しないための最低条件を整理整頓していきたいと思う。

 

 

まずは、僕の塾を開くために必要なものを考える。

 

―とりあえずは、おおよその数値を得ることが狙いなので、あまり精度について考えることはしない、と最初に断っておく

 

さて。塾を開くとなれば、まずは何を買うのにお金が掛かってくるのだろうか。少し備品に頭を巡らせたが、驚くほど浮かんでこない。

 

こういうときに自分の中で対話し続けるのも不毛なので、さっさと近似値を知りに行く。ってことで、Googleの検索欄に「塾 開校 物品」と放り込む

 

当然ながらこの質問はマイナーであり、10個もいかないうちに、【夏季講習の費用一覧!】といった関係ないテーマに突っ込んだのだが・・。

 

精度や信ぴょう性などはさておきとして、300万程度のコストは覚悟した方がいいといった記述だらけでウ〇コが漏れそうであった。

 

もちろん校舎の規模や立地などで全然違うのは間違いないのだが、それにしても具体的な数値がヤバい。(独立とはこんなもんかもしれないが)

 

現状の絶望的な貯金額では、これを賄うことは絶対に無理だ!友人が僕に、「補助金のことを勉強した方がいいよ」と教えてくれた意味が、今完全に理解できた。

 

・・・一旦、落ち着こう。一番大きいのは、物件取得費である。敷金・礼金・仲介手数料・初月分の家賃などなどで、90万円飛ぶ試算が紹介されていたが・・。

 

僕が住んでいる場所は、結構な田舎だ。ぶっちゃけ建物はかなり余っている。一度テナントをネットでがさごそ調べたが、月15万も出したら相当良いところに入れそうだ。

 

それよりも気になったのは、備品も100万くらい見ておきましょうというアドバイスだ。漏れかけのウン〇が全部出た気分だ。

 

試しにぐるりと部屋を見渡したが、一体どこに100万円も掛かっているのか。「いくわけねぇだろ」という楽観と、「もしかしたら・・」という悲観がスイングする。

 

こういうときは、ディスクリプションだ。目に入る備品を、手当たり次第に言葉にすることで、冷静になろう。

 

学校で使うような机が12脚あり、同じ数だけイスも並んでいる。壁にはエアコンが付いており、その下には黒板が張り付いている。

 

黒板消しは20㎝程度のものが2つ置いてあり、チョークは数本その横に転がっている。タイマーもカゴの中に雑多に積まれ、そこには授業で使うワークブックも見える。

 

更に顔を上げれば時計が見えるし、別の部屋には大型のコピー機と、PCが置かれている。黒板が据え付けられた部屋は、他に3つある。

 

個別授業が行われる部屋には、大きな棚が3つあり、書類や参考書がぎゅうぎゅうに押し込まれている。壁と壁には、敷居があるところも、ないところもある。

 

個人的な得物も数多く置かれているが、その数は備品に比べるとごく一部であると言える。

 

トイレには洗剤が10種類以上備えてあり、ブラシなども置かれている。アルコールのボトルも、全ての部屋に1~2個ずつ常備されている。

 

という感じ。これらが合わされば100万円に届くのかといわれれば、届きそうだとも思うし、もう少し切り詰められるだろうとも思う。

 

正直、全て新品にこだわる必要は何一つない。できる限りリサイクルショップで揃えて、コピー機はリースにする方向だな。

 

しかし、この辺はあえてネガティブに考えて、自分の不安な感情を利用し、入念な準備を行うために活用するべきだろう。だから300万円という数値は一つの目標に据える。

 

―具体的にこの額を集めるには、どうしたらいいのだろうか。一番端的な方法は借金なのだが、もっとリスクを軽減できる方法は無いものか。

 

すると、友達が助言してくれた言葉が閃いた。それは、助成金補助金の申請」である。

 

それを聞いて軽く勉強はしたが、そのときはお金の必要性に駆られていなかったため、学習の深度も本気度も、大したことは無いままに終わっていた事柄だ。

 

だから調べてみた。僕が使えそうな補助金は、ざっくりわけて3つ。

 

①小規模事業者持続化補助金

 

②ものづくり補助金

 

③IT導入補助金

 

といったところである。それぞれの要件であったり、補助額であったりはこれからリサーチが必要だが、こうった制度は"甘え"と考えない方がよさげである。(当然だが)

 

ここはおんぶにだっこになってしまうが、銀行に勤める友人に質問しながら、その輪郭を理解していこうと思う。

 

そして、毎月大体なんぼ吹っ飛ぶのかを考える。


しかし、初期投資だけ計算したところで仕方がないミクロ経済学の教科書にも書いてあるが、固定費を度外視した事業計画などバカのそれである。

 

ただ、「じゃ、固定費をパッと挙げよ!」と言われたら、咄嗟には出てこないのも事実。だから大人しく調べてみることにしよう。

 

すると、すっきりとまとまったサイトを発見した。塾の運営における"固定費"は、こんなところらしい。

 

家賃

 

水道光熱費

 

人件費

 

リース料金

 

通信費

 

denki.remixpoint.co.jp

 

公式のようなものが見えたら、代入していけば数字が得られる。だからチマチマとやってみよう。

 

まず家賃。こればかりは、よくて近似値だ。自分が出店したいとぼんやり考えているエリアのそれを、ぢっと眺めてみる。

 

本当にざっくりなのだが、敷金と家賃を合わせれば40万円くらいというのが相場っぽい。そしてその後となれば、6~12万円というところであった。

 

そして、水道光熱費を考える。これまた平均なのだが、2万円という計算が出てきて血を吐きそうだった。無駄な電気は使えないですなぁ・・。

 

そしてリース料金と通信費は、とりあえず出てきた数値を代入。それぞれ、11,000円程度と、8000円程度と出てきた。疑っても仕方ない。20,000円とする。

 

ということで、月々にさよならバイバイする額から出してみよう。それは、10~16万円という計算だった。どこまで精度が高いかは知らないが、これはリアルな数字だ。

 

・・・そしてここに、人件費を計上する。すればするほど首が絞まる感覚だ。とりあえず僕一人とバイト一人として、今の給料をそのままぶち込むと・・・。

 

月々ざっくり利益として50万円くらい無いと、諸々が払えなくなる計算だ!

 

なるほどなぁ。最初に300万円くらいある状態からスタートしないと、かなり怖いという意味が身に染みてわかった。

 

ギリギリでスタートしようもんなら、生徒数が未達になった時点で即赤字、資本主義の世界からさようなら、なのだ!!!!

 

・・・恐る恐る、例えば僕が、今担当している部署を丸ごと引き抜いたとして、食っていけるかを計算してみた。

 

すると、それでギリギリ食えるかどうか、という感じであった。間違っても裕福ではない。華やかな社長像とは真逆の、カツカツな世界。

 

金銭面ではなかなかにシビアだが、これはあくまでも現状の僕の器、現在の組織における数値ということだ。未来の成功も失敗もそこまで保証しない。

 

決断に意味は無い。行き過ぎたシミュレーションも猶更だ。僕は独立をしたいと心の底から思っている。選択としての腹は決まっている

 

つべこべ言わずに、それを成功させるための手をさっさと考えはじめておけということなんだと思う。

 

つまり僕が食えなくなるラインは・・。

 

本当にざっくり言えば、月々50万円の売り上げである。ここを下回れば、僕の給料を削り、別の講師を食わせるありさまになる。

 

もちろん希望的観測をして、もっと経費が安い未来を想像してもいいのだが、あえて自分をヒリつかせたいので、このくらいヤベー基準を設けておこうかな、と。

 

・・・これに到達させるためには、生徒数はどれくらい要るのか・・・よりも、授業そのもののコマ数がいくつあればいいのかを考えた方が正確だ。

 

単純に割り算すれば、個別授業だけであれば、中学生30セット、高校生15セットくらいで、この数値には届く。めちゃくちゃ効率悪いけど。

 

―もちろん、例えばそろばん指導・英会話・その他ツールによる一対多数の指導を展開すれば、利益率はどんどん上がっていくことにはなる。

 

これら一つ一つのビジネスプランを、どう有機的につなげればいいか。これを速攻で理解しなければ、馬車馬の如く働いて、貧乏な暮らしになっちまう!!

 

それは避けたい!僕はゆくゆくは、例えば海外旅行に行った先から、オンラインで日本の生徒に授業をするといったことまで、してみたいのだ!(楽しそうじゃん!!)

 

夢と現実のトレードオフ。僕の場合は50万円。これをどこまで詳細に詰めるのか。銀行員の友人の助言も得つつ、イメトレに励みたいと思う。

 

では今日はこの辺で。

 

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